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人はだれしも存在の不条理や不安を抱えながら生きざるをえない。だからこそ、その人生を心底納得して死んでゆくための物語=宗教が必要とされる。親鸞とは、何よりも、「末法」という大転換期にあって、その時代に生きる人々が切に必要とする新しい「物語」を、仏教の中から引き出した人であった。ひたすらに念仏することを説いた法然の教えを伝承し、なぜ念仏すれば仏になることができるのか、人間の真実に照らし、その根拠を明らかにしようと努めたのである。親鸞の手にした「信心」の全貌を、現代に生き生きとよみがえらせる一冊。
...続きを読むPosted by ブクログ 2011年09月12日
南無阿弥陀仏と称えることにより、人は、浄土に迎えてもらえるというシンプルな教義の浄土教。
親鸞が善き人として教えを請うた法然との出会い、その後の宗教生活を綴った作品である。
作者があとがきに書いているように、親鸞に関する伝記ではない。
親鸞が手にした「信心」(まことのこころ)の世界を、作者も追...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年01月29日
人間とは、限界状況に近づくほど意味を求める存在であり、だからこそ人々にはひとつの主観的事実としての宗教が求められると著書に述べられています。日本では無宗教の方がむしろ普通であることのように思われますが、大切な人を亡くし、死後の世界を考えるにつけ、今をどう生きるべきかを深く考えさせられます。それを宗教...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年12月03日
「信心」(まことのこころ)を中心に、親鸞の生涯と思想をわかりやすく解説している本です。
本書では、親鸞の「信心」を唯識思想によって解釈した曾我量深の考えにしたがって解説がおこなわれています。唯識思想では、「迷い」の原因である「識」(心)について精緻な理論が展開されています。そこでは、法界から流れ出...続きを読む
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