暗闇・キッス・それだけで Only the Darkness or Her Kiss

暗闇・キッス・それだけで Only the Darkness or Her Kiss

1,584円 (税込)

7pt

大学在籍中にコンピュータのインタプリタを作製、休学してソフトウェア会社を創業、1980年代にコンピュータ業界で不動の地位を築いた、IT史上の伝説的存在ウィリアム・ベック。会長職を譲り、第一線から退いたウィリアムは現在、財団による慈善事業に専念している。探偵兼ライタの頸城悦夫は、葉山書房の編集者兼女優の水谷優衣から、ウィリアムの自伝を書く仕事を依頼され、日本の避暑地にある彼の豪華な別荘に一週間、滞在することになった。そこにはウィリアムだけでなく、その家族や知人、従業員などが滞在していた。ところが、頸城が別荘に着いた後、思いもかけない事件が発生する。警察による捜査が始まるが、なかなか手がかりをつかむことができない。そんな中、さらなる悲劇が……。取材のために訪れた頸城は、ウィリアムの自伝執筆の傍ら、この不可思議な殺人事件にも関わることになる。果たして、事件は解決できるのか。忘れ得ぬ苦しい記憶を背負った探偵が、事件の謎・愛の影を探求・逍遥する、至高の長編小説。待望の書き下ろし長編ミステリー。

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暗闇・キッス・それだけで Only the Darkness or Her Kiss のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2016年01月28日

    森博嗣作品には珍しくぼんやりした主人公で新鮮だった。ミステリではないしあらすじを説明しても面白さは1ミリも説明できない、プレゼンしにくい面白さ。

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    Posted by ブクログ 2015年09月14日

    「これから、きっと、どこかで女と会うんでしょう?」
    「女って、誰のこと?」
    「とぼけてる」
    「まあ、人間のうち半分は女性だからね。もしかしたら、会うかもしれない」

    『その言葉の嫌らしさは、僕が抱いている気持ちには微塵も存在しないものなのに、そのままは伝わらないだろう。それでも、その言葉しかないとい...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年04月22日

    外国の探偵物語を読んでるような、そんな感じ。想像つかないくらいの金持ちの、想像つかないくらいの別荘で事件はおきる。
    探偵は女性にもてるし、しかし、問題を抱えてるし。

    引きずり込まれました。

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    Posted by ブクログ 2019年06月06日

    この作家が書く小説の主人公が好き。
    とても魅力的だと思う。
    軽薄なくらい軽いのに、ひたむきな感じ、一途に何かに向かう感じ。主人公にはそういう素質が必要なんだ、と読むたびに思う。

    これはミステリーだけど謎解き部分にはそこまで力は入っていない感じ。ミスリードと言えなくもない要素は本当に単なる観察事項と...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年06月19日

    一つ、強い印象としては「森博嗣作品の中でも異色の主人公」という感じであった。
    森博嗣の作品で特徴的な、どこか掴み所のないない主人公であったが、いつもと違いどこか俗っぽい。「俗っぽい」というのは、言葉が悪いかもしれないが、どこか恋情に振り回される主人公は、これまでにない性格に自分は感じられた。
    森博嗣...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年07月07日

    いいなぁ
    森さんいいなぁ

    静かでクリアで理路整然とした文章
    そして思考

    こんな風に生きたい
    常に自分を客観視できる自分でいたい

    いかに自分が曇っているかがわかる

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    Posted by ブクログ 2015年06月10日

    Only the Darkness or Her Kiss~僕・頸城悦夫は元同棲相手の水谷優衣からの依頼で,IT長者・ウィリアム・ベックの本を書くためのインタビューで有名な避暑地の別荘にやってきた。友人の赤座都鹿からポルシェを借りた。広大な敷地にはヘリポートもあり,ウィリアムは急用で東京に出掛けてお...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年05月17日

    わー日本において、これほど由緒正しいイギリス的マナーハウスな設定!と読んでて心地よかったです。執事や刑事さんまで完璧や、と。うーん何故に最近の作者の文章は、こうまで心地よいのでしょうか。
    一応シリーズものだったのですね、前作も読んでみよう。

    0

    Posted by ブクログ 2023年03月11日

    『ゾラ・一撃・さようなら』の続編。
    森博嗣的ハードボイルド(ハーフボイルドくらい)で、軽妙な会話を楽しむにはうってつけの小説。
    少し落ち着いた夜にコーヒーでも飲みながら読み耽りたい。

    0

    Posted by ブクログ 2018年01月21日

    S&Mシリーズなど森博嗣作品は前に読み漁ったけど、休筆されて、かなり間が空いてしまった。推理小説からアニメ原作のヤングアダルトに興味が移って、久し振りの森作品もピンとこなかったり(^^;)
    シリーズになるのだろうか?主人公の経歴、周辺の人間関係がよく分からない。今回の事件も、S&Mに比べて仕掛けや内...続きを読む

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