架空の犬と嘘をつく猫

架空の犬と嘘をつく猫

726円 (税込)

3pt

空想の世界に生きる母、愛人の元に逃げる父、その全てに反発する姉、そして思い付きで動く適当な祖父と比較的まともな祖母。そんな家の長男として生まれた山吹は、幼い頃から皆に合わせて成長してきた。だけど大人になり彼らの《嘘》がほどかれたとき、本当の家族の姿が見えてきて――?
これは破綻した嘘をつき続けた家族の、とある素敵な物語!

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架空の犬と嘘をつく猫 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    それぞれにそれぞれの事情や考え方があって、その中で正しく生きていたいけど生きられないから嘘があるけど、それを「わからなくても、愛せなくても、その存在を認めることはできる」っていう価値観をこの本を通して実感しました。どうしても人間を好き・嫌いで見てしまうけどそれだけだともったいなくて、それ以上に知ろう

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    2024年03月24日

    Posted by ブクログ

    自分も家族も環境も思い通りにはならなくて、嘘や空想や現実逃避しながら懸命に生きている。
    親子、姉弟、夫婦、友人、たくさんの関係性があって、主人公の山吹を通して大人になりながら、少しずつ周りが変わったり、自分が変わったり、とにかく希望が見えてよかった。
    人は弱いんだけど、強い。

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    2024年03月19日

    Posted by ブクログ

    他人から見れば間違ってると言われるかもしれない。それでも、それを自覚しながら間違いだと言われる選択をすることを他人がとやかく言うことじゃないよなと、首がもげるくらい頷くように読んだ。
    何かしらの事情や悩みや不安や悲しみを抱いている。それを知ってるのは自分だけで、それに向き合うのも、どう付き合っていく

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    2024年02月05日

    Posted by ブクログ

    みんな自由で家族なのにバラバラで、みんなと居るのに孤独を感じる。何だか、自分の家族のことではないかと思ったくらい…(全然違うけど)

    羽猫家のひとびとが抱える問題、彼らと交わるひとびとの問題、すっきり解決とはいかないし、他人が抱える何かにズケズケと入り込んだりもしない。どちらかと言うと、時間が解決し

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    2023年06月03日

    Posted by ブクログ

    愛するとか、信頼するとか、怒るとか、憎むとか、同情するとかではなく、ただ受け止めるということが描かれている、リアルで誠実な物語だった。

    0
    2022年06月29日

    Posted by ブクログ

    物語に引き込まれた。主人公の山吹と姉である紅以外、登場人物が色んな意味で変わっている。最終的には長い年月をかけて家族が団結する結末で良かった。涙する程でもないが、ジーンとする切ないシーンはたくさんあった。頼がなかなか子供ができない体で、かな子(山吹が学生の頃に通っていた塾の娘)なら産んでくれるよと山

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    2022年04月18日

    Posted by ブクログ

    最近はまっている寺地さん作品で、家族をテーマにしたお話。

    家族同士ってどうしてこうも素直になれないものなんでしょうね?
    いや、世の中には何でも話せる関係性の家族もいると思います。ただ、我が家もどちらかというと羽猫家的な感じで。
    羽猫家の祖父母や父母のようにぶっ飛んだ人はいないし、決してお互い仲が悪

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    2024年05月05日

    Posted by ブクログ

    違和感なく月日は経っていきました。「5年後はどうなっているんだろう」と、楽しみに読みましたが、なかなか事態は好転せず、苦しかったり、切なかったりするばかりで…。ラストの遊園地で救われましたが、それまでの鬱屈とした流れからして、ちょっと変容が急だった気もします。しかして、家族全員が一つとなって救われた

    0
    2024年02月17日

    Posted by ブクログ

    嘘をよくつくお爺さん、嘘で母に寄り添おうとする山吹、嘘の世界に縋ろうとする母。
    一見優しい嘘が、本当は人を傷つけていたり、軽くついた嘘が人を和ませたりする。
    嘘もつかいようというけれど、それを感じる作品だった。
    私は頼が大好きだ。

    0
    2023年12月28日

    Posted by ブクログ

    この本は4日で読み終えてしまった。まぁ、面白かった。文章に緊張感があり、次どうなるのかと?
    先の内容が知りたくなる小説だった。
    寺地はるなさんの小説は初めてだったけど、もう一つ読んでみたい。

    0
    2023年10月19日

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