「昔はワルだった」と自慢するバカ

「昔はワルだった」と自慢するバカ

827円 (税込)

4pt

3.5

「ワルい男」「昔はワルかった」といいたがる男、この元祖はどこなのであろうか。
聖アウグスティヌスの自伝的著作『告白』は、はるかのち、18世紀のルソーの『告白』の先駆的なもので、自己の過去の行いを懺悔しつつ語るという内容であり、私小説の原型の一つともされる。この中で、ルソーもアウグスティヌスも、若い頃「女遊びをした」ということが書いてある――。
かの名作漫画「デビルマン」から、ウルトラマン、「舞姫」、ピカレスクロマンの伝統、歌舞伎界の“色悪”、果ては小林秀雄や田中康夫、村上春樹に至るまでめった斬り!
著者が違和感を覚える「ワルい男」を徹底検証。

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「昔はワルだった」と自慢するバカ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    著者の本ではまとまってゐるほう
     意外と論理的に書いてあって、なるほどと思った。最後のあとがきで、実は著者自身も悪者俗物なのではないかと思はせる。
     しかしこの本に怒ってゐるのは、金井美恵子の文章教室と同様に、バカや俗物だと分類されて不愉快になった人物ではないだらうか。
     私も一種の文学俗物、知的俗

    0
    2023年03月09日

    Posted by ブクログ

    小谷野氏のエッセイで、自分がした悪いことを自慢気に話す者の話から、悪とは何かという問いへ漂うように論が進む。著者の他の著作に書かれたエピソードも出てきて既視感を感じるときもあるが、個人的には後半の俗物論が独特の視点で面白かった。

    0
    2016年04月27日

    Posted by ブクログ

    ちと中島義道先生に用があって小谷野先生のご見解をたまわる。話はまとまりがなくて荒れてる感じ。



    「私はここ数年、何とかして、こういう、権謀術数を弄して権力の座に就く、というような「悪人」になりたいと思ってきた。……温顔と冷酷を使い分け、心にもないことを言い、懐柔と恫喝をもって、のし上がっていく、

    0
    2021年01月05日

    Posted by ブクログ

    作者ががっつり文学者で、飲み屋で一杯やりながら教えてくれる感じ。

    はっきり意見を言う人で、嫌われそうだけど、好かれそう。

    どうしても作者に目がいっちゃう。

    0
    2011年12月20日

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