法然入門

法然入門

715円 (税込)

3pt

3.4

この世を生きる意味はどこにあるのか。私たちは、人生の「意味」を求め「物語」を必要とする存在である。とはいえ現実は、不条理と不安に満ちた人生の大海を漂いながら、答えのないままに、そのときどきの欲望に引きずられて生きてゆくしかない私。法然は、そうした自己愛、愚かさ、無知にこそ人間の本質があると認め、まさに「極悪最下」の者こそ救われる物語を用意した。悪人が善人になる必要はない、ただ生まれつきのままに、ありのままに念仏せよ―日本史上最大の衝撃を仏教界にもたらした易にして奥深い思想を、やわらかに解きほぐす入門書。

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法然入門 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

     法然の説く浄土宗の入門書であるが、宗教そのものにあまり関わる機会がなかった人向けに書かれている。阿満氏は冒頭で、「あの世」の実在を信じなくて久しい現代の文明社会においてなお、なぜ宗教が必要かを述べる。
     曰く、人は物事に「意味」づけを求めるものであり、それは親しい人の死や自らの不治の病という「納得

    0
    2012年03月20日

    Posted by ブクログ

    末世の時代に日本に今までの仏教からすると革命的な教えを広めた法然の行動を解りやすく説いた本。

    法然を善き人と仰ぐ親鸞との関係もわかり易い。

    後世において、浄土宗と浄土真宗と分かれてしまったが、法然・親鸞の説いた浄土の教えが一本であることが理解できる。

    文章嫌いであった法然にかかる真実は後世の人

    0
    2011年09月24日

    Posted by ブクログ

    「専修念仏」の立場を説いた法然の思想について、著者がみずからの解釈を提示している本です。

    著者は、親鸞にくらべて徹底性を欠くと評価されることのある法然のことばを検討し、「対機説法」という観点からその解釈を試みています。また、武内義範や田村圓澄らの解釈を参照しつつ、法然が世俗的倫理とは異なる立場にお

    0
    2020年02月29日

    Posted by ブクログ

    親鸞よりも史料が少ないから、いろいろと書きづらいんだろうね。
    法然の言語の一貫性のなさあたりの記述は、「いやいやそれちょっと無理があるのでは?」という解釈が多かった。

    0
    2017年12月23日

    Posted by ブクログ

    本人の考えを文字で残さなかった法然には
    多くのひとの法然への思いのこもったものが残されています。
    法然を慕う人との手紙のやり取り
    その思想を受け継いでいった親鸞の言葉。
    ひたむきに念仏のみを薦めた革新家の生き様を探る旅は
    永遠の楽しい旅のように感じられました。

    0
    2011年10月07日

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