サイレント・ブレス 看取りのカルテ

サイレント・ブレス 看取りのカルテ

742円 (税込)

3pt

誰もが避けては通れない、
愛する人の、
そして自分の「最期」について静かな答えをくれる、
各紙誌で絶賛された現役医師のデビュー作。
2018年6月21日のNHK「ラジオ深夜便」にて紹介され、話題沸騰中!


「生とは何か。死とは何か。答えの出ない問いへの灯りのような一冊」(書評家・吉田伸子さん)

「本書を読んで何よりも私は、救われた、と感じた」(書評家・藤田香織さん)


大学病院の総合診療科から、「むさし訪問クリニック」への“左遷”を命じられた37歳の水戸倫子。そこは、在宅で「最期」を迎える患者専門の訪問診療クリニックだった。命を助けるために医師になった倫子は、そこで様々な患者と出会い、治らない、死を待つだけの患者と向き合うことの無力感に苛まれる。けれども、いくつもの死と、その死に秘められた切なすぎる“謎”を通して、人生の最期の日々を穏やかに送れるよう手助けすることも、大切な医療ではないかと気づいていく。そして、脳梗塞の後遺症で、もう意志の疎通がはかれない父の最期について考え、苦しみ、逡巡しながらも、大きな決断を下す。その「時」を、倫子と母親は、どう迎えるのか?

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サイレント・ブレス 看取りのカルテ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    迷いも痛みも苦しみも
    悲しみもすべてここに
    描かれています。

    死はゴール。敗北では
    決してないと、

    くりかえしくりかえし
    優しく諭してくれます。

    そして、母に伝えたい。

    貴方は間違いなく私を
    支えてくれている、

    何もできなくなっても
    生きているというだけ
    で。

    大切な人が病床にある
    方に

    0
    2024年05月18日

    Posted by ブクログ

    自分も周りも、あがらうことなく死を受け入れることができるのか、本当に難しく、大切な問題だと思います。ぼくも理想はいわゆるピンコロリですが、いざその時が来たら死を怖がらずに受け入れらる自信はありません。そんな時に倫子さんのような人に看取って欲しいなと思いました。

    0
    2024年04月06日

    Posted by ブクログ

    死にゆく人に何もしない選択があるとは、また、それがその人にとっての幸せかも‥とは、思ってもみなかった。
    自分の家族の事を考えさせられる

    0
    2024年03月29日

    Posted by ブクログ

    フィクションながら現役医師の作家のデビュー作でもあり、作家自身の体験が強く感じられる。「サイレンブレス」というタイトルと「看取りのカルテ」というサブタイトルも率直で好感もてる。作家の真面目さが感じられるとても良い本だ。

    0
    2024年02月21日

    Posted by ブクログ

    看取り。
    必ず最後は誰もが迎える。
    頭ではわかっていても、実際に身近な者がその立場になった時、「いつまでもいて欲しい」と思う。
    だから、やれるかぎりのことをする。
    それが、本人の望みでないとしても。。

    意識のない祖母が、痰吸引をされた時の苦しそうな辛さそうな表情。
    意識のない祖母の脚が、浮腫んでぱ

    0
    2024年02月18日

    Posted by ブクログ

    人は必ず死ぬ。

    医師は病気を治すことだけでなく、本人とその家族が穏やかに最期を迎えられるような医療や看取りを提供する大切さ、改めて気づかされた。

    自分のこれからの生き方や家族との過ごし方や最期の迎え方など、しっかり考えていきたいと思った。

    この作品が南杏子さんのデビュー作とは…!

    0
    2023年12月21日

    Posted by ブクログ

    医療には二通りの目的がある。
    病気を治す医療と安らかに亡くなるように苦痛を軽減するための医療。
    この小説は後者の終末期ケアを題材にしている。

    医療は目まぐるしく発達しているので、どんな状態になっても生かしておくことは可能になってきつつあるが、
    ご飯が食べれなくなったり意思の疎通ができなくなったり、

    0
    2023年06月01日

    Posted by ブクログ

    心が温まる一冊。主人公の周りの人々の温かさに触れ、こんな毎日を過ごせたら充実して幸せだろうなと思った。30代女性で、未婚で、仕事がこんなにも充実している点も女性のエンパワメントに繋がると思う。

    0
    2023年05月17日

    Posted by ブクログ

    ばり良い 医療従事者読むべき、病気を治療することだけが大切ではないことを痛感。患者の意思に納得しようとすることも大切

    0
    2023年04月10日

    Posted by ブクログ

    父を亡くした時には延命治療を続けた結果でしたので、本当に本人のために良かったのかわかりません。途中で胃瘻の提案も病院からあったのですが、この本を読んで、それはやらなくて良かったと思います。

    0
    2023年11月12日

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