木(新潮文庫)

木(新潮文庫)

539円 (税込)

2pt

樹木を愛でるは心の養い、何よりの財産。父露伴のそんな思いから著者は樹木を感じる大人へと成長した。その木の来し方、行く末に思いを馳せる著者の透徹した眼は、木々の存在の向こうに、人間の業や生死の淵源まで見通す。倒木に着床発芽するえぞ松の倒木更新、娘に買ってやらなかった鉢植えの藤、様相を一変させる縄紋杉の風格……。北は北海道、南は屋久島まで、生命の手触りを写す名随筆。(解説・佐伯一麦)

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木(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年04月20日

    いやこの表紙じゃないんだけどね、わたしの持ってるのは。。
    『PERFECT DAYS』で平山さんが求めてたのと同じやつ(わたしも彼と同じく古本屋で100円で購入)。その表紙のほうが全然かっこいい。

    その昔、幸田文を見つけては買っていた時期があり、買ったものの読んでいなかった作品。上記映画に出てきて...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年04月02日

    人生を共にしたい本
    木の話なんだけど、確実に人間が生きる上で大切なことが書いてある
    「人にも木のように年輪があって…」とかどっかで聞いたような生半可な教えではなかった。若いわたしにはまだまだ分からないような核心があった。時が経ったら読み返して、どんな気持ちになるのか知りたい。

    文字量は多くないが、...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年09月08日

    「幸田文 木」この字面だけでもう、手に取らずにはいられませんでした。

    幸田文さんの名前は知っていても、著書を読んだことはありませんでした。ある時ふとこの本を見かけ、この潔いタイトルだけで引き込まれてしまったのです。
    「幸田文 木」。なんとも気持ちがいいこの字面。シンプルで強くはあるけれど、どこかあ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年10月29日

    もっとも好きな本の一つ。木の命が、存在が、迫ってくる。これほどつぶさに描ける感受性、表現力、追い求めて全国へ木を見に行く情熱。何年かけても表現する胆力。心から尊敬しあこがれる。

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    Posted by ブクログ 2024年04月17日

     花や滝、もっと大きな単位の自然を見に行こうと思ったことはあっても、「木」を見に行こう!と思ったことはないかもしれない。身近な存在なのに。
    この本を読むきっかけは映画ですが、読んだことで相乗効果がうまれた気がする。
    作者が「木は生き物」という思いが強いというか当たり前のことと思っている。印象的だった...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年03月18日

     ひと月ほど前、映画『PERFECT DAYS』を観ました。とてもいい映画でした。役所広司さん演じる平山は、毎日フィルムカメラで木々がつくる"木洩れ陽"を撮り続けます。その一瞬は二度と同じではないと‥。そして平山が読んでいた本が本書でした。

     この映画に触発され本書を手にしま...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年02月15日

    幸田文(あや)の15篇からなる随筆集。父は露伴。

    樹木に逢って感動したいとの思いから、1971年1月『えぞ松の更新』から、1984年6月『ポプラ』まで、13年半にわたり、北は北海道から南は屋久島まで、実際に見に行って木と触れ合った感想が書かれています。

    木は動かないが故に、漠然とただそこに「ある...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年01月16日

    木を愛でる人の優しさに触れながら、筆者の優しさに浸る事ができるエッセイ。素敵な日本語の所々に現代風な言葉があって妙に親近感が湧く。

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    Posted by ブクログ 2024年04月26日

    筆者が実際に日本各地に出向いての樹々に対する
    情感が描かれていて実際に自分も目にしてみたい
    気持ちになりました。

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2024年02月25日

    映画PERFECT DAYSの主人公平山さんが読んでた本を読んでみようと手に取った本。平山さんは木漏れ日が好きなんだけど、そんな人が読んでそうなエッセイだった。

    いくつかの木にまつわるエッセイ集になっていて、難しいかなと思ってたら読みやすい文体。木の表情とか描写が細かくて、一瞬で目を離しそうな風景...続きを読む

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