海猫ツリーハウス

海猫ツリーハウス

946円 (税込)

4pt

【第33回すばる文学賞受賞作】現代の太宰治? 大いに悩む! 25歳の亮介は、服飾デザイナーを目指しながらも、故郷の八戸で実家の農業を手伝いながら「親方」のもとでツリーハウス作りに精を出す毎日。人気者の兄・慎平が都会から「自給自足」の暮らしを求めて帰郷してきたことがきっかけとなり、平穏だった田舎町のつかの間の均衡が崩れはじめる……。青春の苦悩を南部弁を駆使して鮮やかに描き出した、注目の俊英デビュー作。

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海猫ツリーハウス のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年07月30日

    2昔前に出た小説を今更読む。
    ずっと視界に入るところにあって、引っ越してもそれは変わらなくて、もうこれは読むしかないだろと。

    青森の海の近くの実家暮らしの25歳の亮介。頻繁に見る、ヘリコプターに吊るされぶらんぶらんと揺れている自分の姿の妄想に悩まされている。高校のあと弘前の服飾専門学校に入ったが卒...続きを読む

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    購入済み

    地方舞台の青春小説の傑作

    2019年04月12日

    八戸を舞台に、南部弁丸出しで、青春まっただ中の若者の苦悩を描いています。
    そうそう、こんな鬱屈を抱えながら、田舎でくすぶっている若者っているよなあ、自分もそうだったなあ、と共感することしきり。
    家族の中でも居心地悪いし、兄弟で比べられるし、田舎の人間関係もけっこう複雑で、悩みは深まるばかり。
    ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2020年01月31日

    25歳の亮介と、地元コミュニティで人気者の兄・慎平。
    ふたりのヒリヒリとしたやりとりに心がざわつく。
    ファッション・デザイナーを目指し、
    実家の農業を手伝い、
    「親方」の元でツリーハウス作りをする亮介の努力を
    慎平はなぜ認めず、貶めるようなことを言うのだろう。

    p111
    ―兄弟だからだ―
    p112...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年06月04日

    「おれ」がヘリコプターで吊り下げられてる部分が 最後で何か あーこういうことか、、、とつながるかと思っていたのに
    ドカーンとくるものもなく 終わってしまった。
    そこが ちょっと物足りなかった。

    ただ 文章のところどころに うーーむ と考えさせられる箇所が
    たくさんあったのは よかった。

    長男と次...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2010年12月17日

    残酷で可愛い。この短さで主人公の心的混乱とかがうまく伝わってきた。ただ物語の中軸にならないような登場人物とか邪魔かなとは思った。細かいけど、カモメを助けるシーンが好き。カモメが「へさー」って飛んでく。可愛い。次作も読みたいな。残酷で可愛い小説。

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    Posted by ブクログ 2010年03月14日

    南部弁、懐かしかった。
    幼稚園・小学校と、この小説の舞台の八戸に近いとこに暮らしてたから。

    なんというかすごい閉塞感と、虚無感と言うか。
    南部の曇天を思いだした。

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    Posted by ブクログ 2015年02月16日

     八戸出身の著者が、八戸を舞台に、登場人物たちに八戸弁で語らせた八戸フリークな物語だ。第33回すばる文学賞を受賞している。

     全体を通して八戸弁で語られているためか、とても感情移入した。ツリーハウス以外の周りの景色などは、実在の八戸そのままであり、読みながら実際の映像が脳裏に浮かんできた。

     自...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年08月12日

    薄い割に時間かかった

    亮介は甘いかもしれないけど、亮介なりに考えたんだよなー
    それをやる前から全否定されて、死んじゃうかと思った
    救いがねぇ

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    Posted by ブクログ 2012年04月30日

    兄弟間の確執…とまでは行かないものの、微妙な溝とか苛立ちとか葛藤とかがリアルに描かれていた。
    そこに職場の上司でもあり物語の軸になる人物でもある『親方』が絡んできて、表紙の愛らしさからは想像もつかないドロドロした展開に。東北弁のおかげか筆致のおかげか、テンポよく読めたのであまり気分は悪くはならなかっ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2012年03月06日

    読み終わって、まず、ごたごたしてるなと思った。でも、ごたごたしてるなかで必死にもがいてる主人公は読んでてそれなりに共感を持てた。
    個人的には読み始めからかなり浮いた存在であった“首をくくられたおれ”にはもっとぶっ飛んだアピールをしてほしかった。

    0

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