未須本有生のレビュー一覧

  • 音速の刃
    本に書かれている粗筋と内容がだいぶ違う印象なのだけど、自衛隊機開発と、民間小型旅客機の開発を手がける企業内の争いと罠とかの話。でも、それはどうでもいい感じ。
    むしろ、周辺の最新航空技術の話が面白くて読み入ってしまう。
  • ファースト・エンジン
    未須本さんの単行本は今のところ全部読んでいるけれど、技術者の立場から書かれていて、飛行機が好きな人、ものづくりが好きな人には特におすすめ。
    ワクワクする。
    会社組織の話でもあるのでこういう上司いるなぁ、とか、こういう細かい手順面倒くさいよね、みたいな部分がリアルでおかしくなってしまう。同時に、こうい...続きを読む
  • ドローン・スクランブル
    面白かった!
    技術者視点のお仕事小説…って言うと簡単にまとめすぎになっちゃうけど。自衛隊の戦闘機開発に携わる、航空機メーカーの技術者達のシリーズ3作目。
    私自身は、「あるものでなんとかすればいいんじゃない?なんとかならなかったら諦めればいいんじゃない?」って考えちゃう、ものづくり気質から程遠い人間な...続きを読む
  • 天空の密室
    死体が高層ビル屋上に遺棄された殺人事件とドローンを発展させた空飛ぶクルマの研究開発を描いたミステリ小説。新技術に対する公務員の抵抗勢力ぶりが描かれる。

    国土交通省の担当者は「飛ばなければ事故は起こらない」「新たな乗り物やシステムは認めない」という方針である(36頁)。「どのようにすれば問題を回避、...続きを読む
  • ファースト・エンジン
    作者の4作目。
    今回は飛行機ではなく飛行機のエンジンに描写を当てた作品。
    国産初のアフターバーナーエンジンを開発。最終の燃焼試験中に大爆発を起こし若手技術者が死亡してしまいプロジェクトは中止。エンジニア達の熱き想いの物語。
  • 絶対解答可能な理不尽すぎる謎
    作者の初めての飛行機などが絡まない作品の短編集。
    ライトな感じの謎でスラスラと読めてしまう。ワインセラーの暗唱番号を探す話などとても面白かった。
  • 推定脅威
    飛行機マニアではないですが、素人でもわかるように技術背景が書かれているのは良かったです。
    有川ひろさんのように自衛隊をめぐる人物ドラマを期待すると失望するかも。
    でも官民のやりとりの部分は良かったと思いますし、飛行機をめぐるドラマとしてはなるほど感があり面白かったです。
    推定脅威とタイトルがつけられ...続きを読む
  • 音速の刃
    航空事故には必ず裏がある!官は不都合な事は発表しない。四星工業が官だけに頼らず、民間向けのリージョナルジェット開発に着手。開発に若手が抜擢。しかし、社内で行手を阻む様々な事を、このようなやり方で排除するというのは、普通あり得ない。最後の幕引きもどうかと思うが…
  • ドローン・スクランブル
    ドローン、オスプレイに代表されるティルト機構という最先端の飛行機構を題材に官民の思惑も入り乱れる内容で面白い。技術者と事務方の考え方ってやはり違うんだろうな。
  • ドローン・スクランブル
    航空機の設計者だった経験が実に生かされている。
    ドローンが、実際の偵察につかわれる。
    四つのプロペラで ティルトローターにする。

    偵察用の基準として、
    巡航速度100キロ、滞空時間1時間、
    ペイロード10km,上昇限度1万フィート。
    本体の全長全幅が、1m以内。
    電動モーター、リチウムポリマーバッ...続きを読む
  • ファースト・エンジン
    ジェットエンジンの開発に奮闘する技術者像を描く。技術者倫理のケーススタディ、航空機エンジンの簡単なイメージなど、情報源として読める。
  • ドローン・スクランブル
    【ネタバレ】シリーズ第3弾ではドローンが取り上げられます。「下町ロケット」的な物づくりの面白さはじゅうぶん楽しめたのですが、ミステリとしてはいささか底が浅かったのは残念。
  • ドローン・スクランブル
    大手航空メーカーが手を組み航空自衛隊に売り込むところが面白い。
    高性能ドローンを作製したベンチャー会社が犯罪を犯し、別の大手メーカーに吸収される。共同戦線を張りながらもライバルメーカーを出し抜く様はさすがである。
  • 推定脅威
     パイロットに感情移入する。
     技術者に感情移入する。
     それができたら、楽しめる。そんなに何もかもドラマチックじゃないのが、リアル。
  • 推定脅威
    脱サラした人が組織の悪い部分をさらけ出した本。
    倉崎と神階、両極端の二人が著者の分身となって物語を作りだす。

    自分も脱サラ組なので、著者が言わんとしていることは非常に共感できた。(ちょっと過激な部分もあったが)

    (例)
    「会社をやめられる人は、会社をやめられない人よりも優秀だと思いますよ。」

    ...続きを読む
  • 推定脅威
    航空自衛隊のTF-1がスクランブル中に連続して事故を起こすが、それを影で画策している疑惑を持ったメーカーの沢本由佳と元社員の倉崎修一が解明していく物語.防衛省とメーカーのやりとりが実際の状況とよく似ているので、元同業者として楽しく読めた.企業内で冷や飯を食って辞職した元社員が仕組んだとの推定は、その...続きを読む
  • 推定脅威
    これは航空機好きにオススメのミステリー(^^)航空機を造る会社や航空自衛隊がメインで登場するから難しいかと思ったけれど、専門用語も分かりやすく書いてあるし、次は相手が航空機のどんな弱点を突いてくるのかワクワクドキドキしながら読んだ♪真相に迫り最後の計画は阻止できたけれど、なんだか本当に起こりそうで怖...続きを読む
  • 推定脅威
    自衛隊機とそのメーカーが連携して、れんぞくして起きている事故を解明する。その中心となるのが、メーカーの女性技術者。過去に陥れられた者の復讐劇にしては、メチャクチャ手が混んでいて面白い。有川浩の作品にも似た所も見受けられるが、中々面白い作品に仕上がっている。次回の作品が楽しみである。
  • 推定脅威
    専門用語が多くて、難しそうだけど、ストーリーが、あるので、グイグイ読めた。途中で、なんとなく、犯人分かって来ちゃったけど。
    スピード感があって、おもしろかった。
  • 推定脅威
    夏見正隆のスクランブルシリーズはパイロット目線で書かれているが、これはエンジニアの立場から。きちんと論理的な背景から書かれているのが良い。いや決してスクランブルシリーズがいい加減という意味ではないが。

    スクランブルシリーズが好きな人は同じように好きになれると思う。舞台も小松だし。