人類最古の哲学 カイエ・ソバージュ(1)

人類最古の哲学 カイエ・ソバージュ(1)

1,595円 (税込)

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神話を学ばないということは、人間を学ばないということに、ほとんど等しいかと思えるほどなのです――(本書より)。宇宙、自然、人間存在の本質を問う、はじまりの哲学=神話。神話を司る「感覚の論理」とは?人類分布をするシンデレラ物語に隠された秘密とは?宗教と神話のちがいとは?現実(リアル)の力を再発見する知の冒険。/ この一連の講義では、旧石器人類の思考から一神教の成り立ちまで、「超越的なもの」について、およそ人類の考え得たことの全領域を踏破してみることをめざして、神話からはじまってグローバリズムの神学的構造にいたるまで、いたって野放図な足取りで思考が展開された。そこでこのシリーズは「野放図な思考の散策」という意味をこめて、こう名づけられている。――「はじめに カイエ・ソバージュ(Cahier Sauvage)について」より

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カイエ・ソバージュ のシリーズ作品

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  • 人類最古の哲学 カイエ・ソバージュ(1)
    1,595円 (税込)
    神話を学ばないということは、人間を学ばないということに、ほとんど等しいかと思えるほどなのです――(本書より)。宇宙、自然、人間存在の本質を問う、はじまりの哲学=神話。神話を司る「感覚の論理」とは?人類分布をするシンデレラ物語に隠された秘密とは?宗教と神話のちがいとは?現実(リアル)の力を再発見する知の冒険。/ この一連の講義では、旧石器人類の思考から一神教の成り立ちまで、「超越的なもの」について、およそ人類の考え得たことの全領域を踏破してみることをめざして、神話からはじまってグローバリズムの神学的構造にいたるまで、いたって野放図な足取りで思考が展開された。そこでこのシリーズは「野放図な思考の散策」という意味をこめて、こう名づけられている。――「はじめに カイエ・ソバージュ(Cahier Sauvage)について」より
  • 熊から王へ カイエ・ソバージュ(2)
    1,815円 (税込)
    「国家=野蛮なるもの」はいかに誕生したか? 熊をカミとする狩猟民たちの「対称性の思考」とは? 「哲学」と「権力」が共存する冬の祭りの秘密とは? 王を戴く国家が「無法の野蛮」と結びつく根源へと遡行する。
  • 愛と経済のロゴス カイエ・ソバージュ(3)
    1,595円 (税込)
    カイエ・ソバージュ第3巻。 モース、マルクス、ラカンを超えて、21世紀の贈与論へ! 本当の豊かさとは? 資本増殖の秘密とは? 貨幣と  貨幣と魔術。愛と資本主義。 全体性の運動としての経済と精神の構造は同一である。 資本主義の彼方に出現する「未知の贈与論」を探究する。
  • 神の発明 カイエ・ソバージュ(4)
    1,595円 (税込)
    カイエ・ソバージュ第4巻。「宗教的思考」の3万年を語りつくす! 内部視覚、瞑想、夢の時間(ドリーム・タイム)……「宗教的思考」の根源はどこにあるのか?精霊(スピリット)が超越を生む。高神から唯一神へ。<精神の考古学>が、神々の基本構造をあざやかに解き明かす。/(本書の内容)●脳の森の朝 ●はじめての「超越」 ●神(ゴッド)にならなかったグレートスピリット ●自然史としての神(ゴッド)の出現 ●神々の基本構造(1)――メビウス縫合型 ●神々の基本構造(2)――トーラス型 ●心の巨大爬虫類 ●未来のスピリット
  • 対称性人類学 カイエ・ソバージュ(5)
    1,815円 (税込)
    カイエ・ソバージュここに完結。新たな知の営みへ! 神話、国家、経済、宗教、そして対称性人類学へ。「圧倒的な非対称」が支配する世界の根源を問う冒険、ここに堂々完結。抑圧された無意識の「自然」は甦るのか?「対称性の論理」が切り開く新たな世界とは?野生の思考としての仏教を媒介に、来たるべき形而上学革命への展望を示す。

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人類最古の哲学 カイエ・ソバージュ(1) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2014年09月24日

    神話は、具体的な世界との関わりの中で生まれれる。

    この本の中で紹介されるいくつかの神話を読んだとき、たしかな感動があった。
    なぜ僕は今、神話に感動するのか。
    きっと、僕が、具体的な世界に目覚めはじめているからだろう。
    これまで浸ってきた、観念の世界から脱出しつつある。

    神話と宗教の違いが、この本...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2010年07月27日

    人類学者の中沢新一によるカイエ・ソバージュシリーズの第一弾。
    僕にとって初めての中沢新一。

    とりあえず気になるところをつらつらと書いてみる。
    以下ネタバレあり。

    第一章人類的分布をする神話の謎
    ・北米インディアン版の竹取物語では両親に愛された娘は中国の纏足のように足が小さい。皆が求婚するが断り、...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年11月02日

    面白い・・・二日で読んでしまった。

    ただし、注意しなければいけない。実際に存在する神話を題材としているが、学説というわけではない。学術的な裏付けのあるハナシではないのである。レヴィ=ストロースや南方熊楠などの研究に基づいてはいるが、この話は中沢新一という思想家の、あくまで一つの、世界の捉え方である...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    中沢新一先生の中央大学での講義を基にした1冊。読みやすい文体は元が授業故の口語文体だからでしょう。内容は神話。最古の哲学とはなるほど、と感心しきり。シンデレラを軸にその話の展開は一気に読まされてしまうほどワクワクしました。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    各地・各時代のシンデレラの話もとても面白いけれど、「最古の哲学」としての神話の考え方や有り方について書いた第1章がとにかく素晴らしかった。(20070516)

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    中央大学教授、2006年度からは多摩美大で芸術人類学を研究される、人類学者であり宗教学者の中沢先生の、中央大学での「比較宗教論」の講義録『カイエソバージュ』シリーズの第一弾。
    国家や一神教が発生する前の人類(旧石器時代後期から)は、神話という様式を用いて宇宙における自分たちの位置や、自然の秩序や人生...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    「人類の思考のすべての領域を踏破する」試みの全5シリーズの1冊目。主題は「人類最古の哲学」として神話です。最初、自分には読み切れないかなと思っていましたが、時には笑いながら楽しく読み切ることが出来ました。「宇宙」とか「愛」とか「闇」とかを曖昧で面倒くさいものをしっかり内容しながら何かを構築するって素...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年05月30日

    現実を失ってでも、バーチャルの世界へ入ってしまおうとする可能性を、常に持っている生き物なのです。私たちの心は、現実の世界の豊かさや複雑さを、五感を通して受け入れようとしていますが、同時に心の中の完全に自由なバーチャルな領域に呑み込まれたいとも思っています。

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    Posted by ブクログ 2018年07月07日

    中沢新一 「カイエソバージュ1」神話のもつ哲学性についての講義録。哲学性とは 宇宙、自然、人間存在の本質を問うこと。神話=人類最古の哲学という命題のため、シンデレラを主な素材として扱っている。わかりやすい

    結論「神話は 人間に 自分にふさわしい つつましい場所を 宇宙の中で与えようとした哲学」

    ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年05月02日

    大昔にニューアカなどといわれていたときに何冊か読んだことのある中沢新一であるが、最近どうしているのかな、とふと思い、本を検索してみれば、すごくご活躍のご様子。

    ということで、ここ数年の著書で、評判のようである本書を読んでみる。

    講義録であるため、すごく分かりやすいし、講演録とは違って、一つの...続きを読む

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