青柳瑞穂のレビュー一覧
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「宿命の女」、マノン・レスコー。
マノンの言動よりも、グリューの甲斐性のなさにイライラ。
自分で働いてお金を稼ぐことは考えずに、借金、賭博、詐欺。更には殺人までやってのける。もう凄まじい転落人生です。Posted by ブクログ -
まるでブランデーのように舌の上で熱く甘く溶け喉を熱く焼き焦がす。
マノンは悪女だけれど愛さずにはいられない。
永劫の罰が待っていても束の間の幸福を求めずにはいられない。エロスは人間にとって最大の苦しみだ。
同一神のはずだが、アラーのほうが慈悲深い。Posted by ブクログ -
「恋は財宝よりも富裕よりも強い。
しかし、恋はそれらの力を借りる必要がある。」
主人公の理性との葛藤が、相対する親友とキャラを分けて描かれている。
個人的に終わり方にあまりスッキリはしなかったものの、ロマン主義文学の始まりと言われると納得できるように思いますね。
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騎士グリューの追い求める姿は、痛々しいが、なんかわかる気がします。最近、マノンに似た女性が割と身近にいて、驚きました。現実は小説より奇なりとはよく言ったものです。個人的にはタイムリーでした!Posted by ブクログ
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フランス文学の傑作小説。
美少女マノンを愛してしまった青年グリュウの物語。
二人の破滅的な恋愛模様が描かれ、最後には遠いアメリカの地でマノンが死に、グリュウは一般人としての生気を取り戻す。
ファムファタール。Posted by ブクログ -
マノンはいったいどれだけの魅力のある女性なのだろう。
彼女の真意はどこにあったのだろう。
彼女は悲しい?最後を迎えるが、それよりもグリュウが最期死ななかったのがなんとも言えなかった。
彼の馬鹿さ加減には呆れてしまう。笑Posted by ブクログ -
大学のフランス文学の授業で読んだ本。
やはり読み継がれている文学作品は読み応え、インパクトあり。
フランス文学の退廃的でわけわからんカオスな感じ、泥々な感じが、好きです。Posted by ブクログ -
昭和30年の訳だったと思いますが、予想よりもはるかに読みやすい文体で、驚きました。想像力をうまく利用した作品だと思います。原文と読み比べながら、もう1度じっくり読んでいきたいです。Posted by ブクログ