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Posted by ブクログ 2020年05月14日
人類は自然界の頂点に君臨すると、一応は考えられている。その根拠はいろいろ考えられるが、ひとつには脳の大きさがあるだろう。生物は進化するにつれて、脳が大きくなっていった。脳が大きければ大きいほど賢いことは、観察からもある程度わかる。例えば、犬はお手や伏せを覚えるので、ウサギよりも賢い。チンパンジーは簡...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年12月26日
ヴォネガット のユーモアとウイット、引用文についつい笑いを誘われるが、テーマは人類の進化である。 そこに着くまでに設定した百万年という時の流れは、大きな不安を孕んでいる。巨大化した脳は残酷さに寛容であり、心の痛みを転嫁し、過ちを進化と勘違いした。
西暦1986年、ヴォネガットの描く巨大脳を持つよ...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年12月20日
あぁ、大好きだなあ。愛すべき作風。
しかしこの語りは真似できないレベル。100万年後から振り返って100万年前の登場人物を描きながら、いきなり今場面に登場している彼らの最期の様子を語り、今度はまだ生まれてもない赤ん坊のそのまた子どもを描いたり。自由自在に思えて、情報量をなんだかんだで配分してる気も...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年01月21日
語り手はキルゴアトラウトの息子!
物語ほとんど関係ないのにヴォネガットファンとしてはたまらないラスト
青いトンネルを通る描写も欲しかったなぁ
まもなく死ぬ人物の名前の前には*をつけるとかユニークな方法が使われてる
100万年後の人類は脳の小さい漁師になってそれなりに幸せに暮らすけど、果たしてこれが...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年08月14日
さすがはカート ボネガット、すごく面白かった。
ガラパゴスを舞台に起こる人間の進化(あるいは衰退)。
ガラパゴスの自然環境にしろ、動物の生態にしろ、サイエンスに忠実で、科学的な裏付けがあったり、かなり練り込まれて作られたようだ。かなり読み応えあり、皮肉たっぷり、笑いあり、涙?あり。
要約...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
1980年代当時のヴォネガットが、いかに人類に
絶望していたかがわかります。
どうしたってなくならない大量殺戮兵器。
どうしたってなくならない戦争。
どうしたってなくならない貧困や格差。
それらすべては巨大脳のせいだ、これは自然淘汰なんだ。
そう結論付けて笑い飛ばすしかない。
だってそれ以外に思いつ...続きを読む
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