オーブランの少女

オーブランの少女

693円 (税込)

3pt

比類なく美しい庭園オーブランの女管理人が殺害された。犯人は狂気に冒された謎の老婆で、犯行動機もわからぬうちに、次いで管理人の妹が自ら命を絶つ。彼女の日記を手にした「私」は、オーブランに秘められた恐ろしい過去を知る……楽園崩壊に隠された驚愕の真相とは。第7回ミステリーズ!新人賞の佳作となった表題作の他、醜い姉と美しい妹を巡るヴィクトリア朝犯罪譚「仮面」、昭和初期の女学生たちに兆した淡い想いの意外な顛末を綴る「片想い」など、異なる場所、異なる時代を舞台に“少女”という謎(ミステリ)を描き上げた、瞠目のデビュー短編集。/解説=瀧井朝世

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オーブランの少女 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    少女にまつわる幻想的で耽美な作品集。こう書くと、同じような短編が並んでいるように思えますが、一つ一つのベクトルが違っていて飽きないし、どれも独自の世界観で深くおもしろいです。深緑野分さんは初めて読みましたが、いい作家に巡り会えたと感じました。

    0
    2021年04月11日

    Posted by ブクログ

    オーブランの少女(表題作)を含めた短編集です
    オーブランの少女は描写が美しくてそれでいて残酷で最後までストーリーに意外性があるのに全体として纏まっているというかなりハイレベルな作品でした
    これがデビュー作とは、、、才能があるのでしょうね。

    とくに"オーブランの少女"と"

    0
    2020年11月16日

    Posted by ブクログ

    短編集ながら読み応えがあり、楽しめた。
    表題作は言わずもがな、「大雨とトマト」「氷の皇国」がとても印象的。訳あって長く積読本化しており、重い腰を上げたつもりがページを捲る手が止まらなかった。

    表題作は思いつきで逆から読んでみたのだが、これがストーリー的にも思いのほか効果的で、最終的に「こういうこと

    0
    2024年05月10日

    Posted by ブクログ

    深緑先生のデビュー短編集。
    まずそのバラエティ豊かさに驚かされる。第2次世界大戦下のフランス、ヴィクトリア朝時代のイギリス、昭和初期のの女学校の寄宿舎、中世北欧の辺境地と舞台も時代も自由自在だ。飽きることなく読ませていただきました。以下、特に印象に残った感想を

    「オーブランの少女」
    表題作。非常に

    0
    2023年02月22日

    Posted by ブクログ

    本書収録の「オーブランの少女」で2010年に第7回ミステリーズ!新人賞で佳作に入選した深緑野分が2013年に発表した短編集「オーブランの少女」の文庫版。少女をテーマにした「オーブランの少女」「仮面」「大雨とトマト」「片想い」「氷の皇国」の5作品を収録。時代や場所を変えて描かれる少女たちは妖しい魅力に

    0
    2023年02月02日

    Posted by ブクログ

    ミステリーも短編小説も読んだことがなかったが、全て面白かった。
    これがミステリーの醍醐味なのだと思うが、最初に読んだ時は全く気にも留めなかった一文が、最後、謎が解決した後で伏線だったと気づいた時の爽快感が素晴らしかった。
    短編だからすぐに二度目を読み始めてどこに伏線が張られていたのか確認することがで

    0
    2023年01月30日

    Posted by ブクログ

    「少女」をモチーフとした短編集。イギリスの、フランスの、北国の、大正時代のそれぞれの場所の描写も雰囲気が目に浮かぶし、ちょっとしたミステリーも粒が揃ってて良い感じ。初の深緑野分の本だったから最初の印象が強いのかな、表題作が一番好み。

    0
    2023年01月15日

    Posted by ブクログ

    友人に勧められ初めて読んだ作家だったが、文体も読みやすく面白かった。
    時代も場所もバラバラな短編集で、全体的に仄暗い美しい描写が際立つ。

    0
    2022年07月09日

    Posted by ブクログ

    最初は怖かったですが、どんどん引き込まれました。これがデビュー短編集とは…その後のご活躍もうなずけます。

    0
    2022年05月07日

    Posted by ブクログ

    世界観の作り込みが見事で短編集とは思えないくらい濃かった。
    読み終わった瞬間どっと疲れるほど物語に引き込まれた。
    愛らしい少女はどこにもいない。
    おぞましいのに読む手が止まらない表題作。
    残酷で美しい「氷の皇国」。
    ミステリー関係なく、少女小説として読んで欲しいくらい。

    0
    2021年08月25日

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