電球交換士の憂鬱

電球交換士の憂鬱

880円 (税込)

4pt

4.6

十文字扉、職業「電球交換士」。節電が叫ばれLEDライトへの交換が進む昨今、仕事は多くない。それでも古き良きものにこだわる人の求めに応じ電球を交換して生計を立てていた。人々の未来を明るく灯(とも)すはずなのに……行く先々で巻き込まれる厄介ごとの数々。自分そっくりの男が巷(ちまた)で電球を交換してる? 最近俺を尾行してる黒い影はなんだ? 謎と愉快が絶妙にブレンドされた魅惑の連作集!

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電球交換士の憂鬱 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    主人公が現場でむさぼる卵サンドがどうしようもなく美味しそう。
    ちょっぴり恋のエッセンスもありながら、謎に包まれた要素もあり
    章ごとのエピソードに消えゆくノスタルジーへの愛を感じました。

    0
    2020年09月29日

    Posted by ブクログ

    吉田篤弘の世界観が好きで。年を取ってきてあるいは本が好きということも関係しているのか、古き良きものに魅かれるのがよくわかる。今回がそれが電球であったこと。

    電球のもつ柔らかな光を、話の中に出てくる電球の光を、見ていたいと思う。

    すべてがあいまいな世界で、モデルかもしれないものや建物に想像をはせる

    0
    2018年11月23日

    Posted by ブクログ

    著者初読み。再開発により情景が移りゆく港町を舞台に【不死身】の電球交換士が遭遇するSF(少し不思議)な出来事を描く連作短編集。美女に滅法弱いハードボイルド調の三枚目、十文字の一人称で紡がれる謎と愉快、レトロとノスタルジー、愛と哲学が溢れる世界に浸れる贅沢な読書時間。穏やかで間の抜けた独特の空気感が心

    0
    2018年08月13日

    Posted by ブクログ

    「電球交換士」という肩書を持つ十文字という名の男が主人公です。
    バー〈ボヌール〉の半永久的常連客で、酒場は好きだが酒は呑めない。
    いつも炭酸水を飲んでいて、どこまでも終わりのない電球交換をし続ける不死身の男。
    彼の行く先々で、小さな事件が起こり、謎々みたいな、ちょっと愉快であぶない話が続いていきます

    0
    2022年07月22日

    Posted by ブクログ

    不死身である(かもしれない)電球交換士が電球を交換していく話
    とまとめると変な感じになるけれどそう言う話
    尽きない(かもしれない)命と尽きる電球
    尽きる(かもしれない)命と尽きない電球
    時間の使い方感じ方 もしくは時間という概念の話か
    文字をなぞるだけでは足りない話

    0
    2020年11月12日

    Posted by ブクログ

    面白かったです。
    淡々と進む物語でした。
    この街も、世界の片隅にあるような気がします。
    電球を交換し続ける十文字さんが不死身か不死身じゃないかはわからないですが、少しでも憂鬱でなく暮らせるならいいなぁと思いました。
    限りある時間を過ごすから、憂鬱ではない。
    この街にも住みたい…と思いました。なんだか

    0
    2019年05月15日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「それでも世界は回っている」に出てくる電球交換士、ただの新キャラクターの一人かと思ったら、巻末に「電球交換士の憂鬱」という本が紹介されており、別シリーズからの登場人物だったのかと知り、読みたくなってしまった。

    結果的に、どうも微妙に違う世界線な感じがしたが、これはこれで面白かった。
    最近吉田篤弘作

    0
    2022年03月05日

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