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建築とは、権力者たちが駆使した政治的言語である──。日本誕生の舞台となる古代において建築は、権力者が自らの権威を明らかにし、体現する文明の壮大さ、美意識の優越を高らかに宣言する最大最強のメディアであった。飛鳥寺、法隆寺、四天王寺から本薬師寺、伊勢神宮式年遷宮にいたるまで、建築様式や構造、配置パターンのなかに、母系と父系、天皇と律令、ナショナリズムと文明開化、それぞれの葛藤と融合を見いだし、まったく新しい日本古代史を組み上げ、提示する。
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Posted by ブクログ
天智天皇と天武天皇がいる兄弟という説、おもしろい。 天智天皇と天武天皇の確執、その後の壬申の乱へのドラマ、天武天皇を引き継いだ天智天皇の娘である持統天皇…この流れの考察は納得感があり勉強になった。 天智天皇の娘で、天武天皇の妻で、万世一系神話を生み出した。持統天皇がこんなに興味深い人物だったとは。 ...続きを読む事実の羅列でしか知らなかった歴史に厚みが生まれ、物語を感じた。
建築から切り込む斬新な歴史叙述がおもしろかったです。が、論理が飲み込めないところがありました。申し訳ありません。
本書は、主として建築の観点から奈良時代の大王(本書では、天武天皇より前を大王と表記)の歴史を読み解いていく。新書ながら300ページ超のボリュームで、読みごたえがありました。最も興味深かったのは、やはり持統天皇ですね。自ら産んだ子を天皇にするために、自らを神格化し、伊勢神宮の第1回式年遷宮で建築様式ま...続きを読むで変えてしまうという。随所に奈良時代の教養の知識も満載です。
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建築から見た日本古代史
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武澤秀一
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