貘の檻

貘の檻

869円 (税込)

4pt

1年前に離婚した大槇(おおまき)辰男は、息子・俊也(しゅんや)との面会の帰り、かつて故郷のO村に住んでいた曾木美禰子(そぎみねこ)を駅で見かける。32年前、父に殺されたはずの女が、なぜ――。だが次の瞬間、彼女は電車に撥ねられ、命を落とす。辰男は俊也を連れてO村を訪れることを決意。しかしその夜、最初の悪夢が……。薬物、写真、地下水路。昏(くら)い迷宮を彷徨(さまよ)い辿り着く、驚愕のラスト。道尾史上最驚の長編ミステリー!

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貘の檻 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2024年03月02日

    閉鎖的な村で起きた過去の出来事が重すぎる。しかしそれでも道尾秀介さんの得意とする最後に解けていく謎、すれ違いからの殺人のやるせなさ等、読んでしまう…。
    デビューから約10年経っての作品で、まだまだホラー気味がある作風。昨今では様々な試みの作品が多い中で、どっぷりと暗い気持ちになれるのが『貘の檻』だ。

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    Posted by ブクログ 2023年01月04日

    おもしろかった。誰が悪い訳でもなく、思い込みと思い違いが悲しい結果を生んでしまっていて、それが最後まで重なり合う事はなかった。結局子供であるはずの俊也が一番素直で冷静でたくましかった。
    途中の悪夢の回想部分が少しくどくどしくて苦手だった、、。

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    Posted by ブクログ 2021年11月23日

    小さい頃にみた恐怖を大人になって蘇り息子と一緒に生まれ育った村へ過去と向き合うために訪れる。
    引き込まれていく描き方に最後までハラハラしながら読み終わる。

    田舎の長閑さが伝わり時間がゆっくり流れていく描写も素晴らしいと思う。

    0

    Posted by ブクログ 2019年09月29日

    道尾秀介らしい作品。
    ちょっとした誤解や勘違いが生み出した悲劇。
    ホラー要素もあり、最後はしっかり伏線を回収。
    よくできたミステリーで面白かった!

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    Posted by ブクログ 2017年10月22日

    うわああああ。
    なんとも言えない終盤・・・
    でもこういうことってあるよね。。。。。

    消化しきれない思いが!!

    あとがきも面白かったな☆彡

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    Posted by ブクログ 2024年03月10日

    筆者が得意とするホラーテイストで展開される重厚ミステリ。
    嘗て起きた殺人事件を軸に、複数の人間の思惑が絡まり引き起こされたすれ違いの悲劇を描いた作品。全体的に暗めで描写が生々しく、ラストへ向けた伏線回収や謎の解明は、これぞ道尾秀介といった内容になっている。

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    Posted by ブクログ 2023年08月09日

    道尾さんの本は初めてかと思ったら、「ラットマン」を読んでいたらしい。とある村出身の主人公が、自分の両親から始まるある事件に巻き込まれていく話。
    雪の溶け方で代掻きの時期を決めるとか、田植え用の放水とか、その地方でしか知られてない歴史上の人物とか、地味ではあるんだけど、その地味な舞台背景の中で何度も何...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年12月17日

    「道尾秀介」の長篇ミステリ作品『貘の檻』を読みました。

    『笑うハーレキン』に続き「道尾秀介」作品です。

    -----story-------------
    この悪夢から、抜け出せるか――。
    「道尾秀介」史上最強&最驚の長編ミステリー!

    1年前に離婚した「大槇(おおまき)辰男」は、息子「俊也(しゅん...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年05月03日

    この小説の中で悪夢がなにを暗示してるのか全然分からず、モヤモヤしてました。が、文庫版の解説を読んで、無理に答え合わせをする必要はないのだと悟りました。最近生活の変化からか、派手であっと驚くほどようなミステリーを好んで読んでいましたが、こういう解釈を読者に委ねられる小説こそ、読書の真骨頂かも知れないと...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年06月19日

    「雷神」を読んで、“彩根”って…前にも登場してたよね?と思って、再読w

    いや〜、毎度のことながら、見事に忘れるてんで、そんな自分に驚愕しつつも、存分に楽しませていただきました!www

    そういえば、いつだったか、地味〜に、伊坂作品と道尾作品の再読祭りを開催してたんだけど、途中でストップしちゃってた...続きを読む

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