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高校生の心中事件。二人が死んだ場所の名をとって、それは恋累心中と呼ばれた。週刊深層編集部の都留は、フリージャーナリストの太刀洗と合流して取材を開始するが、徐々に事件の有り様に違和感を覚え始める。太刀洗はなにを考えているのか? 滑稽な悲劇、あるいはグロテスクな妄執――己の身に痛みを引き受けながら、それらを直視するジャーナリスト、太刀洗万智の活動記録。日本推理作家協会賞受賞後第一作「名を刻む死」、土砂崩れの現場から救出された老夫婦との会話を通して太刀洗のジャーナリストとしての姿勢を描く「綱渡りの成功例」など粒揃いの6編。第155回直木賞候補作。/解説=宇田川拓也
※本作品は 2018年3月22日まで販売しておりました単行本電子版『真実の10メートル手前』の文庫電子版となります。 本編内容は単行本電子版と同じとなります。
Posted by ブクログ 2024年01月22日
著者の短編集は、本当に読者を裏切らないな~との思いを強くさせられた1冊でした。
最初の表題作でグイっと心を鷲掴みにされ、そのままラスト一篇までノンストップでした。
六篇とも、どれも素晴らしいミステリーでしたが、私的には「正義漢」が一番インパクトがありました。駅構内である出来事が発生するのですが、冒...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年02月11日
「さよなら妖精」ですっかり大刀洗万智に魅せられてしまっていたので、この作品を見つけたときはとても嬉しかったです。
その魅力は今作でも相変わらずで、学生の頃から変わらない部分もあり、また大人になり社会に出たことでの変化もまた彼女らしいなと思いとても楽しめました。
そして「さよなら妖精」ファンには嬉しい...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年08月14日
太刀洗シリーズ六つの物語を描く短編集。どれも無駄の無い表現、洗練された作品だった。特に表題作と「ナイフを失われた思い出の中に」、「綱渡りの成功例」は良かった。真実を求め、知り、発信する者としての残酷さや苦悩が太刀洗を通して伝わった。「ナイフを〜」では、本編にも関わる物語で胸にくるものがあった。「綱渡...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年01月16日
さよなら妖精から成長した太刀洗万智の物語。年を経ても彼女の芯にあるものは変わらないのだなぁという印象を受けた。真実に対する真摯さと、真実を知ってしまった、ある種の後味の悪さが読んでいて浮かぶ。表題作が唯一の万智の一人称であり、もっとも若い時期の話ということもあり、人間らしさがより出ていたように思う。...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年11月02日
『王とサーカス』の主人公、太刀洗万智(たちあらいまち)のシリーズで、6編の短編集。太刀洗が新聞記者だった頃やフリーライターになってからの話です。
記者がみんな太刀洗さんみたいだと良いのになと思ったり、丁寧に取材する太刀洗だって全てを把握出来てるわけではないのだから、読者として鵜呑みにせず自分で...続きを読む
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