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Posted by ブクログ 2024年01月09日
児童文学のような文体であり、非現実的なストーリーはまさに童話でありファンタジーである。ただその中にはさまざまな社会批判や人生の矛盾が描かれているのが面白い。
濃厚なアイロニーを通して描かれる短編小説集だ。ファンタジーのフレームに入っているので平気でリアルを超えることができる。たとえば猫になったり...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年01月14日
御伽噺・イタリア風味。シュールリアリズム系の短編集かと思ったら、予想よりずっと優しい世界だった。根っからの悪人はほとんどいないし、多少意地悪な人間も死ぬことはなく災難に逢う程度。そして善人は必ずささやかな幸福を掴むことができる。ロダーリは確かに児童文学作家ではあったが、それ故に彼の作品はただの子供騙...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年09月07日
感想は、「たのしい!おもしろい!変!」
そんな短編集です。
ユーモアがあって、ついにやにやしながら読んじゃう。
一気にだいすきな本になりました。
また数年後に読み返したい。
とにかく突拍子もない本なんです。
設定も、展開も、キャラクターが考えることも、台詞も。
予想もつかないことが起きる。
作者...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年07月25日
鼻持ちならぬヤツでさえも、
何故だかだんだん可愛らしく思えてきてしまう不思議。
ファンタジーは現実逃避などではなく、
むしろ現実と向き合う為の、知恵なりパワーなりを与えてくれるものなのだと、
本書を読み終え、しみじみつくづく、感じたのでした。
「ファンタジーは人間の精神・人格を形成する大切なもの...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年07月08日
読みながら、意味もなく楽しくなってしまう。そんな短編集。不思議で、可愛くて、悪意がなくて、ほんの短編なのにどのお話の登場人物もたまらなく魅力的。特にレギュラー化してるあの社長が出て来ると、妙にテンションあがる。
どのお話も素晴らしい。ファンタジーでSFで、ブラックだけど童話。読み始めたら、この魅力の...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年03月08日
奇想天外な展開に冴え渡るユーモアセンス!多分母国語じゃないと半分ぐらいは理解できていないだろうと薄々感じながらも、読み進める内にノリが理解できてきました。久しぶりに純粋に「お話」を楽しむ本を読んだなと思います。
翻訳も読みやすいですし、題名がいちいちステキですね。
読みやすい長さの短編で構成されてい...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年09月20日
こういう風刺がバッチリ効いたちょっぴり
刺激の強い作品は大好きです。
まさに大人のための童話。
本当に予想もつかないことがよく起こります。
表題作はまあありえないけれども
ある種の自由への渇望が
彼らを「猫」へと変化させてしまうのでしょうね。
だけれども幸いにも主人公の男には
「自由」を渇望するこ...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年05月11日
イタリアの児童文学作家によるファンタジー短篇集。
ユーモアたっぷりで不思議な世界観の中に
アイロニーとナンセンスが散りばめられています。
表題作の「猫とともに去りぬ」がお気に入り。
読後に心がフッと軽くなります。
こういう素敵なお話にはもっと若い頃に出会っていたかったな。
長新太さんの絵本が好きな...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年12月22日
ああ、やっぱりロダーニさんの作品は好きだなぁ・・・・。 この年齢になるまで出会えなかったのがホント残念だけど、逆に今の KiKi だから彼の作品の良さがわかるという部分も多いような気がします。 どのお話も言ってみればナンセンスの塊なんだけど、そこに風刺とか皮肉が含まれているので思わずクスクス笑い...続きを読む
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