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別居中の妻の潜伏先を察知した男が、応対に出た姉のほうを撲殺――110番通報の時点では単純な事件と思われた。だが犯人が直接目撃されていないうえ、被害者の夫には別の家庭があった。強欲と憤怒に目がくらんだ人間たちが堕ちていく凄まじい罪の地獄。因業に満ちた世界を描ききった傑作ミステリー!
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Posted by ブクログ
プロローグと、その後の3つの殺人事件。よくここまでこんがらがった話にしたもんだと思う。明らかに何か絡んでくるのが見えるし、どう絡み合うのか先が楽しみだった。最後まで読むと、すごい、やられた、とかよりも感心が先に来る。ネタばらしパートは大半を説明に割くことになってしまうのも仕方なく、まるで全て見てきた...続きを読むかのように細か過ぎるとは思う。この作者の性格上、全てきっちりパズルのピースを当て嵌めないと気が済まないのではないかと。
一見関係のないと思われた複数の事件が、ある一族の強欲と憤怒に目が眩んだ人間たちによるものだった。因業に満ちた世界を描く戦慄の本格ミステリー。 壮大な展開が読みごたえ満点だが、結局動機は金というところに物足りなさを感じる。一族とくれば、やっぱり愛憎劇を求めてしまう。
廣田家の殺人→楠原家の殺人→鷹尾家の殺人ときて、この事件たちがどう繋がってくるかと思えば、なるほど。 タイトル回収ですね。 キッカケになったのが衣更月辰夫の死だったのか、雄哉が当てた三億円の宝くじだったのか・・・辰夫さんの死はあんまり関係なかったような気がする。てっきり一緒に亡くなった女の子が鍵...続きを読むになってるかと。 ミステリー読み過ぎて、どんでん返しを思い浮かべてしまうのがダメなのか。 榊原さんみたいな冷静な探偵さん、凄くカッコ良いと思うけど、実際に対面したらドギマギしそう。
ばらばらに起きたように思えた複数の事件が、実は・・・という、見事に伏線が張り巡らされた作品。 マンタがひたすら可哀想。 マンタと麻貴には、幸せに添い遂げて欲しかったなぁ。
プロローグがなにかしら関係してくるんだろうなとは思ったけど、3つの事件が別々すぎてよくわからないまま最終章へ…。 結局みんな血縁者で、遺産狙いというお話でした。 初めて読んだときより、2回目の方がおもしろかったかも。
一見、全く関係のない3つの殺人事件が語られ、最終章「衣更月家の一族」で、プロローグの意味を知り、そこから全ての殺人が一つの糸で繋がれる。 実にうまく組み立てられた本格ミステリーといえるが、事件そのものが人間の醜い欲にまみれているためか、読後感がはなはだ悪い。唯一の収穫は、榊原というクールな私立探偵。...続きを読む 彼は、この作家の他の作品にも出て来るらしいので、それも読んでみよう。
家系図見てもすぐピンとこないほど人間関係が複雑。 不妊治療の生々しい実態や証拠になる血の発想は女性の著者ならではだなぁと思わせるリアリティ。 大金を持つ恐ろしさがジワリ。本人以上に周囲の態度の変化が大きく、大金所持者を放っておくことを許さない怖さがある。マンタのように金に惑わされない人間も出てくるが...続きを読む、いつ裏切るのかと最後まで疑ってしまった。
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