ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
4pt
領土・民族・資源紛争、金融危機、テロ、感染症……。これから確実にやってくるサバイバルの時代を生き抜くためのインテリジェンスを伝授する1冊! 「イスラム国の正体」「分裂する中国」から「岐路に立つ日本」まで、宗教、民族、歴史から読み解く対談集。
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
(2015/4/8) 博識の二人による海外最新最深情報対談、という感じ。 北朝鮮が中国の影響で少しだけ持ち直しているとか。 日本は歴史上、中国朝鮮連合軍と戦っているが単独はないとか。 しかし、、結局現状に対する不満、富の偏りが戦争につながる、という思いは強くなった。 今や国対国の戦争ではなく、宗教...続きを読む、民族間の紛争ばかり。 その一方、ロシアは旧ソ連領土だったクリミアを欲しがったり、過去の領土を取り戻す動きがあちこち。 ”イスラム国”もその流れだという。 誰も現状に満足しない。そこに戦いが起こる。 「戦争はいけない」は「現状に満足せよ」につながるわけだ。 その際持てるものは富を分配しなくてはいけない。持たざる者の不満を解消しなければならない。 それができるかどうか。 今は、それをやりすぎて活力がなくなってパイが減ったからパイを増やすためにはその再分配システムをお休みしよう、 というのがトレンド。そしてそれが行き過ぎになりつつある。 新自由主義が批判されるのはそこ。私もM.フリードマン信仰者だから新自由か、、、 再分配システムなどという恣意的なシステムは絶対うまくいかない、という思いはあるが、 戦争を起こさないための必要悪なのか、、。 神の見えざる手はそうはうまく働いてくれないということか。 ■はじめに(池上彰) ■序 章 日本は世界とズレている 有名無実の「集団的自衛権」 慰安婦問題の本質とは? ほか ■第1章 地球は危険に満ちている イスラエルの無人機は“暗殺者" 「イスラム国」は四割が外国人兵士 殺しが下手なアメリカ――攻撃・暗殺・テロの有効性 エボラ出血熱の背後に人口爆発あり ほか ■第2章 まず民族と宗教を勉強しよう 「中華民族」は存在するのか ダライ・ラマと五回会った クリスチャンだった金日成 フランスは完全世俗国家 「イスラム国」の正体は? 慰安婦問題はアメリカが深刻 ほか ■第3章 歴史で読み解く欧州の闇 ナチスに協力したガリツィア クリミアのロシア人とウクライナ人は仲がいい ウクライナの意味は「田舎」 スコットランド独立騒動の真相 イギリスは「民族」にもとづかない国家 EUの首都ベルギーが危ない ほか ■第4章 「イスラム国」で中東大混乱 アラブの春の後の無惨 シリアのキーポイントは、アラウィ派 「イスラム国」の横取り戦略 アメリカとイランの接近の理由は? 湾岸の黒幕、サウジアラビア モサド長官の交渉力 ほか ■第5章 日本人が気づかない朝鮮問題 アメリカは日朝交渉をつぶしたい 北朝鮮のミサイルは、日本への求愛行動 張成沢はなぜ処刑されたか? 中国人に怒る平壌の人々 日本のカネが頼りの北朝鮮 「日本人大量帰還」は北朝鮮のカード 日本VS.朝鮮、一対一の戦争はなかった ほか ■第6章 中国から尖閣を守る方法 中国の思惑通りに進む尖閣問題 毛沢東化する習近平 トルコと回族がつながるウイグル問題 民族主義か? イスラム主義か? 中国にとって尖閣よりウイグルこそ重要 ほか ■第7章 弱いオバマと分裂するアメリカ 教養が邪魔するオバマ 「白人」だけの民主主義 アメリカの宗教事情 大統領候補はヒラリー? ほか ■第8章 池上・佐藤流情報術5カ条 息が詰まる日本のネット空間 公開情報だけで世界はわかる 情報は「信頼できる人」から 情報は母国語でとれ スケジュールからメモまで「一冊の大学ノート」で ほか ■終 章 なぜ戦争論が必要か 新帝国主義と過去の栄光 嫌な時代 ■おわりに(佐藤優)
新・戦争論 僕らのインテリジェンスの磨き方 著:池上 彰 著:佐藤 優 文春新書 1000 力は、軍事、政治、金融、産業、科学技術、情報というように分散して存在している 日本の政治家が、誤解している、集団的自衛権と個別自衛権の違い 同じ条文についての、公明党と、自民党、共産党らの解釈の相違 池上...続きを読む彰は、現代において、集団的自衛権と、個別的自衛権は、不可分になっていること 日米安保下にて、米軍は、尖閣諸島について、日本実効支配しているからこそ、防衛発動するが、実際には、そのような紛争は起こりにくく、また、米国務省の主流は、中国重視であることを語っています。 本書は、日本国内の安全保障の認識と、世界世論における安全保障にあり方に重大な認識の相違があることを物語っています 気になったのは以下です。 ■戦争論 ・クラウゼヴィッツの戦争論はまだ、古くはなっていない 核の抑止は、動作せず、通常戦争は全くなくなってはいない ・武器の輸出、高度の武器の開発には、膨大な費用がかかるので、殺しのビジネスとしてあらゆる相手に営業をかけている ・相手国に厭戦気分を引き出すのに、テロは有効であり、それを得意とするのはイスラエルである ・感染症の拡大、エボラ出血熱歓迎というのは、しょせん、感染症によって、人口を調整するしかないという理屈である ■民族と宗教 ・漢族は、人口は多いが、天然資源がない、少数民族は、人口は少ないが、天然資源は多い ・偉大な中華民族、でも、中華民族とはなにか、果たして、中華民族というものがあるのか ・チベットと、モンゴルとの伏線、チベット仏教という宗教にて、2つはつながっている ・ダライラマとパンチェンラマ、相互に生まれ変わりの指導者の選定と育成に、巨大な国家権力が介入している ・中国は、宗教と政治の調整はうまくいっていない ・北朝鮮、金日成は、クリスチャンであった ・ロシアでは、正教会が宗教というより、習慣として、組み込まれている このため、数ある宗教の上にロシア正教会を位置づける構造となっている ・完全世俗国家フランス ブルカ禁止政策は、イスラムという特定宗教に対しておこなったものではなく、完全に、政教分離政策の中で選択された政策である ・イスラム原理主義 カリフをトップに据えて、シャリーア(イスラム法)を適用する、宗教一致国家を建設すること ・富は上記5%の人間に偏在していて、儲けの半分を慈善事業として、吐き出さないとつぶされるということを経験則で理解している ■欧州の闇 ・中東、ウクライナの紛争は、エネルギー問題が深くかかわっている 米シェールにて、売れなくなった天然ガスをロシアは欧州に安く売ろうとしていた 同じくカタールも、石油のスポット売りをはじめた ・かつての食糧危機の時代、店頭で人肉を販売していた、ウクライナ ・ロシアに協力したコサック、ナチスに協力したタタールが、共存しているのがウクライナ ・プーチンは、ウクライナを併合することではなく、緩衝地帯としてウクライナを扱いたい。併合してしまえば、西側と直接対峙することとなってしまう ・イギリスは、スコットランド、イングランド、ウェールズ、北アイルランドの4カ国の連合である ・北海油田の大半は、スコットランド領に集中しており、イギリスとしては、スコットランドの分離独立はなんとしても、避けなければならない ・スコットランドは、カルヴァン派であり、イングランドのイギリス正教会とも宗教もちがう ・ベルギーにも、南北問題がある EUの首都でもある、ブリュッセルが、分離問題に見舞われたら、EUは崩壊する ・もともと、ベルギーは、第1次世界大戦のときも、第2次世界大戦のときも、永世中立国であったが、大国に蹂躙された。このため、現在は、軍事同盟をがっちり結んで、西側のメンバーとして生き残ることにした ■イスラム国 ・シリアのアサド政権は、アラウ派、輪廻転生を信じるシーア派 ・シリアには野党がいない ・シリアの危機に、レバノンのシーア派の過激派ヒズボラが支援にはいった ・イスラム国は、スンニ派の過激派 シリアが確保できないとわかると、イスラム国は、イラクの北部油田の占領を行った ・湾岸協力会議(GCC) サウジ、UAE,バーレーン、オーマン、カタール スンニ派の首長国の連合は、サウジを盟主として、集団安全保障体制を確立している ・イランは、シーア派で、12イマームと言う派閥にぞくしている。メシア信仰を含む ・ヨルダン王国は、ムハマンドの出身部族クライシュ族が支配、中東の1つの軸になっている ヨルダンは、エジプトとともに、イスラエルと国交をもっているめずらしいイスラム国家である ■北朝鮮 ・拉致問題と核開発 ・北朝鮮の本音は、拉致問題で日本と和解し、和解金をもらって、それを、核開発に転用すること ・このために、背後にいる米国は、日本と北朝鮮が安易に合意ができなように和解の条件のハードルをあげることを、画策している ・そもそも日本は、ミサイルをうってくる国に、援助をするのか、それは、個別的自衛権に抵触するのでは? ■中国 ・虎もたたけば、ハエもたたく。習近平は、幹部の汚職も責任を追及する ・ウイグル問題は2つの意味がある。