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「私はあなたと別れます。なぜならあなたが途轍もない馬鹿だとわかったからです。足は臭いし、チンポが臭いくせにフェラチオしろと言うし」誰もがみな本音しか言わないすがすがしい街「本音街」、突然現れ日本を大混乱に陥れる巨大怪獣「ギャオスの話」他全七篇。奇想あふれる破天荒なる爆笑暴発小説集!
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Posted by ブクログ
一言主の神が声出して笑ってしまうほど面白かった。訳が分からないほどアホくさくて一気読みしてしまった。2番目に好きなのはギャオスの話で、これもくだらなくて好き。面白い本に出会えて良かった。
町田康の傑作短編集 小説でここまで声をあげて笑ってしまったのは初めてです。 ユーモアのセンスではピカイチな作家だと思います。 オススメです。
町田康独特の文体で繰り出される不条理がつまった短編集。 中学生の時に初めて出会った町田康の作品で、これ以来虜になりました。
町田康の短編集。 『犬死』 冴えない作家が謎の占い師ジョワンナ先生に会いに行く話。 『どぶさらえ』 町会でシカトされたあげくどぶさらえを任された男がビバカッパ!と叫ぶ話。 『あぱぱ踊り』 陰気な倉庫街で出会った両脇に踊る女2人を従え自分の“凄さ”に酔いしれる男。 そんな男の“凄さ”の化けの皮を...続きを読む剥がすべくエケメという謎の店に行く話。 『本音街』 誰もみな本音しか言わない街、本音街。建前なしの清清しい話。 『ギャオスの話』 突然東京に現われて大都市を混乱に落としいれ、棲みついてしまったギャオスの話。 大怪獣を手なずける方法を偶然見つけ、日本人はギャオスを抱えて生きていく。 『一言主の神』 幼武尊(わかたけるのみこと)の前に突然現われた一言主の神の話。 一言主が口に出した単語は森ビルだろうが渋谷のギャルだろうがなんだろうが時代を越えて現われる。 そんな一言主が最後に発した言葉は「ボンベイサファイア」だった。 『自分の群像』 OL方原位多子と位多子が世話係をするボンクラな後輩温夫の話。 説明するのが難しい話ばかり。 というよりも説明したらつまらなくなる。 めちゃくちゃな展開や文章に読みながら何度も笑った。 特に好きだったのが『あぱぱ踊り』『どぶさらえ』『ギャオスの話』『一言主の神』『自分の群像』。 そうなんですほとんど全部好きなんです。
とにかくもう延々と悪い夢を見続けているような気分になる短編集。 どうしようもないボンクラがボンクラなりに日常生活を這い回っている最中に遭遇する不条理。あああ。救われない。←のような、這い回り方を丹念に見せる町田作品も好きですが、『浄土』収録作品はどちらかと云うと「不条理」側に重きが置かれているよう...続きを読むな。圧倒的不条理。 迫り来る大迷惑に対策を講じる訳でもなく、ひたすら「くんな。こっちくんな」と祈るものの結局蹂躙されまくる群集の一員であるなあ、私は。 なんて嘆息するのも束の間、徹底的に受身なくせに内心ではそれを良しとせず、お茶を濁す事で自我を守るのに必死な輩が、他の誰かにとっての「不条理」になるのだよ、みたいな事を最後の最後に思い知らされてしまって赤面すること頻り。 本当に、人間の厭な側面を突き付けるのに長けている作家さんだなあと思います。 「一言主の神」が大好き。 町田節で語られる古代日本の破天荒ぶり、相性抜群です。
イノセントなものには美しさとおぞましさが同居しています 単に美しいだけのイノセントなんてものは幻想 むしろおぞましさに満ちた幻想というべきかもしれない そういう戯画
町田の世界は、単純で瞬発的なパンクのエネルギーというより、ねちねちと執拗なラップの文体(すなわち精神)によってつくられている。「結婚式ゴルフ遊山旅行句会パーティ知り合いの引越し家具の配送などがあって」にみられる読点のなさはラップだろう。 どの短編もいいが傑出していたのは『どぶさらえ』だった。矢細...続きを読む、横安倍といった奇妙な名字が寓話のような効果を出しているし、「学がない癖に狡猾な田舎のキャバスケのような女」や「烏賊と酢とゴムを混ぜたような臭い」といった直喩の喚起力、「茶道的躊躇」「町会費滞納菩薩」という複合造語のもつ迫力は類まれな言語感覚の表出だ。この短編の最もイーポックメイキングなところは「ビバ、カッパ」という真新しい観念/心象風景のニーチェ的提示である。冒頭の3ページ半が「ビバ、カッパ」の説明に費やされていてそれ自体もう超アンビシャスなのだが、繰り返しや無駄は全くないし、ダレることもない。『どぶさらえ』はどんな話なのか、と聞かれれば、私は悟りの境地にいたる段階を主観と客観の間を軽やかに往復しながら描いたものだ、と答えるだろう。悟り境地に至ると「ビバ、カッパ」はViva! Kappa!となり魑魅魍魎が後をついてくる。どぶ川にこそ入ったことはないが橋を見上げた時のむこうとこっちを隔てている距離というのは経験したような気がするし、橋の上にいる者が空をみてしまう時の置いていかれたような感覚も身に覚えがある。身に覚えがあるのにその場その場でやりそごしてしまっている経験や、苦々しいけど発露せず心の中で燃えカスみたいになっている洞察をほりゃぁ!と眼前に突きつけるのが町田の流儀なのだろう。
「本音町」という短編が読みたくて買った。本音しか言わない町。それが現代社会への批判を込めた物であることが見え見えなのに、読んでいて爽快で、気持ちいい。町田康の作品は、他にも夫婦茶碗やきれぎれを読んで、森見登美彦の文体をもっと崩したような文体も好き。
面白い〜 本のタイトル、浄土とはよく言うたもんや。 人に迷惑かけたり悪いことばっかりしてたらええ死に方しませんよ、ていう昔話みたいな短編集やなぁて。 とにかく出てくる男どもが屑中のクズばかりで腹立つ腹立つ。どれも身近にいそうなムカつく奴のステレオタイプな奴が勢揃いて感じで、読んでるこちらまで過去の迷...続きを読む惑かけられた、嫌な思い出まで思い出してしまいイライラする始末。 特に最後の自分の群像というお話に出てくる温田という男。具体的に1人の人物と被ってしまい自分でも嫌になるくらい腹たったし。 でも町田康という人は、すごく優しい人でもあるんだなといつも感じる。どんなに汚くて嫌な人間を登場させても、誰か1人はまともで人に親切にできる人を登場させてくれる。その人がまた本当にいい奴なんです。救いがいつもあるというのは嬉しい。 そしてやっぱり面白くてエンタメ性がすごい! ついでやけど、この本、表紙の坊さんの仮面が気持ち悪い。夜中に見てしまったらトイレ行くの嫌になるので、寝る前に伏せて置いてた。
まさかINUの町田さんが小説家だとは知らなかった。 初めて読んだけどいい意味で下らなくて笑えた。本音が言えてない本音街が最高に好き。 あぱぱ踊りの話が通じない男がたまーにいるお客さんみたいで読んでてイライラした(笑) 自分の偶像の終わり方も好き。
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