「A」 マスコミが報道しなかったオウムの素顔

「A」 マスコミが報道しなかったオウムの素顔

682円 (税込)

3pt

――オウムの中から見ると、外の世界はどう映るのだろう?1995年。熱狂的なオウム報道に感じる欠落感の由来を求めて、森達也はオウム真理教のドキュメンタリーを撮り始める。オウムと世間という2つの乖離した社会の狭間であがく広報担当の荒木浩。彼をピンホールとして照射した世界は、かつて見たことのない、生々しい敵意と偏見を剥き出しにしていく――!メディアが流す現実感のない2次情報、正義感の麻痺、蔓延する世論(ルサンチマン)を鋭く批判した問題作!ベルリン映画祭を始め、各国映画祭で絶賛された「A」の全てを描く。

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「A」 マスコミが報道しなかったオウムの素顔 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年05月31日

    オウム真理教のドキュメンタリー映画『A』の監督、森達也氏が作品上映までの道程を記した本書。ドキュメンタリー畑を歩んできた氏の文章はやはりドキュメンタリー的である。点の集合で絵柄が浮かび上がる点描画のように、遠目に見ると一つの像が現れるモザイクのように、本筋には無関係のような描写を書き込むことで、本筋...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年09月25日

    オウムのドキュメンタリー映画「A」の撮影について、森監督自身が振り返っている本。

    オウムサリン事件で、マスコミはろくな取材もせずに、あらかじめ用意されたストーリーに沿って、視聴者が望む形のレポートを量産する。

    オウム内部では、外部世界と隔絶し、外のことを考えずに純粋培養的に生活をしている。
    この...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年04月03日

    以前から気になっていたが、なかなか手を伸ばせずにいた。
    それが、このタイミングで購入。
    品川のくまざわ書店で、森達也関連の本が3冊もあったのだ。

    読んでみて、もっと早く読めばよかったと思ったほど。

    マスコミの機能不全を指摘したいがためではなく、
    日本全体が陥ってしまった「思考停止」という言葉に気...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年04月25日

    今頃この本を読むのは周回遅れもいいところだろうが、読んでよかった本だ。最後のドイツの老婆のエピソードが記憶に残る。

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    Posted by ブクログ 2011年03月03日

    これを見たのは、もう何年も前。映像も見たが、この日から世の中が変わって見えた気がします。僕の価値観にまで影響を及ぼした。

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    Posted by ブクログ 2010年04月10日

    大学の外国文学のテーマが「『死』について」だったのだがその講義の中で森さんの作品に出会い、卒論にも色濃く反映されました。
    ちょっぴりズレてる僕には、森さんの視点と重なる部分がかなりありました。

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    Posted by ブクログ 2009年11月01日

    村上春樹の『アンダーグラウンド』を再読
    →某雑誌の最新号で森達也のインタビュー記事を読む
    →「そいえばこの人は『A』っていうオウムの映画撮っていたなぁ」
    →某お気に入りの古本屋で本書の発見
    というつながりで読んでみました。


    自分はこの『A』という映画見ていないし、オウム事件の際のマスコミとかはま...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    「思考停止」この本を読んでいる最中、この言葉が何度も頭をよぎった。
    マスコミ関係者、テレビを見ていた視聴者、全てが思考停止していた中で渦中の団体の人間が一番考えていた、という皮肉。
    その団体がやったことだけみれば、もう紛れもない極悪の団体だけど、事件の全容を見ると正しいのはどっち?という感じがする。...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

     DVD作品『A』の撮影日誌であります。DVDと補い合うようなカタチで楽しめる作品です。裏話や、映像では語られない森氏の心中を知ることが出来る。本だけ読んでも十分内容を理解できます。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    この映画が実際に問題になるときにはよく知りませんでした。オウムに対しても特に何もないですが、オウムから社会を見るという視座は非常に考えさせられます。私もそのように常識とは違う逆の視点を持てるようにしたいです。

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