鯨オーケストラ

鯨オーケストラ

1,870円 (税込)

9pt

僕は地元のラジオ局で深夜の番組を担当している。ある日、17歳の時に絵のモデルをしたことを話したところ、リスナーから、僕によく似た肖像画を見た、と葉書が届く――。土曜日のハンバーガー、流星新聞、キッチンあおい、行方不明の少年、多々さん、鯨オーケストラ――すべてが響きあって、つながってゆく。小さな奇跡の物語がここに終わり、ここから、また始まる。『流星シネマ』『屋根裏のチェリー』そして――。静かに心が共振する、希望の物語。

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鯨オーケストラ のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    3作目もとても良かった。読んでいて心地よかった。出会いは大切、過去にとらわれず未来に目を向けることも。「G線上のアリア」が物語の雰囲気と合っていて良かった。

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    2024年03月10日

    Posted by ブクログ

    「くつろいでお聞きください。静かな声でお届けします。」と始まり、ラジオで曽我哲生が語ってくれているような感じがした。うまく言い表せないけれど、吉田篤弘さんの小説を読むと心が落ち着く。

    17歳のときにモデルになった絵から、新しい人との繋がりができ、いくつかの奇跡を感じさせてくれた。「時間は消えるもの

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    2024年02月07日

    Posted by ブクログ

    角川のオンライン小説で読んだもの。
    ダウンロードしたファイルはPDFで、kujira.01~kujira.18まであった。

    もともと美術館と、音楽を聴くことが大好きなので、この作品にはとても沢山の想いが溢れた。

    「やはり、美術館から遠ざかってはいけない。」
    「こうした時間を過ごすことは繰り返され

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    2023年09月21日

    Posted by ブクログ

    私もまた、主人公のソガ君に似て、しっかり者の妹を持つ、歳を重ねて形成してきた年月がぼんやりと心許なく、世界をぼんやりとみている部類だ。17歳から何が変わったか?何を伸ばして何を広げて何を深くしてきただろう。鯨やラジオやハンバーガーや川やオーケストラ。過去も未来も孕む31歳そのままのソガ君に、偶然では

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    2023年08月20日

    Posted by ブクログ

    『レコード屋の店主に試聴をお願いすると、店主は黙って頷いて、B面の三曲目――それが「Be Nice To Me」だった――に針をおろした。これまた、どうしてなのか分からない。普通はA面の一曲目に針をおろすように思うが、店内に流れ出したのは、にぎやかな曲調のA面の一曲目ではなく、おだやかなゆったりとし

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    2023年06月16日

    Posted by ブクログ

    鯨オーケストラ。いろいろ大変なことがあって、どうにもならない気持ちを抱えて、しばらく大好きな本も手に取れない状態だったけど、この小説を手に取り、ぼぉっとしてたって毎日の生活を、出会いを、未来を大切に丁寧に静かに生きていこうと思った。別れは自分で決められるけど、出会いは自分で決められないものね。

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    2023年05月23日

    Posted by ブクログ

    「流星シネマ」「屋根裏のチェリー」に続く、静かな静かな物語。
     三作に共通してあるテーマは、川・鯨・音楽。
     他にもハンバーガーや声など、いろいろな要素があるけれど、川と鯨・音楽に導かれて、三作の登場人物たちが出会い、やがて絆が生まれるまでの物語です。
     とても静かで優しくて、心地良くて、心が落ち着

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    2023年05月03日

    Posted by ブクログ

    「流星シネマ」「屋根裏のチェリー」に続く物語。
    静かで穏やかな時間の流れ。いつでも訪ねていっても良い場所の存在、いいですね。天国の話が印象的。知ってるだけじゃ駄目なんだ…。G線上のアリアとトッド・ラングレン(初めて聴いた)を聴きながら読みました。

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    2023年09月09日

    Posted by ブクログ

    吉田篤弘作品、読んだつもりになっていたけど、実はこれが初めてだった。
    「流星シネマ」「屋根裏のチェリー」に連なる物語だと読んだ後に知り、順番に読めば良かったとちょっと後悔。
    でも、もちろんこの作品だけを読んでも十分に楽しめる。

    読みやすくサラサラと入っていく感じの文章は心地よく、何のストレスもなく

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    2023年04月16日

    Posted by ブクログ

     本作は、『流星シネマ』『屋根裏のチェリー』に続く物語ですが、単独でも吉田篤弘さんの世界観を楽しめます。順に読むと、確かにより広く深く堪能できると思います。

     読み始めてすぐに、「あ〜吉田篤弘さんだなぁ」と、静かな世界に没入できます。本の静寂の中に、筆者のつぶやきにも似たいくつもの声が、紙の上から

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    2023年03月27日

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