岡田利規のレビュー一覧
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純粋に面白く読めました。
説教節、曽根崎心中、女殺油地獄、菅原伝授手習鑑、
義経千本桜、仮名手本忠臣蔵
それぞれ有名な作品ですが、しっかり読んだことが
今までなかったのですが
現代語訳で非常に読みやすく一気に面白く読めました。Posted by ブクログ -
能も狂言も人形浄瑠璃も見たことないので、
実際にどのような”動き”をするのかは全く想像するしかないのですが。
後書きでは「舞台での人形は本当に死ぬ。首が飛ぶ、崖から落ちればそのまま動かなくなる」とありそれを想像しながら読むと心に迫ります。
【「能・狂言」新訳:岡田利規】
能「松風」
磯に立つ一...続きを読むPosted by ブクログ -
どれも訳が素晴らしく、非常に楽しめた。特に能・狂言では現代的な表現がちりばめられていて、思わず笑わずにはいられなかった。
作品の中では説教節の「かるかや」。説教節といえば「小栗判官」や「山椒大夫」を想起するけれど、かるかやもこれらにおとらず壮絶かつ深い内容であった。Posted by ブクログ -
朗読か演じてもらってはじめてよさが分かることがたくさんあるんだろうなぁと思ったけれど、人ってこんなに文体といいますかモダリティを多用しまくって倒置法なんだかなんだかわからない語の順番がめちゃめちゃな言葉を喋るんだなぁとはっとした。
それは悪いのではない。これだから若者はとも思わないし、まず私もいわゆ...続きを読むPosted by ブクログ -
どうしたって、衝撃だったし、文体に影響を受けてしまった
文体だけじゃ意味ないけど
よく紙の上に、ここまで・・・はああ~~と感嘆するしかない 小並感Posted by ブクログ -
超リアル日本語演劇とか言われているチェルフィッチュの戯曲。しかし文章として読んでも面白い。言葉のリズム、センス、あいまいさと過剰さ、スゴく興味深い。
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舞台を鑑賞したあと、会場で購入しました。
掃除機は8050問題をテーマにした家族の話。
戯曲は岡田利規×演出は本谷有希子
家族を見守る掃除機の擬人化や環Royのラッパーならではの台詞の表現がすごく面白かった。
岡田利規さんの言葉の表現の面白さに惹かれました。Posted by ブクログ -
劇作家岡田利規の久々の短編小説集。語り手が知り得ない視点から描かれる小説は、感情的な衝動を排し、なぜかやさしい印象を与える。三島賞受賞の表題作は、読んでいる時には村上春樹の小説のように思えるが、暴力性も救いようのない性描写もなく、人と人との分かり合えなさを淡々と描いている。
確か作者は東日本大震...続きを読むPosted by ブクログ -
5編からなる短編集。すべての語りが一人称ですすんでゆく。解放とは何かを問うような作品群。とくに表題作ブロッコリー・レボリューションでは「ぼくはいまだにそのことを知らないでいるしこの先も知ることは決してないけれども」との前置きを何度もくりかえしながら、逃げていった「きみ」のはなしを「ぼく」が語る。ぼく...続きを読むPosted by ブクログ
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『池澤夏樹=個人編集 日本文学全集』は一冊も読んでいないし読む気もないが、現代語訳をした方々が何を思ったのか、そして単純に「平家物語」と付くものは何でも摂取したいという気持ちから手に取りました。
「平家物語」古川日出夫
…『平家物語』のなかで人は本当によく泣きますよね。…月を見て泣きます。風が鳴る...続きを読むPosted by ブクログ -
少し前の新聞に中村文則の「掏摸」が紹介されていた。中村さんは今や海外でも名を知られた作家だが、そのきっかけになったのが大江健三郎賞を受賞した本作が、賞の特典として翻訳されたからだ、という内容だった。
大江健三郎賞は聞いたことがあったが、選考委員は大江健三郎さんひとりで、賞金の代わりに海外に翻訳されて...続きを読むPosted by ブクログ -
取り付きにくい古典を身近にしてくれる訳者の方に感謝。
曽根崎心中、女殺油地獄、菅原伝授手習鑑、義経千本桜はストーリーも非常に面白い。Posted by ブクログ -
菅原伝授手習鑑 三浦しをん 訳
実際の出来事を後年、娯楽として楽しみながら市井の人間は、知って行ったのだなということがよく感じられる人形浄瑠璃。これが、今、私たちが普通に使う言葉に置き換えられているのだから臨場感あふれるのは当たり前。ここまで持って来てくださった役者三浦しをんさんに感謝。Posted by ブクログ -
能・狂言(岡田利規)
説教節(伊藤比呂美)
曽根崎心中(いとうせいこう)
女殺油地獄(桜庭一樹)
菅原伝授手習鑑(三浦しをん)
義経千本桜(いしいしんじ)
仮名手本忠臣蔵(松井今朝子)
月報:酒井順子・後藤正文Posted by ブクログ -
タイトルは知っているものの
中身は案外知らない
有名、名作、古典がズラリとそろった
分厚い一冊。
読めるのかな?
と、少し心配しながら手にとったところ
これがさすがに、現代作家にかかると
すいすいと読めてしまう。
ストーリー展開のおもしろさに
「こんな話だったの?」と驚かされたり。
物語に、古い...続きを読むPosted by ブクログ -
戯曲3作を単行本化したもの。普通、そういうのって読みにくいのだけど、何故かしら、岡田利規のものは読める。あのグダグダと、いらないことまで垂れ流しにするような、あの語り口が好きなのだと思う。読んでいて思うのは、フェーズを幾層にも重ねて、でもそのフェーズは実はちょっとずつ変化していて、ストップモーション...続きを読むPosted by ブクログ
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第49回岸田國士戯曲賞受賞作。
イラク戦争が起きた、という世の中の風潮なんか露知らず、
5日間セックスし続ける男女の話。なんと世俗的。
だけど、書かれた手法が深い。
すなわち、ポリフォニーとヘテロフォニーの対比・融合。Posted by ブクログ -
一文が長く、ひらかれた漢字が多く、段落も少なく、と話によってはとても読みづらさを感じてしまった。視点がマクロになったりミクロになったりした点はユーモア。
表題が1番好きだったけど、どの話も起承転結が曖昧で不思議な読書体験だった。Posted by ブクログ