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廃止予定の宇宙停留所には家族の住む星へ帰るため長年出航を待ち続ける老婆がいた……冷凍睡眠による別れを描き韓国科学文学賞佳作を受賞した表題作、同賞中短編大賞受賞の「館内紛失」など、疎外されるマイノリティに寄り添った女性視点の心温まるSF7篇!
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Posted by ブクログ
テクノロジー一辺倒ではなく、宇宙や未知なる惑星たちが日常になっても、今と同じようなことで哀しんだり、懐かしんだりしてる人間たちを描いているのが良かった。でも、それぞれの悩みや迷いは、SFの世界じゃないと起こり得ない物事たちで、そのバランスがとても好きだった。
遠く離れた星に移住した家族を想うコールドスリープの研究者を描いた表題作ほか7編。若手韓国SF作家による短編集。 韓国SFって若い女性の作家さんが多いのでしょうか。以前読んだ「千個の青」も若い女性だった気がします。「千個の青」のような雰囲気を想像して読み始めたのですが、意外にかっちりした固めのSFで...続きを読むした。内容は遠くの星を舞台に組み込んだものから近未来テクノロジーの話まで。どれもそこはかとない哀しさが漂っていて、中にはマイノリティや社会から居場所を奪われる人たち、つまり現代社会の問題も描き込まれていて、読んでいて胸が痛くなりました。特に、ストレージに人格をコピーする「館内紛失」や共生説と幼児期健忘を絡めた「共生仮説」が好き。「共生仮説」なんかは手塚治虫の短編「ドオベルマン」を思い起こさせたりして、手塚治虫のアイデアの先見性を改めて認識します。
韓国の若手(93年生まれ)女性作家によるSF短編集。テッド・チャンやケン・リュウに通じる作風。7編を収録。 「巡礼者たちはなぜ帰らない」「スペクトラム」「共生仮説」「わたしたちが光の速さで進めないなら」「感情の物性」「館内紛失」「わたしのスペースヒーローについて」を収録。 登録数・レビュー数が多...続きを読むい本作。すでに的確な意見がたくさん書かれてあるので、自分が書くことは何もなさそう。一口にSFといっても多様な内容があるけれど、この一冊で大半がカバーされてしまうほど守備範囲が広い。古典的なSFから現代のリアルな課題になりつつある技術革新を新しい感覚で捉え直し、人肌が恋しくなるような叙情を残して物語に折りたたむ。皆さんがあげているように、「館内紛失」は良かったよね。意識とは何かという難しいテーマを問いつつ、最後は愛と理解という人間的な落とし所で締めくくる。これは人気が出るのも納得、最近新しい本も出たようだし、今後も要注目だろう。
どこか今と地続きのような世界を描くSF短編集。とても面白かった。地球外生命体との接触、共存。進化した人類に残るヒエラルキーの書き方。ふと宇宙に思いを馳せる小説。良かった。
柔らかで、感情を揺さぶられる。純文学的な趣がある。一編一編が大変読み応えがあり、しっとりとした読後感。めちゃくちゃ好み。読み終えたあと、ふうっとその人物たちについて、思いを馳せてしまう。正統派SFなのだけれど、ミステリー的な謎が出てくるのがよい。 この作品の人々は、現代の人たちと地続きと感じる。だか...続きを読むら、相手が理解ができず、それを探ることにもなる。 どんなにテクノロジーが進んだって、やっぱり相互理解は最後まで問題として残りそうだ。
本屋で、最近は韓国の女性作家が活躍しているという印象から一冊読んでみようと思ったが、普通の小説は重たそうということでSFにした。結論から言ってしまうと、完全にSFだが、一方で女性や障害者などのマイノリティの問題も扱っていた。未来の科学技術にわくわくする一方で、主人公が女性であること故に直面する問題に...続きを読むも共感して、とても面白かった。
良いSFに会った!早く文庫化してほしい。切なさや孤独などの余韻の残る女性的な小説でありながら、設定のしっかりしたSF。たったひとつのさえたやり方に似てる。今まで読んだSFで主人公の内面を語るものは、倫理とか社会性に向いてしまってこういう繊細さはなかったと思う。 赤ちゃんの脳波とリュドミラの惑星「共生...続きを読む仮説」、異星人ルイとの生活「スペクトラム」、感情の物性、母の世界とのインデックス「館内紛失」あたりが印象的。
宇宙でのミーツを描いたSF短編集。さみしさと尊重、そして温かくなる物語たちが強烈な1冊です。 エイリアンコンタクトや放棄された宇宙ステーションを舞台に、ここではない物語がここにあるような悩みを包むような作品です。
ずっと読みたかった韓国のSF短編集。とにかく全話、設定も物語も読みやすいし面白かった。 宇宙や高度に発展した科学技術の話だけど、SFをメインにしつつマイノリティと世界の在り方にまで射程を伸ばしている部分から、作者の「人間への愛」のようなものを感じた。
どこか遠い場所へ思いを馳せる心があれば誰でも夢中になれるような、とても読みやすいSF短編集だった。 SF的なテーマとそこに発生する人間的な悩みや矜持の組み合わせの妙に好奇心が刺激されワクワクしたり、切なく考えこんだり、大きな推進力となって全く退屈しない。 一番興味がそそられたのは「共生仮説」、ほんと...続きを読むにありそうと思わせるロジックと想像の飛躍のバランスが非常に面白かった。 「巡礼者たちはなぜ帰らない」は結局属性や見た目で判断する価値観から抜け出せない現代社会への問題提起と愛情を強く感じ、胸が熱くなった。 一方、「感情の物性」は個人的に全編の中で少し浮いてみえ、最後まで物語の解釈が見つからないままだった。だからこそ読み終えた今、もっと考えてみたいと思える一編になった。あとがきによると、作者もこのテーマで長編を書いてみたいとのことなのでぜひ心待ちにしたい。 私と同じ90年代生まれで若い作家さん、そういう意味でも影響を受けたし今後の作品がとても楽しみになった。
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キムチョヨプ
カンバンファ
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