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臨死体験後、キヴォーキアン医師の力を借りて死者と会話ができるようになったわたしヴォネガットは、アシモフやヒトラー、シェイクスピアらに対しインタビューをこころみた――著者による死者への架空インタビュー集。ヴォネガット「への」インタビューも併録
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Posted by ブクログ
前半は、この世にいない方々へのインタビュー集があり、後半は、カート・ヴォネガットさんとリー・ストリンガーさんとの対談が掲載されている。 私は、対談を書籍にしたものはあえて読まないようにしてきた。なぜかだろう?読みにくいと感じたことがあったり、対談であればライブで聴くべきものだと思っているからかもしれ...続きを読むない。そんな私の思い込みを一掃するのにふさわしい対談であった。 リー・ストリンガーさんの作品である『グランドセントラル駅・冬』と、カート・ヴォネガットさんの作品『タイムクエイク』の一部朗読があり、作家同志の書くことについての考察や、対象物との距離感についてなど、聴くことができる(実際は読むことなのだが対談なので)。リー・ストリンガーさんのコメントは、人間に対する深い愛情と優しさに満ちたもので、どんな人(たとえ悪人であっても)でも、共感を測るために、澄んだ心の眼差しで洞察していることが伝わってくる。出会えてよかった一冊。
「わたしはあなたと物の感じかたも考えかたもおなじだ。たとえおおぜいの人は知らん顔でも、あなたが大切に思っていることを、わたしは大切に思っている。あなたはひとりではない」これは、小説を、物語を読む動機の一つだと思う。自分みたいな考えや感じかたを持つ他人が、何を感じ、どう生きているのかに興味がある。
死者にインタビューするってのが発明ですね。 乳癌の早期発見に貢献するマンモグラフィの有効性を説いたフィリップストラックスの詩がとても良かった。 道具を錆びつかせるより 愛と肉欲に惑わされるがまし 後半のリーストリンガーとの対談も良かった。
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