永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編

永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編

770円 (税込)

3pt

カントが普通の言葉で語り始めた! 本書で繰り返し説くのは、自分の頭で考えることの困難と重要性。「永遠平和のために」は常備軍の廃止、国際連合の設立を唱え、「啓蒙とは何か」は、他人の意見をあたかも自分のもののように思いこむ弊害を指摘している。他に「世界市民という視点からみた普遍史の理念」「人類の歴史の憶測的な起源」「万物の終焉」を収録。現在でも輝きを失わないカントの現実的な問題意識に貫かれた論文集。

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永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    カント『永遠平和のために』は,フランスとプロイセンがバーゼルの和約を締結した1795年にケーニヒスベルクで出版された。この著作において,カントはバーゼルの和約を戦争の戦果を調整する一時的な講和条約と位置づけ,永続的な平和の実現には不十分であると批判している。そして,永遠平和の実現可能性を追求するため

    0
    2025年03月18日

    Posted by ブクログ

    最初に──
    本書の後ろにある訳者の解説を参照すると良い。というか必須だ。時代背景や地域背景、歴史の流れの中でこそ普遍性のあるメッセージが見えてくるのだから。
    私たちは常に考えなくてはならない。

    カントは、いまだ未解決のテーマへの挑戦を力強くエンカレッジしてくる。

    不思議に東洋思想との融合感を感じ

    0
    2024年10月06日

    Posted by ブクログ

    カントの晩年の著作を集めたもの。
    カントの中では、短くてわかりやすい。
    抽象化された一言一言は、現代の諸問題、例えばイスラム国とかトランプさんとか、イギリスのEU離脱とか、そういったものも痛烈に批判しているようにも感じる。

    学ぶことがなぜ必要か?
    戦争はなぜ起きるのか?
    反社会的思想はなぜ必要なの

    0
    2016年09月19日

    Posted by ブクログ

    名著・名作と呼ばれる本の中で一番人に薦めやすい、そんな一冊。とにかく読みやすい。これを若い内に読めないのは不幸だし、先に解説書や他人の説明から入ってしまうなら更に不幸だ。

    0
    2012年02月17日

    Posted by ブクログ

    世界平和実現のために
    私たちは良心の声に耳をかたむけねばならないのですね、わかります


    カントの人間学読んだあとだと あんまぐっとこないwwww

    空想論だとか批判もあるけど
    いや、ほんとに、これ、名著

    0
    2009年10月14日

    Posted by ブクログ

     未成年状態から脱し、汝の悟性を用いる勇気を持て。聖職者をはじめとする他人の判断に身をゆだね自分の頭で考えることを恐れる同時代人に対して、カントが頭上に下した鉄槌。ほかに宗教的寛容の大切さや平和論など、現代に直結するアクチュアルな問題意識が全編を貫く。するめと同じで、かめばかむほど味が出るすばらしい

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    自分の頭で考え、道徳的に善く進歩していくことが自分が社会に対してできることだと思いたい。
    自己の考えを他者と交わして、高めあえると尚良いと。
    現代の在り方にも通ずる提言がたくさんあった。

    カントの言う、周囲を啓蒙できる哲学者って現代にどれだけいるのだろう。
    過去の哲学者を研究して、解釈について思考

    0
    2024年05月09日

    Posted by ブクログ

    ☆「知る勇気をもて」「自分の理性を使う勇気をもて」(p10)
    ☆「自分の理性を公的に使用せよ」(p14)
    「啓蒙とは何か」におけるこの2点は、自由な言論の必要を訴えるもので、本書が公共哲学のスタート地点に位置付けられる(「齋藤純一ほか「公共哲学入門」)のもうなずける。巻末解説にあるように、カント思想

    0
    2023年06月29日

    Posted by ブクログ

    本書が国際連合の理論的根拠にされているのは有名だ。
    その骨子は、永遠平和を実現するための6つの予備条項と3原則を柱としている。

    本書を手にとって把握できたのはそれくらいのもので「100分de名著」などの入門紹介本でもそれくらいのことはしっかり解説されている。
    つまり結論としては、「問い」を用意して

    0
    2023年01月20日

    Posted by ブクログ

    イマヌエル・カント(1724~1804年)は、プロイセン王国に生まれ、『純粋理性批判』、『実践理性批判』、『判断力批判』の三批判書を発表し、認識論における所謂「コペルニクス的転回」をもたらした。ヘーゲルへと続くドイツ古典主義哲学(ドイツ観念論哲学)の祖とされ、彼による超越論哲学の枠組みは、以後の西洋

    0
    2019年12月29日

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