東トルキスタン(東のトルコ)(チュルク・ベルト)と言う意味と、モロッコからウィグルに達する広大なイスラム圏(イスラム・ベルト)の東端という意味である ■米国 ・2050年問題 有色人種が、白色人種の人口を上回るという問題 ・数で少数派である、現在の白人支配者がそのまま、政権を維持するためには、民主主義とは別の考えが必要となる ■結論 ・民主主義と独裁とは矛盾しない ・今の日本の危機は、民主主義としてでなく、自由主義としてである ・日本が軍事大国をめざさないというのであれば、そのぶん、インテリジェンス機能を充実して、きちんと機能させなければならない ・諜報の情報源の98%は公開情報である ・佐藤の情報術、それは、B5ノート1冊を常に持ちあるくというものだ ・新帝国主義 旧来は全面戦争にいたっていたが、現在は局地戦が中心である 旧来は植民地の確保が目的であったが、現在は違う、植民地の経営にコストがかかるから 資本の過剰、金融を中心に、外に投資して儲けようとする ・新時代の外交戦略 力による均衡 相手国の立場を考えず、自国の立場を最大限に主張する 相手が、すくみ、沈黙するのであれば、そのまま、押して、権益を強化する 相手が、必死に抵抗し、国際社会に訴えるのであれば、譲歩する 心を入れ換えたというのではなく、それが自己の利益を極大化するという判断である 過去に占領した土地は、すべておれのものだという考え ・紛争が収まらない理由 流血の不足、双方が、もうこれ以上犠牲を出すのは嫌だと考えない限り停戦合意にはいたらない ・ヘーゲル曰く、歴史は繰り返す ただ、もう1言を加えると、「1回目は悲劇として、2回目は喜劇として」 目次 はじめに 池上彰 序章 日本は世界とズレている 第1章 地球は危険に満ちている 第2章 まず民族と宗教を勉強しよう 第3章 歴史で読み解く欧州の闇 第4章 「イスラム国」で中東大混乱 第5章 日本人が気づかない朝鮮問題 第6章 中国から尖閣を守る方法 第7章 弱いオバマと分裂するアメリカ 第8章 池上・佐藤流情報術5カ条 終章 なぜ戦争論が必要か おわりに 佐藤優 ISBN:9784166610006 出版社:文藝春秋 判型:新書 ページ数:256ページ 定価:830円(本体) 2014年11月20日第1刷発行 2014年12月25日第6刷発行
"今世界で起きている出来事の本質を理解し、自分の考えを整理し発言できるお二人の対談。 公開されている情報とノート一冊で、しかも短時間で日々情報を更新しているという。 私もこうした著書を通じて理解を深め、日々の習慣の中でも情報入手を心がける必要がある。こうしたものは鮮度が重要。とはいえ、本書...続きを読むは鮮度が落ちても参考になる視座がある。"
池上彰と佐藤優が現代の紛争の火種となる領土問題や宗教について対談形式で書かれております。一見わかりづらいイスラム問題や尖閣諸島の領有権問題についてもわかりやすく解説されており、すっきり内容が落ちました。
佐藤さんと池上さんの本は面白いです。 家にたくさん積ん読になってるのですこし読み進めていきます。 インテリジェンスは既存の情報分析から。 頭を柔らかく多角的に分析できないと仕事でも後塵を排することになります。
殺し足りないから戦争は終わらない。お互いが嫌になるまで犠牲が出ないと終わらない。 イスラームの価値観が理解出来ないとイスラームと分り合うことは出来ない。 毎日の情報収集について。偏らないために。 2014年クリミア半島併合時の本だが、2022年現在のウクライナ戦争を理解するためにとても役立ち...続きを読むました。
一般ニュースメディアではなかなか知ることのできないイスラム圏の国々やのロシアに関する情報がこの本には網羅されている。
〇学んだこと 1.柔軟なナショナリズムを身につけること 2.拝金教としての貨幣価値 3.「悪」に関する教育は重要
現代の世界情勢について書かれています。対談の記事なので、読みやすいです。これだけ世界に争いがある中で日本がいかに平和ボケしているかということも考えさせられました。
出版されて数年経っているけど、なぜ世界でこういうことが起こっているのか、がとても分かりやすい。現在の世界の動向を理解するのにも役に立つ良書。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
新・戦争論 僕らのインテリジェンスの磨き方
新刊情報をお知らせします。
池上彰
佐藤優
フォロー機能について
「文春新書」の最新刊一覧へ
「社会・政治」無料一覧へ
「社会・政治」ランキングの一覧へ
文藝春秋2024年12月号
試し読み
記者と官僚 特ダネの極意、情報操作の流儀
池上彰の未来予測 After 2040
池上彰の世界の見方 北欧 ~幸せな国々に迫るロシアの影~
池上彰のやさしい経済学[令和新版] 1 しくみがわかる
池上彰のやさしい経済学[令和新版] 2 ニュースがわかる
池上彰のまんがでわかる現代史 東アジア
明日の自信になる教養1 池上 彰 責任編集 ニュースがわかる国境学
作者のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲新・戦争論 僕らのインテリジェンスの磨き方 ページトップヘ