美貌の女帝

美貌の女帝

815円 (税込)

4pt

壬申の乱を経て、藤原京、平城京へと目まぐるしく都が遷る激動の時代。その裏では、皇位をめぐって歴史の節目となる大変革が進行していた。繰り返される裏切り、陰湿なる策略。矢面に立たされた氷高皇女が女帝・元正天皇となり、自身のすべてを政治活動に捧げ、守り抜こうとしたものとは何だったのか――。悲劇の女帝を描いた長篇歴史小説。

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美貌の女帝 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2016年03月19日

    なぜ遷都が繰り返されたのか、なぜ四代だけ女性天皇だったのか、その答えかもしれないと思いながら読むとハマる。それにしても血統が複雑。それも原因だったのかもしれないが。元正天皇だけは独身で突出した美貌。井伊直虎のときのように妄想してしまう。こんな見方、不謹慎だろうか(笑)

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    Posted by ブクログ 2013年05月01日

    永井史観は説得力がありますねぇ。元明・元正帝は中継ぎとして存在感が乏しかったのですが、永井路子は蘇我系天皇としてキャラをたて、藤原系天皇との対立項とします。滅びゆく蘇我氏のプライドを守る女帝たちの生き様が凛としています。

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    Posted by ブクログ 2013年04月04日

    悲しくも気品のある女帝の姿にうっとりといたしました。それはなにも華やかで豪華絢爛だからではありません。むしろこの作品の主人公、元正天皇の生涯は苦難に塗れています。孤立を深めていく中、蘇我の娘としての誇りと意地をよりどころに己を滅し政(まつりごと)の世界で痛々しいまでに戦い抜く姿は感情移入をしないわけ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年03月13日

    元明・元正両天皇は日本史上初めて母から娘に皇位が譲られた稀有な例の証人であり、かつ元祖スーパーキャリアウーマン親子である。

    飛鳥・奈良時代に異常に女帝が多い理由を、「母系の通じて天皇家における蘇我氏の血を死守したかったから」という点から繙いた永井氏の観察眼には驚かされた。そうか、そういう見方があっ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年10月05日

    氷高の皇女ーのちの元正天皇の物語。
    話は、氷高の祖母である持統天皇の晩年から始まる。弟である文武、母である元明、そして自身の元正、甥の聖武の時代にかけて綴られている。

    天皇家の女性たちを中心としながらも、やはり政治の面になると欠かせないのが藤原氏。
    天皇家VS藤原氏の行く末に、歴史を知っていながら...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年06月14日

    百数年続く、天皇家の妃として名高い蘇我の女帝たちと、その皇位を奪おうとする藤原氏のお話。

    後に元正天皇となる氷高ひめみこを主人公に
    持統天皇、元明天皇、元正天皇、3人の女帝たちが活躍し、そして滅びるまでが
    壬申の乱、藤原京から平城京への遷都や、薬師寺建立などの史実とともに描かれていて大変面白かった...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年01月20日

    大好きな永井路子作品。
    今回の主役は氷高皇女。
    日本史上唯一の未婚の天皇。
    女性として 皇女として 天皇として
    一族の長として
    政治と戦いながらのお話しに引きづり込まれたが、後半はちょっと大雑把になったような…

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2016年09月29日

    のちに元正天皇となる氷高皇女が主人公である。
    著者によると、歴史的には地味な人物であるようだ。
    それでも、奈良時代に生きた彼女の壮絶な人生は小説にするに値する。
    妹吉備と長屋王の結婚、側近の裏切り、為政者であった当時の天皇の苦悩は計り知れない。
    自身の血筋を守るという大きな使命を背負い、巧妙な駆け引...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2015年05月22日

    これは藤原氏が権力を獲得するようになる原点だと読める。蘇我の力が霞んでいく、そんな歴史物語。おもしろい。


     美貌の女帝:氷高の物語。持統天皇の孫で阿閉の娘である。



    ______
    p40 蘇我の血
     蘇我家の繁栄の始まりは蘇我稲目からである。欽明天皇以降約150年の天皇は蘇我の血を引く女を妃...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2013年01月23日

    持統天皇の孫、氷高皇女のお話。
    スポットライトを当てる人物は永井路子らしく、いいところをついてるなぁ、と思います。
    生まれ、天皇となり譲位し、聖武天皇の補佐をするまでの一生。

    氷高皇女は静謐な美しく芯のある女性としてかかれています。
    個人的にはぱっとするところがあまりない気がするのですが、傍観者と...続きを読む

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