前川知大のレビュー一覧

  • 散歩する侵略者
    映画を先に観た。鑑賞時の衝撃が冷めないうちに此方の小説も読んだ。所々違う箇所があるけれど、何方の結末もとても心に残っている。
  • 散歩する侵略者
    とてもすごいことがおこってるのに、主人公夫婦のリアル感がしっかりしてて、SFすぎないというか、読みやすい。終わり方は読後すぐより、読み終わって少し経ち思い出した時の方がせつなく感じる。かろやかに、私的に世界は救われたのか。宇宙人は最後に報われない片思いの感情を得たのだ。
  • 散歩する侵略者
    読み終えて、まずラストシーンがとても印象深い。演出家の前川知大氏の作品だけあって、演劇のエンディングのような切れ味でした。SFだけれども主人公は主婦で、宇宙も科学も全く登場しないという風変わりな小説。超常的な現象により、人間の心の内面が徐々に浮き彫りにされていく。「この先、どうなっちゃうんだろ?」と...続きを読む
  • リヴィングストン(1)
    この漫画の主人公は魂石回収業者の桜井と天野。
    公務員風のビジネススーツに身を包み常に名刺を持ち歩く桜井とは対照的に天然で掴み所ない天野、順風満帆とはお世辞にも言えぬ凸凹コンビが、故人の記憶が残留する場所を訪れ、記憶の結晶―「魂石」を回収していく。
    魂石回収という特殊な職業に就きながらも、桜井は非常に...続きを読む
  • リヴィングストン(4)
    テーマが生きるとは死ぬとは、なので重い話が多かったけど、実質的には救済の物語だった。4巻ですぱっと終わるのも潔い。しばらく手元に残したい作品になりました。
  • リヴィングストン(1)
    魂石回収業者の2人が主人公のお話。

    結構サバサバ進んでいくストーリー。
    なのに、すっごい考えさせられるというか、考えてしまうというか。
    話の根っこはシリアスですね。
    でも、対照的な主人公がバランス取れていて2人のやり取りが面白いです。

    前から気になっていたので読んでみましたが、予想以上にお気に入...続きを読む
  • リヴィングストン(1)
    もともと舞台のファンで読みましたが、違う話も入れられていたり設定が微妙に追加されていたりと、とても楽しめました。
    絵も話しに合っていて良かったと思います。

    男性になってしまった彼女の、来世の職業については描かれてなかったので、そこは舞台でのお楽しみといったところでしょうか・・・。
    そこのやりとりも...続きを読む
  • リヴィングストン(1)

    不思議なお話

    魂を自由に操れる能力?

    一人の人生を別の人間に移し替えることができるって、寿命のろうそくの火を他人のものに写変えたようなものか。

    これまでに見たことのない世界。
  • 散歩する侵略者
    宇宙人が地球を侵略に来るSFだが、
    主軸は冷めきった夫婦関係を続ける鳴海の心の動きにあるか
    普遍的なテーマに見えるものの、大胆奇妙な設定を生かしてオリジナリティ溢れたものになっていて良い
    最後の問答と決断のシーンは非常に切なく美しく、心を打たれた
    一方で、主軸以外の部分は少し物足りなさも感じ、設定が...続きを読む
  • 散歩する侵略者
    昨年、同作の演劇をシアタートラムで鑑賞したが、どちらもとても良かった。劇団の表現力。ある「概念」を盗む、ひとつの着想から羽ばたく想像力。
  • 散歩する侵略者
    舞台作品の小説化だけど本人が書いたからかノベライズ感はなく小説の特性を意識した内容になってある。なので、ちゃんと面白いし、舞台や映画でも観てみたいと思う観じ。舞台や映画で観たいではなく。どうなっていくのかなとおもったけどなるほどって感じで面白かったかな。
  • リヴィングストン(4)
    エウレカ片岡人生のショート作品。人は寿命が決まってる。魂の予定。これが、何らかの原因でズレてしまうことがあり、それを救うこと、死なせることで終わりにする。互いに魂の浄化を生業にするコンビを主人公に、自分探しの旅に出るというストーリー。
    人生は、選択する。裏返しなようで、ある程度決められているからこそ...続きを読む
  • リヴィングストン(1)
    魂の痕跡=魂石が不幸にして砕け散った場所から魂を回収するお仕事、もしくは今死のうとしている人間の魂を無事に死なせて魂石の砕け散るのを防ぎ、来世へ移送するお仕事、でも言うべきテーマで描かれる本作。「魂鎮め」とは一味違うが、砕け散った魂を清掃し、魂石にする役目の天野くん(見た目少年・中身に何が入っている...続きを読む
  • リヴィングストン(1)
    重く、どっしりとしたシリアスなテーマ。魂→人の生き死にがメイン。描写も申し分ない。今後の展開が楽しみ。
  • リヴィングストン(1)
    自殺者っていう見えない人間に焦点を当てるお話し。世界観が面白いのと、主人公が好みwww
    片岡サンの絵はやっぱしいいわ!
  • リヴィングストン(1)
    シミケモノがなぜか必死でかわいい。
    変に勧善懲悪でなくていい。
    OLどんまいだけどしょうがない。笑
    気になるから読むと思う。
  • リヴィングストン(1)
    運命から外れた人の魂を回収したり外れて無いの自殺しようとする人を説得したりするサスペンス…なのかな、基本的に死にたいという人にスポットが当たるのですが真面目桜井、人の気持ちわからない天野の凸凹コンビによりそれなりに暗過ぎでなくいいバランスでかかれてます。

    物語としてこのまま魂回収で人の生と死の話...続きを読む
  • リヴィングストン(1)

    微妙

    「予定された寿命と異なる終わり方をすると魂がおかしくなる。それ防ぐために、そうなった人の魂をきっちりと取り出す」という特殊な職業?の話。

    まあ、よくある「命に関する特殊な生業をする人たちと、その関係する人たちの話」というやつです。
    パターンは変えてきているけど、結局は目新しいものではない。
    ...続きを読む
  • 散歩する侵略者

    舞台作品を小説化した本作。
    長澤まさみ主演で映画化もされたそう。

    3人の宇宙人が地球人の体を乗っ取り、会話をした相手からその「概念」を奪っていく。
    「家族」の概念を奪われた妹。
    「所有」の概念を奪われた引きこもりの青年。

    概念を奪うシーンの描写が独特で、これは舞台や映像で見てみたいなと思った。...続きを読む
  • 散歩する侵略者
    舞台版と異なるが登場人物の気持ちの描写が細かいので、恐怖や焦り戸惑いがより伝わってくる。
    小説としては少々読みづらい。