前巻の勢いのまま自見の過去を描いてくれるかと思いきや、今度は渚沙の過去ですか。焦らしてくれる……!
記者会見は大禍なく終わり教師陣も一安心、というタイミングでまさかの文化祭とは
あまりにも異常なイベントばかりが続くから普通の学校らしいイベントが普通に実施される事に妙な驚きが
そりゃ学校なんだから
...続きを読む、こういうイベントをやらないなんて有り得ないのだけど
だからか自見も普通に協力的。他の教師陣は嫌がるサプライズもあっさり受け容れるなんて…
地味なサプライズに終われば自見らしいけど、逆にサプライズらしいサプライズもしそうでちょっと怖い…(笑)
浮かれゆく学校の雰囲気と対を成すように苛立ちを募らせる渚沙は何を考えているのか……
恵利香の手中に収まりつつ有る為の苛立ちか、それとも別の理由か
最序盤こそモンスターグループの暴力担当みたいなポジションだったけど、つばきや恵利香の異常性が表沙汰になるに従って意思表明すら滅多にしなくなった
今巻でも恵利香が新たなターゲットを見つけたのを察しながら何も言わない
今の渚沙は何を考えているのだろう……?
そのタイミングで明かされるのは過去の渚沙が何を体験したか
背が高い以外は何の変哲も無い普通の女の子だった渚沙が変わってしまったのは父親の性癖によるものかそれとも恵利香と関わってしまった為か
父親への失望は確かに存在しただろうけど、渚沙にとって決定打となったのは「カワイイ」と言ってくれた自分よりも圧倒的に恵まれているように見える恵利香にそういう目を向けていた点かな
また、それでも関わってこようとする父への拒絶も絡んでいそうな気もするけど
気になるのはその渚沙を自見が調べ始めた点か
クラスを維持する為に問題児となりそうな渚沙を調べているとも取れるけど、それにしたって徹底的に調べ過ぎなような…
もしかしてこれまでも受け持つ生徒や同僚教師達についてあのような遣り方で調べ考えてきたのだろうか…?
自見にとって教師という仕事が何なのか改めて判らなくなったような……
そういや、妙に強調するかのように「寒がり」だとこの巻だけで二度もアピールした恵利香ってもしかして……
あと、他人の裏側の感情に対して妙に察しが良いのも何か深い事情を感じさせるが…