起き姫 口入れ屋のおんな

起き姫 口入れ屋のおんな

896円 (税込)

4pt

3.8

江戸のおんなの心意気を描く名人芸

江戸のおんなを描いて「不世出の名人」と評された杉本章子、最後の傑作。
夫が浮気相手と子まで生したことに嫌気が差して、おこうは婚家を離れた。
実家に戻っても安息は訪れない。
奉公人の周旋や仲介をする口入れ屋の女主人に雇ってほしいと必死で頼んだのだが……。

大店の若新造から転身した人生の機微を描いて、泣かせます。
単行本未収録の「ふたたびの浮き世」も掲載。
解説・諸田玲子

...続きを読む

起き姫 口入れ屋のおんな のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2019年04月30日

    口入れ屋は ただ紹介するだけではなく
    人と人をつなぐ仕事だとして
    懸命にそれぞれの行く先を思案するうちに
    おこうにも 思わぬ縁が芽生えることになります
    江戸の庶民の生活が
    しっかり描かれて読みごたえがあり
    これぞ 時代小説だな と満足のいく作品です

    0

    Posted by ブクログ 2017年12月26日

    杉本先生の本を読んだのがこれが初めてでとても面白かった。夫が浮気で子を生したことで婚家を出たおこうが元乳母の後を継いで口入れ屋の女主人になるお話。江戸市井のお話は大好きなのでこれから杉本先生の小説を沢山読みたい。江戸市井の話と言えば宇江佐真理先生がお書きになる小説も大好きだったが、お二人とも同時期に...続きを読む

    1

    Posted by ブクログ 2018年09月07日

    夫の浮気相手に子どもが出来、婚家を離れたおこう。
    元乳母が営んでいた、口入れ屋・三春屋を引き継ぐことになります。
    人と人を結ぶ稼業である、口入れ屋が舞台という事で、そこに関わる人々の悲喜こもごもが、心情細やかに描かれています。
    おこうが自分が傷つかない為に、前の婚家で変に辛抱したり、友二郎との関係を...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2018年02月05日

    浮気相手に子供まで出来た夫に嫌気がさし離縁。実家でも心休まることなく行き着くところはかつての乳母の元 口入れ屋。
    人と人とを結ぶ口入れ屋。
    人が生き生きと描かれていてたくましくも微笑ましく暖かく読めた。
    面白かったなぁ。シリーズ化されないのが哀しい。

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2022年09月09日

    江戸情緒あふれる小説
    しっとりと読みました
    ちょっとむかつく登場人物も含めて

    小さな起き上がりこぼし 起き姫
    それに守られて
    前へ前へ
    しあわせをつかんでいくおこう

    病をおして不屈の精神で書かれていたという
    作品たち、これからも読み継がれていきます
    ありがとうございました
     
    ≪ 口入れ屋 弱音...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2017年12月17日

    201711/出てくる女性陣が、みな生き生きと力強く描かれてて面白かった!最終的にお店を引き継いでしまうラストがちょっと好みではなかったかな。

    0

起き姫 口入れ屋のおんな の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

文春文庫 の最新刊

無料で読める 歴史・時代

歴史・時代 ランキング

杉本章子 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す