「自分の子どもが殺されても同じことが言えるのか」と叫ぶ人に訊きたい

「自分の子どもが殺されても同じことが言えるのか」と叫ぶ人に訊きたい

968円 (税込)

4pt

3.8

死刑存続論者の多くは、「死刑制度がある理由は被害者遺族のため」と言う。しかし、著者は問う。「自分の想像など被害者遺族の思いには絶対に及ばない。当事者でもないのに、なぜこれほど居丈高に、また当然のように死刑を求められるのか?」本書は、死刑制度だけでなく、領土問題、戦争責任、レイシズム、9・11以後、原発事故、等々、多岐にわたる事象を扱う。日本に蔓延する「正義」という名の共同幻想を撃つ!

...続きを読む

「自分の子どもが殺されても同じことが言えるのか」と叫ぶ人に訊きたい のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2019年01月15日

    筆者は「売国奴」や「非国民」などと嘲笑され、誹謗中傷されることが多いといいます。
    たしかに、そういった批判は浴びるだろうという主張ではありますが、筆者の主張に共感できる部分がとても多く、刺激的な1冊でした。

    筆者の主張の根幹にあるものは、「暴力に暴力で対抗してはいけない」「いたずらに危機意識を煽る...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2020年06月18日

    だいぶ前に買って読みかけていたのがいつのまにか積ん読の山に紛れ、このたび発掘されたので続きを読んだ。

    森達也さんの書くものは常に葛藤にまみれている。揺れている。自分が正しいとは決して思わず迷いながらそれでもご自分が見たもの聞いたこと経験したこと調べたことを真摯に書いている。
    ショッキングなタイトル...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2018年12月26日

     著者は、一般の人やメディアが無自覚に持つ信念に潜む偽善や虚勢に、敏感でその無自覚に恐怖すら感じるのだろう。死刑に関する著書を読んだ時も、納得し、自分の無自覚を反省したはずだが、だらだらとニュースと新聞を受け取っているうちに、いつの間にか死刑容認を身につけている。人間は、錯覚を持つことで自己を保って...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2021年08月28日

    ダイヤモンド社『経』掲載の「リアル共同幻想論」2009〜2012。はびこる排他主義とレイシズム、善意は否定しないが何かがおかしい、奪われた想像力、厳罰化では解決できない、そして共同体は暴走する。

    映像作家ならでは。素や間を嫌い考えさせることを嫌い、加算して隙間を埋める。テロップではなくボイスオーバ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2020年10月11日

    今、読んでおくべき本かなあと思って読んでみた。
    当たりだったけど、量が多くて疲れた。
    一つ一つが重たいテーマなのに、コンパクトにまとめてあって、それが次から次へと続く。それぞれのテーマで本が書けそうなものだから、読むのに体力が必要だった。
    それでいてもう少し掘り下げて欲しいとも思う。
    色々書籍を当た...続きを読む

    0

「自分の子どもが殺されても同じことが言えるのか」と叫ぶ人に訊きたい の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

講談社文庫 の最新刊

無料で読める 社会・政治

社会・政治 ランキング

森達也 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す