堕ちたバンカー ~國重惇史の告白~

堕ちたバンカー ~國重惇史の告白~

1,782円 (税込)

8pt

3.6

住友銀行の救世主はなぜ“追放”されたのか。

住友銀行元取締役、國重惇史。若手行員時代から「伝説のMOF担」として名を馳せ、平和相互銀行事件での活躍で「将来の頭取候補」と目される。そしてイトマン事件を内部告発し、「住友銀行の救世主」に。だが、あることから銀行を追われ、「楽天副会長」に転身。スキャンダルで辞任し、『住友銀行秘史』を著す。これは、ある天才バンカーの半生を通して、日本のバブル時代の熱狂とその終焉を描くビジネスノンフィクションである。
〈ある意味、國重は時代の寵児だったのかもしれない。バブル経済の勃興期に起きた平和相互銀行事件、そしてバブル経済真っ只中のイトマン事件とまさに日本中が狂乱の渦の中にあったとき、國重はもっとも異彩を放った。しかし、時代は虚ろだ。かつて日本中が、そして國重が身を任せた圧倒的な熱量は、日本社会から見事なまでに消え去った。それとともに、國重の輝きは失せていった。〉(本文より)

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堕ちたバンカー ~國重惇史の告白~ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    住友銀行の平和相互銀行合併までの裏側。日銀、大蔵省、検察を巻き込んで慎重に事を進めていく様子が描かれている。國重さんのメモを元に書かれているのでリアルではある。一民間人がここまで出来るのか。ドラマの世界のよう。惹き込まれあっという間に読んでしまった。イトマン事件についてもっと知りたいし、佐川急便事件

    0
    2022年01月12日

    Posted by ブクログ

    住友銀行に入行し伝説のMOF(大蔵省)担当として頭角を現し、一銀行員の枠に止まらず政官界にまで影響力を及ぼした怪物、国重惇史の物語。その生い立ちから入行の経緯、幹部候補として企画部に転属になり、巻き起こした伝説を追っている。

    特に出色なのは、メモ魔である国重が残していた平和相互銀行事件のメモである

    0
    2021年08月08日

    Posted by ブクログ

    平和相互、イトマン、の渦中にいた國重淳史氏のメモを渡された著者の本。とてもオモロかった。國重さんは、板倉雄一郎の「社長失格」に出てきて、楽天などベンチャー界隈に住友銀行という固い世界の人とも思えない活躍に、いつも気になっていた。

    サラリーマンをハミ出したタイプの人てとこがよくわかって好感もてた。

    0
    2021年02月28日

    Posted by ブクログ

    う~~~ん、なんとも言えない気分になった

    住友銀行秘史を読んでいたので興味をそそられ手に
    取ってみたがまさかこんな現実を見せられる事になるなんて思いもしなかった

    國重さんの当時の活躍が凄まじいからこそその落差に
    ショックを受けたし、年を重ね難病を患ったとはいえ
    しゃべり方の変化には衝撃を受けた

    0
    2022年05月05日

    Posted by ブクログ

    平和相互をめぐる國重さんのメモを転記しただけのところは、少し退屈だったけど、國重さんの私生活や、当時のやりとりは、スゴイなぁ、金融ヤクザだなぁと。。。
    結局、地位も名誉も、女性問題で全て水泡に。。。
    オトコはどこまで行っても、ダメだなぁと再認識。。

    0
    2021年04月29日

    購入済み

    目一杯、それとも分相応

    内容に既存書と重複部分がある感。
    就職したら目一杯(いい意味でも悪い意味でも)、それとも自分の能力自覚して、分相応の頑張りに心がけるか
    考えさせられます。

    0
    2021年02月24日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    現役時代にご本人にお会いしていないのが悔やまれる。

    平和相互銀行と住友銀行の合併を影の立役者だった國重氏の視点から描く。驚くのは詳細なメモをもとに再構成した合併までの経緯。住友銀行は関東地区の地盤固めのためどうしても平和相互銀行を吸収合併したかった。しかし直前に関西相互銀行を吸収しようとして関西相

    0
    2021年03月30日

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