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日露戦争から、戦後の日中国交正常化まで。約70年の中国近現代史は、きわめて入りくんでおり、もはや一国史では語りきれない。袁世凱、孫文、蒋介石、毛沢東から、習近平へ。「憲政史」を補助線に、俗に「日中対立」と言われやすい時代を、事実に即して描き直す意欲作!
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Posted by ブクログ
「叢書 東アジアの近現代史」の第2巻である本書は、1904年の日露戦争直前から1972年の日中国交正常化直後までの日中関係が対立と緊張の関係にあった約70年間を対象とし、日中対立あるいは日中没交渉ととらえられがちなこの時期の中国史を憲法と憲政を補助線にした共和国の歴史として描き直すことを意図している...続きを読む。 近現代中国史を振り返る上で、これまであまり顧みられることがなかった「憲政」という観点を持ち込んだことが本書の特色である。現在の共産党一極体制下の中国からは想像できないが、近現代中国において立憲主義を定着させようという動きが脈々とあったということを確認することができた。また、清末から民国にかけて一貫して美濃部達吉が注目され続けるなど、中国の憲政論において日本の影響が少なからずあったということも興味深かった。
徳治から法治、仁政から憲政へと、中国が近代国家を模索しながらも、結局成し得ていない歴史を辿っています。 結局向かうべき方向が、共産党独裁という違った方向に行ってしまいましたが、西洋的憲政というのは、元々根付かないお国柄だったのでしょうか。 一枚岩でない中国の歴史は複雑ですね。
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叢書 東アジアの近現代史
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中村元哉
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▲叢書 東アジアの近現代史 第2巻 対立と共存の日中関係史――共和国としての中国 ページトップヘ