無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません
Posted by ブクログ 2022年11月07日
続きはないなぁと思っていた話に続編があって嬉しい。「渦」で中心となった近松半二の次世代の話。操浄瑠璃の魅力に取り憑かれて、浄瑠璃地獄だと言いながらも、それなり楽しく生きている人たちの話。歌舞伎芝居や読本があり、素人義太夫や浮世絵があって、町民文化が盛りの、読んでいるだけで楽しくなってくる時代の話がま...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年02月15日
直木賞受賞『渦 妹背山婦女庭訓 魂結び』の続編にあたる。半二の娘のおきみや芝居小屋がひしめく道頓堀で文楽を愛する人々たちが描かれている。
専助は、きっと、どないかしてくれはりますやろ。あとは野となれ山となれ、や。『まあ、ええか。まあ、ええわ。花楓都模様、この芝居の幕はきっと開いてくれはりますやろ。愉...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年01月20日
江戸中期の大坂の人形浄瑠璃作家・近松半二の生涯を描いた直木賞受賞作『渦』の続編、というかスピンアウトもの。
各短編で主人公(視点)を変えて、浄瑠璃や歌舞伎に魅せられのめり込んで行く人々が描かれます。
絵にも浄瑠璃の語りにも才を持ちながらプロ化せず旦那芸として生き切る"松へ"こと耳...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年01月18日
前作「渦」の続編。
近松半二の娘おきみ、弟子の近松徳蔵、大店のぼんだった松へこと耳鳥斎など語り手を変え半二亡き後の浄瑠璃世界を描いている。全てが浄瑠璃への思い、切れない縁に、物語は育まれていくのだ。
最後の章は 「硯」で、近松門左衛門の硯で始まった前作が、ここでまるっと閉じる大団円、お見事でした。
...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年10月22日
「渦 妹背山婦女庭訓 魂結び」の続編。短編集。前作主人公の近松半二の娘、おきみの周りの人間たち、その一人一人が、寄せては返す波のように、浄瑠璃に携わる物語を紡いでいく。
台詞にも文中にもそこかしこで出てくる関西弁が、リズム良く文章を読ませる。読んでいるだけで楽しい。また、物語としても、創作者として...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年08月17日
人形浄瑠璃の世界に縁ある人々のとても人間くさい生き様が、飄々とした文体で描かれた、とても「粋な」小説でした。
魅せられるように浄瑠璃の世界に引き込まれていく人たち、訳あって離れていった人たち、浄瑠璃の世界のそばで芸を磨いていく人たち。
彼ら彼女らはそれぞれ気ままに、けれどきりっと自分たちの己を貫...続きを読む
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。