ネガちゃんは、学校でののぞみの立ち位置を分かっているから学校内では決してコンタクトを取らないし、秘密は絶対に漏らさない。母親やのぞみの顔色を察して、臨機応変に対応出来る優しい子。
警察サイドの事情聴取では、そんなネガちゃんに背中を叩かれフルートのレッスンを申し込んできたのぞみとネガちゃんのやり取りを
...続きを読む見た先生が「ああいうのを親友って言うのでしょうね」と残すほど短期間で2人絆は強く固いものになっていた。
だからこそ、もし最期に2人でお菓子パーティーが出来ていたのなら、のぞみの様子がおかしい事に気づけたのではないか。のぞみも芯が強そうに見えてフルートの発表を投げ出そうとした事があるから、話してる内に怖気付いて辞めていたかもしれない。読み終えてそんなやるせなさに襲われいる。犯人である長谷部さんの動機に納得しきれていないのは、小説を読んでいて弱いと思ったからなのか、それともせめて2人で逝って欲しかったという願望からなのか分からなくなるほど、今はひたすらに悲しい。