ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
1pt
永遠に待ち続けると思うのです。世界のどこに行っても、地の果てにいても、私はあなたを待っている。――6年前、突如行方が分からなくなった恋人を待つ女性のモノローグからなる表題作他、濃厚な死の影の間近で紡がれる詩情。著者自ら「この六編を超える作品はもう書けないかもしれない」と語る傑作短編集。
アプリ試し読みはこちら
Posted by ブクログ
《死を背景としつつ、それに抗う生を、いっそう鮮やかに浮かびあがらせている。》 ・ 男と女の話ではあるが、(男と女と言っても、死んだ友達の不倫相手だったり、偶然知り合ったかなり若い男だったり‥)それぞれの人生が、短編ながら読みやすくまとまっている。どの話の終わりも決して悲観的でなく、ポジティブな読後感...続きを読むに浸れる。 ・ 最後の春爛漫は小池真理子さんらしからぬ、男と女な友情が描かれていて、意外な感じがした。幼なじみのカズは、決して恰好よくはないけれど、関西弁と笑顔がよく似合う、死んだ妻を愛するあったかいイイ男とみた。40、50歳になっても続く男女の友情って、すっごく憧れる。 ・ 全編を通して、透明感がある。 小池真理子さんの描く文章はやっぱりすき。
「肉体的な欲望をもって、精神的な愛情ももって、そのうえ、そこに言葉がほしい、って私、いつも思ってるんです。なのにそれがいつもうまくいかない。」 言葉を欲する自分がいながら、気持ちを表現しようとすればするほど、本当の思いとはかけ離れて行くような気がする。 「どう頑張って言葉を編み出してみてもね、書き連...続きを読むねた言葉は嘘になっている。真実ではない。ごまかしがあったり、気取りがあったり、複雑にさせたりしている分だけ、偽物にすり替わってしまっている」
過不足なく、しみじみとする短編集でした。いくつになっても恋愛に慣れることはないしいつもままならない。苦しみたくないけどそうも言ってられずこうなってしまいます。 愛と死は近いところにあるなぁ。続きがあってもここで終わっても、すべてきっと大事な記憶になります。ほんの少し不幸でも、それもまた悪くはないです...続きを読む。
夏に読もうととっておいた小池真理子4作目。 男女ではあるけれどただの夫婦とか恋人ではない色々な愛の形の短編集。 個人的には【月の光】の関係がすき。 『今、月がきれいなんだ。』でなぜか泣けた。 そんなことを報告してくれるような【春爛漫】から言葉を借りれば『なじむ』相手がいい。
「恋」や「愛」という言葉で言い表すことの難しさを感じるような不思議な空気が漂った作品だった。 恋人になったから、結婚したから、体の関係を持ったからそこに愛が生まれるとは限らないし、愛はもっと果てしなく深いところにあるものなのかな、ともひょっとしたらもっと軽いものなのかなとも考えさせられた。 表題...続きを読む作も素敵だけど『パロール』が特に好き。 一つの作品の中から暖かさと寒さが同時に漂ってきた。 「死」と隣り合わせにあるからこそ「愛」がより引き立って不思議な暖かさと痛さを放って魅力的なものになるのではないかと思った。
表題作。 読んでいるだけでこちらも苦しくなってくるような大人の恋愛。 帰ってくるかわからない人を待ち続けるのって、つらい。 主人公に思いを巡らすと、大好きな人に振られて心が折れかけたわたしなんて、たいしたことなかったんだと思えた。
表題作含む6編の短編集。初期の心理サスペンス、中期の恋愛を経て新たなステージに入ってきたのかなと感じました。どの作品も恋愛は絡んでくるものの、メインは夫婦間のちょっとした秘密だったり、男女間の友情、終わってしまった恋に恋愛未満の話もあり多彩な設定で楽しめた。官能や耽美は従来の作品よりも控え目な印象で...続きを読むしたが、しっくりとくる比喩表現に目に浮かぶような情景の描写が美しく、しっとりとした大人の雰囲気を存分に味わいました。
本人さえ自覚認識していない不可解な心裡。大人の恋愛というフレームを通して描かれる。心の揺れ、機微の描出に味わいがある。ありふれた日常の光景も小池さんの筆にかかると、限りない広がりをもつ世界になっている。一々、嘆息させられた。
小池真理子さんの作品はこれが初めてかも。。大人の恋がテーマでした。こういう肉食系の恋のできる女性ってうらやましいなぁと思う。私は誰かを恋焦がれたり、どうしてもその人が欲しくなったり、そんな気持ちはわからないから。
うーん。 相変わらずステキ。 大人の女性の恋愛がぎゅっとつまった短編集です。 好き嫌いは別れるかもしれないけど、私はすき。 ただ、表題作の「夏の吐息」だけは、微妙だったかなぁ・・・ あそこまで1人の男性を想う? どうして彼がいなくなってしまったのかっていうのがナゾ過ぎる。 なのに、彼の母親のとこ...続きを読むろで帰りを待つっていうのも…どうなのか。 「秘めごと」 「春爛漫」 この2作品が好きかな。 切ない。 いつまでも女は女。 恋は状況でどうにかなるってものではないよね。
レビューをもっと見る
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
新刊やセール情報をお知らせします。
夏の吐息
新刊情報をお知らせします。
小池真理子
フォロー機能について
「講談社文庫」の最新刊一覧へ
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
モンローが死んだ日
月夜の森の梟
う わ さ
映画は恋の教科書
愛するということ
会いたかった人
試し読み
青山娼館
熱い風
「小池真理子」のこれもおすすめ一覧へ
▲夏の吐息 ページトップヘ