空白の天気図

空白の天気図

865円 (税込)

4pt

昭和20年9月17日。敗戦直後に日本を襲った枕崎台風は、死者不明者3000人超の被害をもたらしたが、そのうち2000人強は広島県だった――。なぜ、広島で被害が膨らんだのか。原爆によって通信も組織も壊滅した状況下、自らも放射線障害に苦しみながら、観測と調査を続けた広島気象台台員たちの闘いを描いた傑作ノンフィクション。「(自分の著作の中で)自分自身で一番好きな作品はどれかと尋ねられれば、迷うことなく『空白の天気図』を挙げるだろう」(柳田邦男)

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    Posted by ブクログ

    8/6の原爆と9/17の枕崎台風を結びつけて考えた事はなかった。
    当時天気予報が今のように機能していれば被害はもっと小さかったかもしれない。

    0
    2024年08月22日

    Posted by ブクログ

    この本のことは、You Tubeでみた池上彰と柳田邦男の対談で知った。気象台絡みた戦争、戦後史とまとめれると思うが、あらゆるインフラを破壊された中での気象観測、原爆の後に襲ってきた台風。京都大学の研究班が台風で罹災したことは知らなかった。

    0
    2024年03月24日

    Posted by ブクログ

    広島の気象台から見た、原爆と枕崎台風のノンフィクション。
    枕崎台風によって広島では2,000人もの方が亡くなられた。通常、台風によってこれだけ多くの方が亡くなることはない。なのになぜ、あまり注目されていないのか。

    巨大な災害の後に起こった大災害。
    それがどのような災害であったのか。なぜここまで拡大

    0
    2023年09月06日

    Posted by ブクログ

    第2次世界大戦がはじまる前、当時の中央気象台は軍による統制を受けることになり、真珠湾攻撃における気象予報も行った。戦時は人員も拡大し、軍事に資する気象予報を行う。

    昭和20年8月1日には、中央気象台が大本営に組み込まれ、大本営気象部となる発令がでるはずだったが、ポツダム宣言の諾否にかかる調整で二の

    0
    2023年04月16日

    Posted by ブクログ

    終戦のあと2年ぐらいに大きな台風被害が日本で出たことはきいたことがあったが、原爆投下の翌月である1945年9月に広島を枕崎台風が襲ったことは、不勉強にして知らなかった。
    その意味で、魂のこめられた(=臨場感があって読みたくなる)ノンフィクションとしてこのような記録がのこされたことの意義は非常に大きい

    0
    2020年08月26日

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