私たち、まだ人生を1回も生き切っていないのに

私たち、まだ人生を1回も生き切っていないのに

1,485円 (税込)

7pt

3.5

はるな檸檬氏、感涙! 最初の自殺未遂から30年。誰よりも人付き合いが苦手だったあの頃。
「大丈夫?」「大丈夫だよ」 湿った暖かい手を握り、私たちはそっと歩き出す。

「孤独だったんですね」
その言葉を耳にして、私は喉の奥に何かが詰まり、次の言葉をつなげなくなった。自分が孤独だということは薄々感じていたけれど、それを認めたくなかったのだ――
いじめに遭っていた子供の頃、ペットのインコが友達だった。初めてできた恋人には、酷い扱いを受けた。たくさんの傷を負い、何度も死のうとしたけれど、死ねなかった。そんな私をここまで生かし続けたものは何だったのか。この世界には、まだ光り輝く何かが眠っているのかもしれない。そう思えた時、一歩ずつ歩き出すことができたのだ。
どん底を味わった著者が、人生で出会った人たちとの交流を見つめなおし、再生していく過程を描いた渾身のエッセイ。
「人生はクソだ。それでも生きてさえいれば、いつか必ず美しいものに巡り合う。そういうふうに、できている」――はるな檸檬氏

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私たち、まだ人生を1回も生き切っていないのに のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    小林エリコさんの本はいままでほとんど読んでいるし、『精神病新聞』も読んでいたんだけど、この本にたどりつけてよかった!
    私はこの本の祥子さんのような立ち位置の人間なのですが、エリコさんのように悩んでいたはずの親友のことを気がつけなったことは、ずっと後悔している。でも、それに気がつけないのが私であり、だ

    0
    2022年02月05日

    Posted by ブクログ

    精神疾患を患った当時のことを思い出しながら、人間関係で悩み続けている今を想った。本書を読む中で分かった。僕も、居場所が欲しかったんだなって。今もね。

    0
    2024年02月03日

    Posted by ブクログ

    小林マリコさんの本を読むのは初めてで
    最初は自分と重なる部分がほとんどなく
    共感できるのかなと思って読み進めてみたけど
    自分も人間関係で悩んだ時期があったことを思い出した。最後の、無力な私たちはお互いの手を取り合いながら、時には自分のパンを分け与えながら、人生を歩いていく。怖がらなくていいのだ。みん

    0
    2024年01月22日

    Posted by ブクログ

    一人で生きていくにはどうしたらいいのか、いつもそればかり考えていた。しかし、答えは見つからなかった。
    自分の中に閉じ込められていた言葉が解放されていく。私はたくさん話し、語ることによって自分の形を取り戻していった。
    死ぬということは自分の命を失う以外にも、新しい人との出会いや、未来の可能性を捨てる行

    0
    2023年04月19日

    Posted by ブクログ

    これまで出版されている小林エリコさんの本を全部読んでいる人間には目新しい情報はなかったように思う。
    辛い事を克服した本が多い中、小林エリコさんはまだ苦しみの最中にいるので、本が出る度に少しずつ前向きになれていっている様子に感動を覚えます。

    0
    2022年02月05日

    Posted by ブクログ

    向田邦子のエッセイに「ごはん」というのがあるけれど、その作品で印象的だったのが、美味しく楽しく幸せだった食事より、心に引っかき傷が残った場面での食事のほうが記憶に焼き付いて、描かれる光景も美しいということ。
    きっとこれは食事に限らないのだろう。
    とても孤独な幼年期から青年期を過ごしたこの著者の、訥々

    0
    2022年01月12日

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