作品一覧 2023/09/20更新 この世界からは出ていくけれど 試し読み フォロー サイボーグになる テクノロジーと障害,わたしたちの不完全さについて 試し読み フォロー 地球の果ての温室で 試し読み フォロー わたしたちが光の速さで進めないなら 試し読み フォロー 1~4件目 / 4件<<<1・・・・・・・・・>>> キムチョヨプの作品をすべて見る
ユーザーレビュー わたしたちが光の速さで進めないなら キムチョヨプ / カンバンファ / ユンジヨン テクノロジー一辺倒ではなく、宇宙や未知なる惑星たちが日常になっても、今と同じようなことで哀しんだり、懐かしんだりしてる人間たちを描いているのが良かった。でも、それぞれの悩みや迷いは、SFの世界じゃないと起こり得ない物事たちで、そのバランスがとても好きだった。 Posted by ブクログ この世界からは出ていくけれど キムチョヨプ / カンバンファ / ユンジヨン 早川書房の編集者が邦訳タイトルをつけたと序文で書かれてたけど、「この世界からは出ていくけれど」というタイトルに惹かれて何となく手に取った。 読み終えたいま、七篇を射抜いた素晴らしいタイトルだとあらためて思う。 どれも好きだったけど、『ブレスシャドー』が特に好きだった。 あとがきも短いけどとても好...続きを読むき。 Posted by ブクログ わたしたちが光の速さで進めないなら キムチョヨプ / カンバンファ / ユンジヨン 遠く離れた星に移住した家族を想うコールドスリープの研究者を描いた表題作ほか7編。若手韓国SF作家による短編集。 韓国SFって若い女性の作家さんが多いのでしょうか。以前読んだ「千個の青」も若い女性だった気がします。「千個の青」のような雰囲気を想像して読み始めたのですが、意外にかっちりした固めのSFで...続きを読むした。内容は遠くの星を舞台に組み込んだものから近未来テクノロジーの話まで。どれもそこはかとない哀しさが漂っていて、中にはマイノリティや社会から居場所を奪われる人たち、つまり現代社会の問題も描き込まれていて、読んでいて胸が痛くなりました。特に、ストレージに人格をコピーする「館内紛失」や共生説と幼児期健忘を絡めた「共生仮説」が好き。「共生仮説」なんかは手塚治虫の短編「ドオベルマン」を思い起こさせたりして、手塚治虫のアイデアの先見性を改めて認識します。 Posted by ブクログ わたしたちが光の速さで進めないなら キムチョヨプ / カンバンファ / ユンジヨン 韓国の若手(93年生まれ)女性作家によるSF短編集。テッド・チャンやケン・リュウに通じる作風。7編を収録。 「巡礼者たちはなぜ帰らない」「スペクトラム」「共生仮説」「わたしたちが光の速さで進めないなら」「感情の物性」「館内紛失」「わたしのスペースヒーローについて」を収録。 登録数・レビュー数が多...続きを読むい本作。すでに的確な意見がたくさん書かれてあるので、自分が書くことは何もなさそう。一口にSFといっても多様な内容があるけれど、この一冊で大半がカバーされてしまうほど守備範囲が広い。古典的なSFから現代のリアルな課題になりつつある技術革新を新しい感覚で捉え直し、人肌が恋しくなるような叙情を残して物語に折りたたむ。皆さんがあげているように、「館内紛失」は良かったよね。意識とは何かという難しいテーマを問いつつ、最後は愛と理解という人間的な落とし所で締めくくる。これは人気が出るのも納得、最近新しい本も出たようだし、今後も要注目だろう。 Posted by ブクログ わたしたちが光の速さで進めないなら キムチョヨプ / カンバンファ / ユンジヨン どこか今と地続きのような世界を描くSF短編集。とても面白かった。地球外生命体との接触、共存。進化した人類に残るヒエラルキーの書き方。ふと宇宙に思いを馳せる小説。良かった。 Posted by ブクログ キムチョヨプのレビューをもっと見る