武澤秀一のレビュー一覧

  • 伊勢神宮の謎を解く ──アマテラスと天皇の「発明」
    最初は少々だるいのだけど、後半はぐいぐい惹き付けられる。なぜ伊勢なのか、何故外来神のタカミムスヒを祭っていた伊勢がアマテラスを祭るようになったのか、なぜイザナギ・イザナミという親がありながら、アマテラスが皇祖になったのか(親があるならその親が皇祖のはず)、そして皇祖神としてのアマテラスがなぜ伊勢にま...続きを読む
  • 伊勢神宮の謎を解く ──アマテラスと天皇の「発明」
    神道系の知識の参考にしたうちの一冊.
    伊勢神宮の創立から目的まで,色々な角度から紐解いていく過程を含め楽しめた.
  • 伊勢神宮の謎を解く ──アマテラスと天皇の「発明」
     伊勢神宮の祭神、「天照大神」。しかし、その成立は微妙なものがありました。当初男神だったものが女神へ変わっていること、それも巫女の立場の人間が神に昇格する形のものではなかったか、と指摘します。古事記、日本書紀の記述やその後の宮中の記録を冷静に並べ分析すると…
  • 神社霊場 ルーツをめぐる
    世界遺産からローカル遺産まで、列島各地の神社霊場を探訪するなかで、いろいろなことが見えてくる。

    たとえば、伊勢神宮の創建よりより出雲大社のほうが早かったとか、日本の神様はヨコ並び がお好きとか、神社は神様に至るための中継センターであるとか、いまは神社とお墓は相いれない形になっていることが一般的だっ...続きを読む
  • 建築から見た日本古代史
    天智天皇と天武天皇がいる兄弟という説、おもしろい。
    天智天皇と天武天皇の確執、その後の壬申の乱へのドラマ、天武天皇を引き継いだ天智天皇の娘である持統天皇…この流れの考察は納得感があり勉強になった。
    天智天皇の娘で、天武天皇の妻で、万世一系神話を生み出した。持統天皇がこんなに興味深い人物だったとは。
    ...続きを読む
  • 建築から見た日本古代史
    本書は、主として建築の観点から奈良時代の大王(本書では、天武天皇より前を大王と表記)の歴史を読み解いていく。新書ながら300ページ超のボリュームで、読みごたえがありました。最も興味深かったのは、やはり持統天皇ですね。自ら産んだ子を天皇にするために、自らを神格化し、伊勢神宮の第1回式年遷宮で建築様式ま...続きを読む
  • 伊勢神宮の謎を解く ──アマテラスと天皇の「発明」
    アマテラスが、皇祖神として「発明」され、伊勢神宮が、再スタートしたのだと説くもの。いや〜、面白かったです。
  • 伊勢神宮の謎を解く ──アマテラスと天皇の「発明」
    伊勢神宮の成り立ちや背景を考察した本。

    伊勢神宮はアマテラスを祭る日本最高の神社として有名ですが、その歴史的背景には天皇家の成り立ちと覆いかぶさる。皇祖神として、日本をまとめるため、神の血統としての天皇家の権威を高めるために存在するというところでしょうか。

    アマテラスと並ぶタカビムスヒの太陽神と...続きを読む
  • 伊勢神宮の謎を解く ──アマテラスと天皇の「発明」
    日本は昔からアマテラスを最高神として祀っていたのではなく、外来の神であるタカミムスヒ(男性の太陽神)を祀っていた。当初、伊勢神宮はタカミムスヒのために創設されたが、ある時からアマテラスが最高神になっていく。しかも、皇祖神に。キーは壬申の乱で勝利した大海人皇子。
  • 伊勢神宮の謎を解く ──アマテラスと天皇の「発明」
    どちらかというと、副題の「アマテラスと天皇の発明」の方が
    内容をよく表していると思います。
    予備知識なく読めるよう、丁寧に書かれています。
    日本の成り立ちについて、興味が持てます。
  • 神社霊場 ルーツをめぐる
    著者は建築家、その本業ならではの視点が随所に見られ、神社霊場の空間的コスモロジー、社殿などの特色が具体的に語られるあたり、知の刺戟がある。
         -20101202
  • 神社霊場 ルーツをめぐる
     日本の神社や霊場がどのように成立したか、を読み解いていきます。一番重点を置いているのが足を使って実際に参拝してみること。それも本殿だけ参拝するのではなく、外宮や鳥居から本殿を眺めてみる。そこで感じた違和感や疑問を素直に読み解いていく。
     取り上げられているのは出雲大社や住吉神社などです。
     また信...続きを読む
  • 建築から見た日本古代史
    建築から切り込む斬新な歴史叙述がおもしろかったです。が、論理が飲み込めないところがありました。申し訳ありません。
  • 伊勢神宮の謎を解く ──アマテラスと天皇の「発明」
    20141024-1104 伊勢神宮の成立過程から国家神道として規定され戦中に利用されていくまでをたどっている。個人的には、古代日本における伊勢神宮のあり方と斎宮制度が規定された時代背景の方が興味があったので読んでみた。後半は時系列を負う感じで、駆け足な感じ。石上神宮との関係などももっと知りたかった...続きを読む
  • 伊勢神宮の謎を解く ──アマテラスと天皇の「発明」
    伊勢神宮がどんなところか調べたら、その歴史を知りたくなった。

    丹念な研究、緻密な分析に基づいた大胆な推論が展開されて、とても刺激的だった。

    今度は、古事記、日本書紀、古代史について詳しく知りたくなった。
  • 神社霊場 ルーツをめぐる
    神社や霊場のルーツは建物などではなく、山・川・岩・海など自然の依り代であることを、現地に行って確認してきたという本。
    著者は、割と「雨男」なのかも…というのが感想。
  • 神社霊場 ルーツをめぐる
    アニミズムに根差し、万物に霊魂が宿っていると考えて、日本の霊場神社22か所を紹介したもの。北は恐山、南は斎場御嶽、古神道のルーツ・三輪山大神神社に兵庫・生石神社などを紹介。自分が行った経験のある場所が12。想像は膨らむばかり。