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人より何十倍も遅い時間の中で生きる姉への苛立ちを抑えられない妹の葛藤を描く「キャビン方程式」、幻肢に悩まされ三本目の腕の移植を望む恋人を理解したい男の旅路を追う「ローラ」――社会の多数派とそうなれない者とが、理解と共存を試みる人生の選択7篇
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Posted by ブクログ
早川書房の編集者が邦訳タイトルをつけたと序文で書かれてたけど、「この世界からは出ていくけれど」というタイトルに惹かれて何となく手に取った。 読み終えたいま、七篇を射抜いた素晴らしいタイトルだとあらためて思う。 どれも好きだったけど、『ブレスシャドー』が特に好きだった。 あとがきも短いけどとても好...続きを読むき。
ブレスシャドーが好き。 難しい言葉が沢山出てくるけれど、何を伝えたいのか最後にパズルのピースがぴったりハマって温かい気持ちになれるキム・チョヨプさんの小説が好きです。
現在の地球とは似ているようで違う、あるいはまったく異なる惑星を舞台にしつつ、社会に馴染んで生きる人と、そこから「出て行った」人との心の交流を、繊細にやさしい視線で紡ぎあげた短編集でした。 他人はいつだって、不意に接近しては離れていく自由気ままな流星のよう。けれど、そのひとときの煌めきに心を捉えられ...続きを読むて、かき乱されてやまない。もういない人に、逢えなくなる人に、燻る思いを抱え、傍にいなくともともに生きていく決意を固める。そういった切なさと人の強さが詰まっていて、とても良かったです。 この短編集では「古の協約」がとりわけ好きです。惑星そのものの神秘性ある設定の面白さと、そのやさしさと残酷さに翻弄される人間たちのドラマが深い余韻を持って描かれていて、すごく心に残りました。
七編からなるSF短編集。相変わらず独特の緩やかな文体だけど、よりシンプルにわかりやすくなって、心地よさが増した気がする。全体的にはすれ違いや、ずれ、無理解、断絶、などなどにより、理解し合えなくなった関係性の中で物語は展開していく。その落とし込みは基本ほろ苦いが、どこか温かみを感じるのは、この作家さん...続きを読むの特徴だろう。次回作も楽しみ。
わざと違う世界観との理解に焦点を当てた話。結局よく分からないなものもあったけど、全体的に分かるように説明しようとしていた技量は凄いと思う。
「光の速さで〜」よりSF色強い気が。 ↑これはでも40年くらい前の日本の女性作家SFみがあって好き。 マイノリティからの視点、でもどこか希望を探している雰囲気がとても好き。
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この世界からは出ていくけれど
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キムチョヨプ
カンバンファ
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