羽根由のレビュー一覧
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軽い気持ちで、エンタメ感覚で(不謹慎だけど)手に取った犯罪小説だったのに、この読後感は予想外…。
作中繰り返される「いまが、昔になれば。昔が、いまになれば。」が哀しく、切ない。
続編読むの怖いなぁ。読むけども〜。Posted by ブクログ -
三兄弟と幼馴染が軍の武器を奪い銀行強盗を繰り返す。視点を切り替えながらテンポ良く進んで行くので、長くても全く飽きなかった。表現のセンスも抜群でストーリーに引き込まれました。Posted by ブクログ
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シリーズ1からでしたが、精神医学、女性虐待、ハッカーなど、ストーリーの中心に鋼のような鋭さと速度、興味深さ、奥深さがあり、本当に、もっと早く読めばよかったと後悔しています。
この長いシリーズと複雑な構成、リスベットのような個性を描けた著者の力量は圧巻です。
著者が変わってからの4作目は、自閉...続きを読む -
アウグストの今後が気になります。自閉症の雰囲気がよく出ています。小さな事かもしれませんが、現実を見る見方は人によって違う。その当たり前さが一般人にはわからない。
視点を変える事ができないのは常に大人たち。 -
人間に宿るタツノオトシゴ…脳にある海馬を、つまり記憶のしくみについて書かれた本。
タイトルと表紙の雰囲気に惹かれて手に取った。
神経科学や認知心理学など、科学の本でありながら歴史、文学、心理学、建築学、神話学、生物学、環境問題などいろいろな分野の話題を組み合わせながら、情緒的でユーモラスでもある。
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海馬から始めて記憶への考察実験が始まる。お決まりのラットに電流を流すものからMRIや不幸なきっかけで海馬を除去したヘンリーの記録、ダイバーによる記憶やイルヴァ自身による100日間の実験など実に多方面から記憶を見つめる。そして未来との関係、鬱との関連など興味は尽きない。
忘れることにも意味があり、忘れ...続きを読むPosted by ブクログ -
人の脳に棲むタツノオトシゴ——海馬。作家のヒルダと心理学者のイルヴァ姉妹は、地理と記憶の関係性や、他人の記憶を捏造することは可能かどうかなどを過去の研究に基づいて自らも実験し、記憶を司る器官の謎を探っていく。また、警察官、タクシー運転手、チェスプレイヤー、俳優、テロ被害者でもあるテロ研究者など、幅広...続きを読むPosted by ブクログ
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殺害される寸前の所でアウグストを奪取したリスベットだったが,同時に重症を負ってしまう.
追い込まれたリスベットは,ミカエルに助けを求める.
リスベットとカミラはなぜ忌み嫌い合うのか.その理由の原点にはやはりザラチェンコが関係していた.
ミレニアムシリーズの完璧な続編.Posted by ブクログ -
前作までの著者ラーソンの死後,その物語を受け継ぐ形で続編が執筆された.キャラクタ―の印象が少し異なるが,物語のプロットは申し分ない.
経営難に陥ったミレニアム.スクープを探すミカエルの耳に,音信不通だったリスベット・サランデルの噂が.
リスベットがなぜドラゴンタトゥーを彫ったのか.なぜワスプと呼ばれ...続きを読むPosted by ブクログ