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動物レプリカ工場に勤める往本がシロクマを目撃したのは、夜中の十二時すぎだった。絶滅したはずの本物か、産業スパイか。「シロクマを殺せ」と工場長に命じられた往本は、混沌と不条理の世界に迷い込む。卓越したユーモアと圧倒的筆力で描き出すデヴィッド・リンチ的世界観。選考会を騒然とさせた新潮ミステリー大賞受賞作。「わかりませんよ。何があってもおかしくはない世の中ですから」。(解説・佐々木敦)
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Posted by ブクログ
本のジャンルなど、あまり意味のないものだと改めて感じさせてくれる痛快な物語である。ミステリーじゃないとか正直どうでもいい。この作品が発掘されたこと、それが文庫で読むことが出来る事が貴重な事だと感じる。確かによく分からないことも多い。でも小説というのはストーリーそのものは、そこまで重要ではない。この文...続きを読む章を読んで「なんだこれ」と思うこと、「で、何なの」と感じること、その没入感こそが味わえることにこの小説の素晴らしさがある。
まるで高熱が出た時に見る夢ような展開。完全にファンタジーな非現実的な世界観にも関わらず、なぜか全ての展開に納得してしまった。読み終わってもふとした時に思い出す不思議な本。
伏線かと思っていたものは伏線ではなかった。小説たるもの、張られた伏線は回収されるものだという先入観があった。次から次へと描かれる不可解な現象は、それ自身で完結しているもので、特に他の現象と何か関係があるわけでもなかったような気がする。とりあえず、よくわからなかったが、わかるわからないとかそういうこと...続きを読むではないのかもしれない。その中でもなんとか掴むことができたのは、自我とは何か、自分とは何か。何が自分を自分たらしめているのか。現実は思ったよりも不確実で説明できないよってことなのかな。読んでいる間は、没入感があって楽しかったけど、読み終わったあとは夢から覚めた後にも近いような感覚で、急に自分がいた世界が全く理解できないまま閉じてしまった感じ。終始不穏な感じもまた良い。
どういう内容だったか説明しづらいけど、あっという間に読み終わり、「なんじゃこりゃ」と思ってしまう作品。読み終わっても内容がよくわからない。作者が、どういう意図があって、どのように考えながら執筆をしたのかすごく気になる。こんなにスラスラ読めた本は久しぶりだった。 これを是非アニメ化してほしい。すごく面...続きを読む白そう。
ジャケットとタイトルに惹かれて… 何という世界や? 何か意味不明な感じはするけど、 ミステリー大賞とったらしい。 ミステリーちゃうと思う。 SF?ファンタジー? ん…分からん。 不思議な作品。 自分が自分だけなんて、ほんとにそうなんか? ホントに人間なんか? 自分? それって、何で分かるの? 10...続きを読む0文字以内で答えてみよ! …ごめんなさい…分かりません… もう悩まんと、日々、精進しながら生きていきます! こんなん悩み出したら、キリないし… 病む… 自我崩壊しそうな作品。 まぁ、崩壊してもええけど。 代わりいるし …怖わ…
男より女が強い作品はいいぞ 本作を一言で表すならなんじゃこりゃ(笑) しかし非常にテンポがよろしく痛快 数々の参考文献のリストが裏打ちするように 本作には相当な準備と推敲を重ねたのだろうが しかし結果として載せられている文章は大胆 実に大胆に軽やかに情景を心情を台詞を回していく そしてスルスルと...続きを読む次の場面へと移っていく でも強引でもない 不思議だけど不快感はない きっと、この作者特有の文章力がなかったら それだけでこの作品は破綻していたはずだ それほど文章力には天性の魅力を感じた なによりキャラクター達の台詞回しがいい どのキャラクターも下手にアニメ臭くない、 真の意味で言葉選びの差異によるキャラ立てが完了している うみみずなんか特に痛快だ 男キャラより女キャラの方が強い魂をもっていると感じる こういう作品はそれだけで当たりだ 作者の本音は悪役に喋らせろ、 なんてメソッドがあるとかないとかだが、 それでいくならこの作者は実に巧妙に 発露したい・表現したい事柄を魅力的なキャラクター達に潜ませている その出し入れの繊細さがアニメ臭くない上品な雰囲気を出しているのかな 安心してまったり読めた アール!!!!
面白かった。 ミステリー小説というか、SFでもあり、ふぁんたじーでもあり、ホラーでもある。 世にも奇妙な物語に近しいものを感じる。 訳がわからないけどすいすい読める。ただ好き嫌い分かれそうな作品だと思った。私は好き。
難解でした、意味がわからなくても面白い感覚が良かったです。小山田浩子さんのような作風です、好きな方はハマると思います。
ミステリーのジャンルに入る小説だけど話を進める内に色々な場所に行くファンタジーになっているなーと思います。 工場から、下水道、闇に覆われたアンモニア臭漂う不気味な世界等、そういう世界観は楳図かずおの漂流教室みないなおどろおどろしい不気味な感じがしました。 絶滅したはずのシロクマを見つけてから不思...続きを読む議な不条理な世界に入っていく所は不思議の国のアリスみたいで面白かったです。
色んな所で評判を聞き、覚悟はしていたのですが、予想を超えて凄まじく あり得ない事が起きたかと思えば、起きた事件は次章で無かった事になる。最後までストーリーらしきものは無く、ましてや伏線回収なんてとんでも有りません。突然に自我や実存についての哲学的な話題が出てきたりするのだが、それが本筋でもなさそう。...続きを読むしかし、最後に書かれた参考文献のリストの長さは・・・。 困ってしまってGoogleの検索窓に「レプリカたちの夜」と入力したら「レプリカたちの夜 考察」というキーワードが出て来た。確かにこの本については「感想」よりも「考察」が相応しいな。 しかし、何かおかしなユーモアが有って、ハチャメチャストーリーに文句を言いながらも最後まで面白く読んでしまった。妙な小説です。
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レプリカたちの夜(新潮文庫)
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一條次郎
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