包む 現代日本のエッセイ

包む 現代日本のエッセイ

1,199円 (税込)

5pt

4.3

季節と詩情が常に添う父・露伴の酒、その忘れられぬ興趣をなつかしむ「蜜柑の花まで」。命のもろさ、哀しさをさらりと綴る「鱸」、「紹介状」「包む」「結婚雑談」「歩く」「ち」「花」など、著者の細やかさと勁さが交錯する29篇。「何をお包みいたしましょう」。子供心にも浸みいったゆかしい言葉を思い出しつつ、包みきれない「わが心」を清々しく1冊に包む、珠玉のエッセイ集『包む』。

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包む 現代日本のエッセイ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2012年10月29日

    一つ読んでは唸り、また一つ読んでは唸り…
    唸りつくした1冊。見事としか言いようがない。
    昨今の小説を読んでがっかりするくらいなら幸田文さんの作品を読んでいたい。間違いがないもの。

    ちょっと自分にはついていけない…というような、細やかで独自の感じ方をされる方です。
    その感性や鋭い観察力によって心がど...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年02月22日

    幸田文のエッセイ集は数々ありますが、最初に読むのなら「包む」をおすすめします。
    「何をお包みいたしましょう」で、思いがけないお土産を大量に包んでしまった話、幸田文の父が文が結婚するにあたって相手の親の気持ちになっていろいろ考える結婚雑談、晩年になって「この人私に似ている」と思う話、可愛がっていた猫を...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年01月11日

    小津安二郎の映画みたいな昭和の生活風景が浮かんでくる、言葉遣いもゆかしいエッセイ。

    昭和29年〜30年ころの作。

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    Posted by ブクログ 2020年09月05日

    著者のエッセイをまとめた本です。

    本書の表題になっている「包む」という文章では、かつてお菓子屋に務めていたひとが著者のもとをおとずれ、菓子折りを包装紙で包む手順などが昔のままであることを見て、包を受け取ったとたんに心のなかのわだかまりが解けていくのを感じたと語ったことが記されています。そのひとの心...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年12月15日

    いただいたお寿司(それもおそらく巻物)を全部食べられなくて勿体ないからと食べてくれる人を探して右往左往する幸田文さんがこの時代の一般の人の姿だったのか、当時としても珍しいくらいの凛とした方だったのか?凛とした人であることは異論はなくとも、おそらく前者だったのではあろうなぁ。
    昭和すら遠くなりにけった...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月07日

    儂が生まれた頃に書かれたエッセイ集。観察のこまやかさ、内省の深さは流石。人に対する観察には怖さも感じる。感覚は大変モダン。

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