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Posted by ブクログ 2023年07月30日
2昔前に出た小説を今更読む。
ずっと視界に入るところにあって、引っ越してもそれは変わらなくて、もうこれは読むしかないだろと。
青森の海の近くの実家暮らしの25歳の亮介。頻繁に見る、ヘリコプターに吊るされぶらんぶらんと揺れている自分の姿の妄想に悩まされている。高校のあと弘前の服飾専門学校に入ったが卒...続きを読む
八戸を舞台に、南部弁丸出しで、青春まっただ中の若者の苦悩を描いています。
そうそう、こんな鬱屈を抱えながら、田舎でくすぶっている若者っているよなあ、自分もそうだったなあ、と共感することしきり。
家族の中でも居心地悪いし、兄弟で比べられるし、田舎の人間関係もけっこう複雑で、悩みは深まるばかり。
...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年01月31日
25歳の亮介と、地元コミュニティで人気者の兄・慎平。
ふたりのヒリヒリとしたやりとりに心がざわつく。
ファッション・デザイナーを目指し、
実家の農業を手伝い、
「親方」の元でツリーハウス作りをする亮介の努力を
慎平はなぜ認めず、貶めるようなことを言うのだろう。
p111
―兄弟だからだ―
p112...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年06月04日
「おれ」がヘリコプターで吊り下げられてる部分が 最後で何か あーこういうことか、、、とつながるかと思っていたのに
ドカーンとくるものもなく 終わってしまった。
そこが ちょっと物足りなかった。
ただ 文章のところどころに うーーむ と考えさせられる箇所が
たくさんあったのは よかった。
長男と次...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年02月16日
八戸出身の著者が、八戸を舞台に、登場人物たちに八戸弁で語らせた八戸フリークな物語だ。第33回すばる文学賞を受賞している。
全体を通して八戸弁で語られているためか、とても感情移入した。ツリーハウス以外の周りの景色などは、実在の八戸そのままであり、読みながら実際の映像が脳裏に浮かんできた。
自...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年04月30日
兄弟間の確執…とまでは行かないものの、微妙な溝とか苛立ちとか葛藤とかがリアルに描かれていた。
そこに職場の上司でもあり物語の軸になる人物でもある『親方』が絡んできて、表紙の愛らしさからは想像もつかないドロドロした展開に。東北弁のおかげか筆致のおかげか、テンポよく読めたのであまり気分は悪くはならなかっ...続きを読む
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