熊から王へ カイエ・ソバージュ(2)

熊から王へ カイエ・ソバージュ(2)

1,815円 (税込)

9pt

「国家=野蛮なるもの」はいかに誕生したか? 熊をカミとする狩猟民たちの「対称性の思考」とは? 「哲学」と「権力」が共存する冬の祭りの秘密とは? 王を戴く国家が「無法の野蛮」と結びつく根源へと遡行する。

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カイエ・ソバージュ のシリーズ作品

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1~5件目 / 5件
  • 人類最古の哲学 カイエ・ソバージュ(1)
    1,595円 (税込)
    神話を学ばないということは、人間を学ばないということに、ほとんど等しいかと思えるほどなのです――(本書より)。宇宙、自然、人間存在の本質を問う、はじまりの哲学=神話。神話を司る「感覚の論理」とは?人類分布をするシンデレラ物語に隠された秘密とは?宗教と神話のちがいとは?現実(リアル)の力を再発見する知の冒険。/ この一連の講義では、旧石器人類の思考から一神教の成り立ちまで、「超越的なもの」について、およそ人類の考え得たことの全領域を踏破してみることをめざして、神話からはじまってグローバリズムの神学的構造にいたるまで、いたって野放図な足取りで思考が展開された。そこでこのシリーズは「野放図な思考の散策」という意味をこめて、こう名づけられている。――「はじめに カイエ・ソバージュ(Cahier Sauvage)について」より
  • 熊から王へ カイエ・ソバージュ(2)
    1,815円 (税込)
    「国家=野蛮なるもの」はいかに誕生したか? 熊をカミとする狩猟民たちの「対称性の思考」とは? 「哲学」と「権力」が共存する冬の祭りの秘密とは? 王を戴く国家が「無法の野蛮」と結びつく根源へと遡行する。
  • 愛と経済のロゴス カイエ・ソバージュ(3)
    1,595円 (税込)
    カイエ・ソバージュ第3巻。 モース、マルクス、ラカンを超えて、21世紀の贈与論へ! 本当の豊かさとは? 資本増殖の秘密とは? 貨幣と  貨幣と魔術。愛と資本主義。 全体性の運動としての経済と精神の構造は同一である。 資本主義の彼方に出現する「未知の贈与論」を探究する。
  • 神の発明 カイエ・ソバージュ(4)
    1,595円 (税込)
    カイエ・ソバージュ第4巻。「宗教的思考」の3万年を語りつくす! 内部視覚、瞑想、夢の時間(ドリーム・タイム)……「宗教的思考」の根源はどこにあるのか?精霊(スピリット)が超越を生む。高神から唯一神へ。<精神の考古学>が、神々の基本構造をあざやかに解き明かす。/(本書の内容)●脳の森の朝 ●はじめての「超越」 ●神(ゴッド)にならなかったグレートスピリット ●自然史としての神(ゴッド)の出現 ●神々の基本構造(1)――メビウス縫合型 ●神々の基本構造(2)――トーラス型 ●心の巨大爬虫類 ●未来のスピリット
  • 対称性人類学 カイエ・ソバージュ(5)
    1,815円 (税込)
    カイエ・ソバージュここに完結。新たな知の営みへ! 神話、国家、経済、宗教、そして対称性人類学へ。「圧倒的な非対称」が支配する世界の根源を問う冒険、ここに堂々完結。抑圧された無意識の「自然」は甦るのか?「対称性の論理」が切り開く新たな世界とは?野生の思考としての仏教を媒介に、来たるべき形而上学革命への展望を示す。

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熊から王へ カイエ・ソバージュ(2) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    宇多田ヒカルの「ぼくはくま」という歌が本当に謎だったけど、これは宇多田ヒカルがこの本読んで、熊に対して酷いことをしたという、謝罪、敬意の歌なのかもしれないと思ったりした。

    なんか相当熊には酷いこと酷いことをしたんだと思う。まあ人間が生きていこうとすれば動物に酷いことをしてしまうのはもう摂理なのだけ

    0
    2022年01月14日

    Posted by ブクログ

    カイエ・ソバージュの1冊目が面白かったので、早速、第2冊目にすすむ。

    1冊目が、レヴィ=ストロースの「神話論理」をベースにした世界各地のシンデレラ物語分析というところで、面白いものの、どこか予定調和的な感じがしなくもなかった。

    で、2冊目では、原始的な共同体から国家の誕生へと、静的な世界から

    0
    2017年05月02日

    Posted by ブクログ

    どうやって人間は「自然」から離れ、権力を奪い「国家」をつくるようになったのか、と同時に、心の奥からポッと生れ出た自然を語る神話たちは、どこかへ消えたのではなく、今も形を変えてそばにいるということを教えてくれる本……というか、説明がすごく難しい。いろんなことが広範囲で語られている。「国」や「権力」って

    0
    2014年11月13日

    Posted by ブクログ

    神話の生きていた「対称性社会」の崩壊から、クニの始まり、
    そして産業革命後の宗教がもたらした「第一次形而上学革命」による国家成立の過程。
    現代とは、文明という名を持つ、歴史上最も野蛮な世界だ—

    太古より、先住民たちに共通して神としてあがめられてきた熊と、
    人との関係の変遷に沿って歴史を読み解き、

    0
    2010年02月09日

    Posted by ブクログ

    中沢新一さんの<カイエ・ソバージュ>第2弾です。<熊>をキーワードにして、神話と人間の思考様式を考えていく。世界のどこか、じゃなくて、世界中普遍な物語。素敵です

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    クニ(国)ができる前は人々はどういう風に考えていたのか、という話。クニができる要素はあるのになかなかクニができなかった地域もあって、それは未開とか未熟とか野蛮とかではなく、別の価値観・知恵をもって暮らしていたのでは、というお話。おもしろい。

    『チベットの・・・』で思考停止に陥った「トポロジー」とい

    0
    2009年10月07日

    Posted by ブクログ

    すばらしい!読み終わった後、拍手です。すてきなショウのようなでした。
    すべてのクリエイターに読んでもらいたい。
    「人類の思考のすべての領域を踏破する」試みの全5シリーズの2冊目。(KOBA)

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    中沢新一 「 カイエソバージュ 2 」神話研究から 近代文明の構造を明らかにした本。人類学ならではの構造の抽出だと思う。テクノロジーと 王権による国家概念を 近代文明の非対称性の特徴として 共通分類した点は面白い。未開社会から学ぶことは多い

    終章「野生の思考としての仏教」は、仏教の空概念に 神話

    0
    2018年07月07日

    Posted by ブクログ

    国家「クニ」が野蛮であることは不可避であり、自然・動物に敬意を払う精神構造を捨てた「文明」は野蛮を土台にして発生している。
    何故、現代文明を我々はこれほど歪に感じるのか。文化的に遅れていると言われる原始宗教に惹かれるのか。それは遠い昔、縄文まで遡る頃に、そのような、真に文明的な社会が存在していたから

    0
    2014年11月22日

    Posted by ブクログ

    このカイエ・ソバージュの5冊セットは買ってしましました。

    (抜き書き)

     ――神話と哲学
     ハイデッガーは近代の技術の本質を明らかにするために、技術というものが、古代ギリシャ人たちのもとでどう考えられていたのか、と問うことからはじめました。テクノロジーの語源は、ギリシャ語の「テクネー」という言葉

    0
    2013年12月29日

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