夏の吐息
  • 値引き

夏の吐息

638円 (税込)
319円 (税込) 5月30日まで

1pt

永遠に待ち続けると思うのです。世界のどこに行っても、地の果てにいても、私はあなたを待っている。――6年前、突如行方が分からなくなった恋人を待つ女性のモノローグからなる表題作他、濃厚な死の影の間近で紡がれる詩情。著者自ら「この六編を超える作品はもう書けないかもしれない」と語る傑作短編集。

...続きを読む

夏の吐息 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    《死を背景としつつ、それに抗う生を、いっそう鮮やかに浮かびあがらせている。》

    男と女の話ではあるが、(男と女と言っても、死んだ友達の不倫相手だったり、偶然知り合ったかなり若い男だったり‥)それぞれの人生が、短編ながら読みやすくまとまっている。どの話の終わりも決して悲観的でなく、ポジティブな読後感

    0
    2021年10月18日

    Posted by ブクログ

    「肉体的な欲望をもって、精神的な愛情ももって、そのうえ、そこに言葉がほしい、って私、いつも思ってるんです。なのにそれがいつもうまくいかない。」 言葉を欲する自分がいながら、気持ちを表現しようとすればするほど、本当の思いとはかけ離れて行くような気がする。 「どう頑張って言葉を編み出してみてもね、書き連

    0
    2022年12月25日

    Posted by ブクログ

    過不足なく、しみじみとする短編集でした。いくつになっても恋愛に慣れることはないしいつもままならない。苦しみたくないけどそうも言ってられずこうなってしまいます。
    愛と死は近いところにあるなぁ。続きがあってもここで終わっても、すべてきっと大事な記憶になります。ほんの少し不幸でも、それもまた悪くはないです

    0
    2022年08月19日

    Posted by ブクログ

    夏に読もうととっておいた小池真理子4作目。
    男女ではあるけれどただの夫婦とか恋人ではない色々な愛の形の短編集。
    個人的には【月の光】の関係がすき。
    『今、月がきれいなんだ。』でなぜか泣けた。
    そんなことを報告してくれるような【春爛漫】から言葉を借りれば『なじむ』相手がいい。

    0
    2022年08月03日

    Posted by ブクログ

    「恋」や「愛」という言葉で言い表すことの難しさを感じるような不思議な空気が漂った作品だった。

    恋人になったから、結婚したから、体の関係を持ったからそこに愛が生まれるとは限らないし、愛はもっと果てしなく深いところにあるものなのかな、ともひょっとしたらもっと軽いものなのかなとも考えさせられた。

    表題

    0
    2021年08月26日

    Posted by ブクログ

    表題作。
    読んでいるだけでこちらも苦しくなってくるような大人の恋愛。
    帰ってくるかわからない人を待ち続けるのって、つらい。

    主人公に思いを巡らすと、大好きな人に振られて心が折れかけたわたしなんて、たいしたことなかったんだと思えた。

    0
    2017年08月16日

    Posted by ブクログ

    表題作含む6編の短編集。初期の心理サスペンス、中期の恋愛を経て新たなステージに入ってきたのかなと感じました。どの作品も恋愛は絡んでくるものの、メインは夫婦間のちょっとした秘密だったり、男女間の友情、終わってしまった恋に恋愛未満の話もあり多彩な設定で楽しめた。官能や耽美は従来の作品よりも控え目な印象で

    0
    2016年08月19日

    Posted by ブクログ

    本人さえ自覚認識していない不可解な心裡。大人の恋愛というフレームを通して描かれる。心の揺れ、機微の描出に味わいがある。ありふれた日常の光景も小池さんの筆にかかると、限りない広がりをもつ世界になっている。一々、嘆息させられた。

    0
    2012年07月25日

    Posted by ブクログ

    小池真理子さんの作品はこれが初めてかも。。大人の恋がテーマでした。こういう肉食系の恋のできる女性ってうらやましいなぁと思う。私は誰かを恋焦がれたり、どうしてもその人が欲しくなったり、そんな気持ちはわからないから。

    0
    2010年08月19日

    Posted by ブクログ

    うーん。
    相変わらずステキ。
    大人の女性の恋愛がぎゅっとつまった短編集です。

    好き嫌いは別れるかもしれないけど、私はすき。

    ただ、表題作の「夏の吐息」だけは、微妙だったかなぁ・・・
    あそこまで1人の男性を想う?
    どうして彼がいなくなってしまったのかっていうのがナゾ過ぎる。
    なのに、彼の母親のとこ

    0
    2010年02月05日

夏の吐息 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

講談社文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

小池真理子 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す