花失せては面白からず 山田教授の生き方・考え方

花失せては面白からず 山田教授の生き方・考え方

418円 (税込)

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3.8

『この三年ほどの正月、わたしは不思議な、そして精神的にはとても贅沢な過ごし方をしている。学生時代の教授と二人だけのゼミナールで元日の午後を過ごす、のである。教授は今年九十三歳、わたしは六十八歳。』忠君愛国以外に生き甲斐なしと信じ、海軍の少年兵に志願入隊した著書は、敗戦によって価値観の根本的な考え直しを迫られ、東京商大に入学。そこで出会った理論経済学の山田雄三教授こそ、著者の生涯を決めた人物であった。出会いから四十余年。探究心で結ばれた、心洗われる“人間の絆”を通して著者自身の精神形成史を綴った感動の一冊。

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花失せては面白からず 山田教授の生き方・考え方 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2011年08月17日

    イデオロギーに囚われてはいけない、という、現場から遠いと言われる学者が限りなく現場に近づこうとする。こんな素敵な議論ができるようた師弟関係がうらやましい。この時代の一橋で学びたかったと思ったが、はて、どの時代だろうが中身のない自分にはついていけないではないかと、すべてを時代のせいにすることを自省。

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    Posted by ブクログ 2020年01月09日

    城山三郎 「 花失せては面白からず 」

    恩師 山田教授との交流を中心とした自伝。山田教授の生き方、考え方に焦点を当てている。タイトル中の「花」という言葉は、山田教授の求道心、人間探究心、価値多様性を意味すると思う。

    山田教授の生き方、考え方
    *客観的な事実認識による人間探究
    *価値多元論(多様性...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年03月05日

    城山三郎と、氏の大学の恩師である山田教授との2人ゼミナールの話を中心に対談形式で話が進んでいく。
    この本は城山氏のいつもの経済小説とは違い、人間城山三郎と触れられる興味深い一冊。
    学生時代の恩師と、その恩師が亡くなるまで、2人で経済やそれに関連する倫理に関してそれぞれの主張を熱くぶつけ合う。読んでい...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年06月11日



    経済小説の先駆者、城山三郎氏とその師である山田雄三氏の評伝。

    城山氏の作品が醸し出す素地がこういうところに起因していたのかと分かる一冊でした。

    忠君愛国以外に生き甲斐なしと信じ、海軍少年兵に志願入隊した著者は、敗戦によって価値観の根本的な考え直しを迫られ、東京商大に入学。そこで、山田雄三教授...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    一橋の石川先生のオススメ本。城山三郎の2冊ある自叙伝的小説のうちの一つ。城山三郎と、彼の大学時代の指導教官でその後生涯を通して師となる山田雄三教授との師弟愛を描いたもの。城山三郎が一橋で理論経済学を学び、作家に転身する前は学者だったなんて知らなかった。さらに驚くべきは、山田ゼミの当時のゼミテキストが...続きを読む

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