私小説

私小説

605円 (税込)

3pt

4.0

出家した作家・宇都木のまわりには、姉の死や裁判を受けている俳優からの電話、獄中の死刑囚からの手紙などの“事件”が相次ぐ。作家として尼僧として、誠実に対応しつつ、虚が実で実が虚の世界を書き続ける。現実の展開を小説の中に映し、自らの道をわき目もふらず独り歩きつづけた作家の、人生への愛と哲学に満ちた長編。瀬戸内寂聴が得度十年目に書いた、「亡き姉に」捧げる一冊。

詳しい情報を見る

閲覧環境

私小説 のユーザーレビュー

4.0
Rated 4 stars out of 5
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    著者は俗評にまでまみれた超の付く著名人だが、著作を読んだのは本作が初。
    挑戦的?とも思えるタイトルについ惹かれ、手に取って読んでみた次第。
    これは傑作だ。読みながら何度も繰り返しそう確信しながら読み進む。こんなこと、珍しい。文章が、表現が、描写が、構成が、どれも唸るほど美しく、心に染み入る。
    作中で

    0
    2024年09月04日

私小説 の詳細情報

閲覧環境

瀬戸内寂聴 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す