私がフェミニズムを知らなかった頃

私がフェミニズムを知らなかった頃

1,650円 (税込)

8pt

3.0

機能不全家族、貧困、精神疾患、自殺未遂など、
いくつもの困難を生き抜いてきた彼女が、
フェミニズムにたどり着くまで。

殴る父と耐える母、ハラスメントの横行、エロ情報の氾濫、あからさまな賃金格差、性犯罪におびえなければならない日常……。かつて1ミリも疑ったことがなかった「男女平等」は、すべてまちがいだったのか? もう黙ることはしない。体当たりでつかんだフェミニズムの物語。

小林エリコさんは団塊ジュニア世代。団塊世代の私たちが育てた子どもだ。女の子からここまで自尊心を奪い、男の子がここまで自己チューにふるまう社会を私たちは再生産してしまったのか。でも、これは高い授業料を払ったけれど、「もう黙らない」ことを学んだ女性の闘いの記録。
──上野千鶴子

俺たち男こそ耳を傾けるべきだ。ジェンダー格差と自己責任論が作り出した、この地獄に加担しないためにも。
──清田隆之

「私は世の中が男女平等だと1ミリも疑っていなかった。しかし、それは全て間違いであり、それに気がつくのに私はとても時間がかかった。男女が平等でないと教えてくれたのはフェミニズムだった。フェミニズムを知った時の衝撃を例えるなら雷に打たれたような感覚とでも言えばいいだろうか。男女は平等でないというパラダイムシフトは私の中の壁を瓦解させた」(「はじめに」より)

【目次】
はじめに
第一部
1 父は王様、母は従順な家来
2 脂肪よりも筋肉が欲しい
3 母のようにはならない
4 この国の男たちは狂っているのかもしれない
5 平坦な地獄が待っているだけ
6 彼らはなにもしてくれない
7 男より弱いものになるということ
8 この理不尽な怒りをどうしたらいい
9 ノラのように
10 エロとパチスロのハイブリッドな漫画雑誌
11 母の幸せは私の幸せじゃない
12 自宅とデイケアを往復する日々
第二部
13 寂しいから一緒にいるだけ
14 最低で最悪のカップル
15 世界で一番情けない生き物
16 あなたは生活保護がいいと思う
17 ただ一人で暮らしているだけなのに
18 そこにはフェミニズムがあった
エピローグ

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私がフェミニズムを知らなかった頃 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    著者の精神疾患が読んでいる方も辛かった。エピローグが一番良かった。上野千鶴子さん、フェミニストについて、共感できる言葉が多かった。男女平等だと信じてやまなかった子ども時代はもう終わり、世の中の理不尽さや不平等にうんざりしている今。世の中そろそろ変わってくれよ〜と思うがさて、私に何ができるか。どうして

    0
    2021年07月16日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    なかなか辛い本。全てがそれのせいではないのでは?と思ってしまう私は、甘いのだろうと思いながら読み進む。でもラストは良かった。すごく共感した。
    世の中は男女平等じゃない。その背景と共に知る授業があるべきだ。大学の般教で習うのでは遅い。と思う。

    0
    2021年09月19日

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