霞流一のレビュー一覧

  • エフェクトラ 紅門福助最厄の事件
    最初に紹介される登場人物の多さにとまどったが、慣れてからは物語に引きこまれて良質な本格ミステリを楽しめた。まさしく紅門にとって最厄の事件だった。こんなとんでもない目にあった探偵は他に見たことがない(笑)
  • エフェクトラ 紅門福助最厄の事件
    イベント会場で発生した事件… 誰が、何故、どうやった?一連の推理が楽しめるミステリ #エフェクトラ

    ■あらすじ
    名脇役者である忍神健一は、役者生活40周年の記念イベントを控えていた。イベント会場である神社では、多くの役者仲間が集まって開催の準備をしている。騒々しく準備が進められる中、鳥居に卒塔婆が...続きを読む
  • スティームタイガーの死走
    霞流一は初読。ユーモアが溢れているが、事件は結構凄惨。物語にも疾走感があり、一気読みさせてくれる。実に企みに満ちた作品でまずまずの満足だった。
  • 御城の事件~〈東日本篇〉~
    贅沢なアンソロジー。
    お城好きにはたまらない。
    特に、冒頭の高橋由太さんの作品が私好み。
    大奥という特殊な世界で繰り広げられるドラマ。
    あのラストはたまらない。
    くぅぅぅ。
    他の作品も、バラエティに富んでいる。
    伝奇的なものあり、アリバイ崩し的なものあり。
    これがアンソロジーの醍醐味。
  • おさかな棺
    <内容>
    迷走と妄想の迷探偵・紅門福助の元に奇天烈な依頼が飛び込んできた。依頼人の別れた夫が、セーラー服を着たまま、車に轢かれたというのだ。紅門は調査の過程で、予備校講師・柏葉に話を聞く。しかしその夜、柏葉は首が切断された死体として発見される。容疑者はリストラされた元講師。果たして“首切り”の復讐の...続きを読む
  • ミステリークラブ
    巨大蟹が出現した街で起こる、蟹が犯人だと思わせるような殺人事件。もうこれだけでアホらしいんですが、フォークロアに猟奇殺人にアンティークの講釈も絡んで趣味の世界にまっしぐらです。それもアンティークといっても昭和の時代のおもちゃやグッズなので、好きな気持ちは分かるけどなにもそんなものに夢中にならなくても...続きを読む
  • フォックスの死劇
    紅門福助シリーズ、これが1作目になるのかな。ユーモア(ブラック含む)たっぷりですが、しっかりミステリ。
  • スティームタイガーの死走
    「このミステリーがすごい!2002年版」第4位。

    幻の蒸氣機關車C63を走らせるプロジェクト。
    始發驛で發見される死體と、走るC63で發見される死體。
    さらには、列車乘つ取りの發生と、犯人の奇妙な要求。
    忽然と消えるC63。
    次から次へと、謎が生まれて、ラストへと收束して行く。
    そして、最後の最後...続きを読む
  • スティームタイガーの死走
    一度消失してしまい再び出現したこのミステリー。
    この作品にはバカミスならではの密室がありました。
    列車内の密室となった一室に全身の皮膚が剥ぎ落とされた他殺体が発見される。
    どうやってその被害者(通称アカムケさん)をそのような状態にすることができるのか?
    あ〜書きたいがネタバレするので終了。
  • エフェクトラ 紅門福助最厄の事件
    紅門福助シリーズ、とのころですが読むのはこれが初めてです。
    なんともこう・・バカミス感のある間でもって事件が進行していく。事件自体はコテコテの本格だし過去の起きた「ギャクロス」の事件なんかはやたらと陰惨だったりもしますが、登場人物のふわふわした語り口がどうにも深刻さをそぐというか。別にそういうのが好...続きを読む
  • デッド・ロブスター
    殺人のトリックにはちゃんとした説明がつくけど、それ以外が、ふざけ過ぎだなぁ、と。
    あとがきにある、ギャグにはなっていなかったのでは。
  • 御城の事件~〈西日本篇〉~
    徳川家康は好きではないけど、風変わりなキレ者というイメージを思っていて。その特異さが魅力的に描かれていた「幻術の一夜城」が好き。

    お市の方が出てくる「小谷の火影」も面白かった。
    いつの時代も女は怖い。

    あと、単純に「忍者ってかっこいい」と思ってしまう自分がいる。笑

    東日本編よりはこの西日本編の...続きを読む
  • 御城の事件~〈東日本篇〉~
    時々読みたくなる時代もの。それのミステリーってことで少しワクワクしながら読み始め…面白かった!
    お城に関する知識が楽しく得られて良かった。西日本編も楽しみ。
  • 御城の事件~〈東日本篇〉~
    【収録作品】「大奥の幽霊」高橋由太/「安土の幻」山田彩人/「紙の舟が運ぶもの」松尾由美/「猿坂城の怪」門前典之/「富士に射す影」霞流一
  • 御城の事件~〈東日本篇〉~
    先日読んだ『御城の事件<西日本編>』がなかなか面白かったのでこちらも読んでみた。

    この<東日本編>はどちらかと言えば時代物という枠を超えた感があるが、『御城の事件』という枠は守っているので良いか。

    高橋由太「大奥の幽霊」
    <もののけ>シリーズで有名な作家さんだが読むのは初めて。
    『大奥で赤子の幽...続きを読む
  • 御城の事件~〈西日本篇〉~
    タイトル通り、城を舞台にした事件の話五編。

    「幻術の一夜城」黒田研二(墨俣城)
    秀吉が一夜で築いたとされる墨俣城の謎を解く家康。さらに彼はそこに一瞬で天守を造りだすと言う。
    秀吉の一夜城の謎は何となく聞いたことのある内容だったが、家康の幻術はさて? ここまで上手く行くのか疑問ではあるが、天下を取る...続きを読む
  • 忍者大戦 黒ノ巻
    本格ミステリー作家の書く忍者小説アンソロジー。霞先生の作品が、いつもの言葉遊び炸裂で良い。他の作品達もそれぞれミステリーの書き手らしくストーリーにどんでん返しが仕込んであり、トンデモ忍術とあわせてエンタメしてて面白かった。
  • 死写室 映画探偵・紅門福助の事件簿
    映画探偵といっても映画の蘊蓄で解決するのではなく、撮影現場などで起きたあり得ない殺人事件を解決する探偵。何となく面白い気もするけどバカミスすぎて記憶に残らない。
  • 独捜! 警視庁愉快犯対策ファイル
    最近、警察小説モノが多いですね、霞先生の作品。『スパイダーZ』が大好きで、その方向性の後継作を期待していたのですが、思いの外こぢんまりと纏めていて、アッサリ風味の作品だったという印象。
    ユーモア本格ミステリと帯に書かれてはいますが、ユーモア風味もちょっと弱いような……お得意の畳みかけるような推理合戦...続きを読む
  • 災転(サイコロ)
    霞作品のホラー……ホラー…かな…?みたいな印象。ノリはいつもの霞作品なんだけど、ホラーというよりミステリっぽく読めそうな…あのラストの辺りの謎解きとか、バカミス的楽しみ方ができました。